saegusa のすべての投稿

マイペース

1週間の過ぎる速さに戸惑うばかりです。

仕事柄、

診療所に籠りっきりで、

仕事が退けても直接帰宅。

自宅では、

犬たちと遊び、

と云っても、

金魚の糞のように付きまとう犬たちと

一緒に過ごすだけですが。

本を読んだり、

車の修繕したりで、

世状に疎いのは当たり前だと。

昔は他人からの評価がとても気になっていました。

が、

在ること無いこと耳に入り過ぎたのかもしれません。

また、

仕事が増え過ぎたのかもしれません。

何かをすれば、

何らかの評価が出るのは当たり前。

其れを良くも悪くも解釈するのは、

その何かをしていない人からです。

で、

私は何もしない人の気持ちが理解できませんので、

ハナから種族の違う人の評価はしないように、

否、

気にならなくなりました。

マイペース、マイペース。

 

 

上の前歯のインプラント

70歳の女性です。

数年ぶりに、

診療所へとお顔を見せに来られました。

医師の奥方です。

お忙しいのでしょう。

右の上の前歯は、

11年前に私が行った治療です。

歯の根が折れていらっしゃいました。

抜歯してインプラントを埋入しました。

もちろん折れた歯の根の周囲の骨は痩せやすいですから、

骨の増大手術も併用しています。

で、

セラミックのクラウンにて修復しました。

それから、

ほぼメンテナンスにはお越しになられていません。

この方は、

成人矯正を受けられています。

ですから、

メンテナンスは大切なのですが。

ただ、

今現在、私を悩ませている大阪市からの患者さんの状況と

比べて下さい。

ですから、

私は悩んでるんです。

最初から見せて下されば良かったのにと。

 

表情

友人が久しぶりに治療に来ました。

受診態度としては不真面目な友人です。

忘れた頃に、

通院して来るからです。

まぁ、友人であるから甘えが在るのだと、

此方も硬いことは言いませんが。

で、

私の表情が変わったと。

そうなのかもしれませんし、

私自身は自覚していません。

ただ、

つくづく思いますのは、

もう15年も経てば70になると云うこと。

青春期に憧れこの歯科の道に入り、

私に残された時間の少ないことに

焦りを感じたのです。

一気呵成に駆け走って来ました。

ここまで来れば、

もう、

一気に残り人生も歯以外には脇目も振らず

駆け抜けよう!

そう思ったのです。

楽しんで、

夢中になって、

歯科にぶつかって行こう。

私は名人でも名医でもありません。

だから、

もっと、もっと歯を知りたいと。

今日の新しい患者さんは顎の病気の方のようです。

お役にたてれば幸いだと。

どんなに難しく見える症例であっても、

縺れた釣り糸を解すように、

丁寧に、丁寧に、

病気の原因を探してゆけば、

案外、

スッスーと、

健康を回復するものですよ。

変に難しく考えない方が。

人の生きざまと同じかもしれません。

人の顔様々。

歯の顔も様々。

其れを知って手当てすることがプロだと。

日本歯科大学創立110周年にあたって

私は仏さまのお導きにより、

商家の跡取り息子から、

一転奮起し歯科の門を叩いた者です。

で、

歯科大学29校の中から、

私は日本歯科大学で学ぶことを切望したのです。

昭和56年の入学で、

第76回生です。

日本歯科大学は稀有な教育機関です。

創立者である中原市五郎先生のオーナー家を中心に、

教職員、学生、卒業生の皆が一丸となった

強い結束を誇っています。

現学長をお務めになられる中原 泉教授は、

市五郎先生のお孫さんに相当します。

現学長先生は言わば【歯科医師の棟梁】だと、

武家社会で云う処の【武家の棟梁】のような存在であります。

建学の精神は【自主独立】

本学は未だに、

文部科学省からの助成金を受けない唯一の大学です。

【歯学は私学に創られた】

そのプライドを未だに頑なに守っています。

先刻、

日本歯科大学 創立110周年を祝う記念誌が送られてきました。

卒業生として誇らしく思います。

私は現在、密に大学との連携関係に在ります。

市井の開業医である私の意見を

素直に聞き入れて下さり、

誠にありがたい想いで感謝しています。

現在大学は、学長先生の強いリーダーシップのもとで、

次々と改革が進められています。

歯科の教育を、

此処で授かった私は、

少しでも、

そのご恩に報いたいと、

毎日の診療を

丁寧に分析を前提とした条件設定を行い

臨んできました。

多くの長期間のデーターが次々と出ています。

良い歯科医師の養成のために

惜しみなく大学へ公開できますのも、

私の

本学への感謝の気持ちからでもあります。

歯科医師供給過剰から

国が歯科医師国家試験の合格率を下げる政策を採っています。

何処の歯科大学も坑がえませんので、

教育も、

臨床医師養成のトレーニングから、

歯科医師国家試験の予備校の様を呈しているなか、

あくまでも良い歯科医師を養成する責務を自覚する本学は

残念ながら国家試験では苦戦している模様です。

100年の経験から積み上げた確かな教育方法と

国家試験合格率を上げることの両立も

早晩、解決するでしょう。

私は此処で学ぶ学生に対して

強い愛情を持っています。

其れが私が診療所を休んでまでも

母校に馳せ参じる大きな動機です。

休診の際には患者さんにはご迷惑をお掛けしています。

その分、

良い歯科医師を社会へ送り出して、

そんな気持ちを

どうぞご理解ください。

 

 

 

 

思いもよらず

昨日、

テレビ界の有名なディレクターの方との雑談で、

先生は、みんなから感謝されているじゃないですか。

羨ましいですよ。

そんな台詞を思いがけず。

ただ私自身は、

感謝されようとなど想い至ったことは一度となく、

また、

これだけ長い歯科医師人生です。

治療方針をめぐって患者さんと

幾度となくぶつかり、

何でもかんでも患者さんの言いなりにはなれませんから、

偏屈者、

頑固者、

そんな印象を持たれているだろうと、

そんな風にしか。

歯の手当ての中に【私の命を注ぐ】

そんなこんな感じに夢中で。

ただ、それだけでした。

奥から2番目と3番目の歯は、

患者さんのお口の中で、

直接、

私が彫刻した歯ですが、

歯の中に、

私は自分を封じ込んで、

そんな感じで、

手当てに夢中。

いちいち難しい理屈など考えていませんので。

ただ、

その歯の寿命なり、

歯の声って云うんでしょうか?

ハッキリと聴こえるようになりました。

ただそれだけです。

 

 

内村鑑三氏の言葉

18歳で歯科医学の門を叩いて

35年ほど過ぎ去り、

で、

結局の処、

想い至ったのが、

この内村鑑三氏の言葉です。

内村鑑三氏は、

少年よ、大志を抱けと云う台詞があまりにも有名である

札幌農学校のクラーク博士のお弟子であり、

日本における聖書の普及者として有名な方です。

この氏の遺した言葉は、

氏が長野県安曇野に滞在した際に、

歯が原因の骨髄炎を患い、

当時の医療事情であれば命を落としかねない状況にありました。

当地の歯科医師の手厚い治療と介護にて

無事に回復された氏が、

感激して書き記したものです。

50も半ばとなった私も、

やっとこの言葉の本当の意味合いが

おぼろ気ながら、

判るようになりました。

人の大切な身体を与る歯科医師として

紳士の振る舞いと思考をと、

診療台の直ぐ脇に掲げたこの言葉を

1日に何回も何回も、

私は眺めては診療しています。

三枝デンタルオフィスの今後の広報活動について

インターネットの普及によって、

患者さんが医療機関の情報を入手しやすくなりました。

これは大変有意義なことだと思います。

しかし、

アナログ人間の見本のような私は、

このような流れに対して、

数年前に焦ったのです。

私らからしてみれば【アマチュア級】の歯科医師が

自身のホームページにおいて堂々と!

【大家】【名人】のように自己賛美し、

で、

そこで治療を受けた悲惨な結末の患者さんが

困り果ててお越しになられる。

その際に、

ある程度は目を瞑って、

広報活動も必要なのだと、

マイペース診療スタイルであった私は、

反省したのです。

そこで、

ホームページは知人に造って頂きました。

また、

インプラント○○などと云う患者さん向けの

説明サイトにも

数社からお話しを伺い、

まずは試しで、

で、

【ヤラセ】満載のサイトと判れば、

即座に解約、

で、

ついに全ての広告サイトとの契約を解除したのです。

【行きやすい感じ】と【良質な医療の提供】は違います。

【目だつ】ことと【技術水準】も違います。

やはり私はマイペースで行こうと。

私のことは、

私のホームページだけで。

それ以上、

それ以外の方法にて、

私は広告費用をかけてまで、

患者さんを大勢に集めようとは思いません。

其れが私の経験から得た結論です。

 

 

悩み、考え、迷い、そして決断へ

この数週の間、

先般ご披露させて頂いた

新患の患者さんのことが

どうしても頭から離れません。

この他の歯科医師の為した治療結末を

どのようにして【回復】させようか?

そんなことばかり。

状況は完全に把握できました。

何故?

このような悲惨な状況に陥ったのか?

これも既に理解できました。

この歯科医師には、

ご自身の力量が判断できなかったのでしょう。

インプラントを埋入するための【下準備】が

いささか不足していたように思います。

患者さんの頬を伝わる涙を、

歯科医師たる私は重く受けとめています。

詳細なる分析は、

休暇の間に済ませました。

ただ、

【手当て】の手段は、

今の私の治療カードにおいては

星の数ほど沢山在ります。

それを数種類にまで搾って、

患者さんの判りやすい説明の方法は?

そんなこんなばかり考えています。

 

動機

友人たちは私のカトリックへの改宗に

とても驚いているようです。

一番の身近な立場であり、

同性である息子は、

私の気持ちを無理なく自然と、

受け止めているようです。

人を診る仕事に、

私は不向きであるのかもしれません。

心が傷つく機会も多いのが、

医療人の定めでも在りますから。

長い期間に患者さんと接しまして、

つくづく思いますのは、

本当に尊敬に価する方の多いことであったのも

反面の事実でもあります。

勉強させられ、

私も、かく在りたいものだと、

襟を正すキッカケを造って下さったのも、

多くの患者さんからでした。

時には、

このような人には絶対になりたくないと、

そう感じます機会も在りました。

私も人生の後半戦です。

今は、

このようになりたくないと云う

気持ちにもなりたくないのです。

清々しい心で、

患者さんの手当てに従事専念することだけが

私の人生の締めくくりだと思っています。

信仰は心の泉だと、

私は思って来ました。

資本主義優先の時代ですが、

清々しい愛の心で在りたいと云うことが

私を動かせた動機でも在ります。

今朝の私の診療所

今朝の診療所の様相です。

スタッフの宮田君が手当ての最中です。

ねっ?

小物、雑貨に囲まれてるでしょう?

私の嘗ての愛車の写真やミニチュア模型。

色んなモノを飾って、

集中し疲れた眼を、

好きなモノを一瞬、

それだけで休まるモノですよ。