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長期的に安定した状態で歯を残すために

私は【歯科保存学】専攻で、

歯科医師の道に入りました。

そこから、

さまざまな過程を30数年を経験し、

母校の付属病院の臨床教授を拝命しました。

その所属が総合診療科であることは、

私にとっては、

大いに名誉であると思っています。

歯を長持ちさせるために、

さまざまな手当てを尽くす。

これが歯科医師の第1の使命です。

歯周病に関し、

私の診療は、

完全に出来上がっています。

先ずは、

徹底的な歯磨きのトレーニング。

序で、

徹底的な口腔の清掃。

で、

時々の、

噛み合わせの調整。

そして、

歯周外科です。

術前の歯茎です。

この写真から、

炎症歯肉が診えないならば、

歯科医師として、

目を肥やす必要があるでしょう。

歯周外科は、

炎症で腫れた歯肉に行ってはイケマセン。

この程度まで、

歯肉を整えてから。

それが歯周外科成功の秘訣です。

メスを入れ、

歯茎を開いて、

汚れを徹底的に清掃し、

歯の根の表面を研磨し、

骨の形態を整えます。

で、

縫合です。

これで、

歯周ポケットは完全に除去され、

あとあと、

磨きやすい歯肉環境が整備されます。

 

 

 

考える治療

年々に、

多忙になって、

自分の時間を持てなくなりました。

友人と、

飲みにゆく機会も皆無です。

1日中、

歯科一色。

私は【考える治療】と言う言葉を

後進たちに、

口酸っぱく、

提言しています。

考えることで、

【歯の声】が、

聞こえるように

必ず、

なるからです。

【歯の声】に

耳を傾けることが、

歯科医師の第1条件だと

思うからです。

私の診療スタイル

患者さんの診察の前に、

私が必ず行うこと。

1. 向かいあって、雑談や前回の治療の後の変化についてなど、

話しを通じて、

表情なり体調を観察すること。

2. 診察台を倒して、

先ずは、

顎の触診を行うこと。

3. 歯磨きのチェック

4. 口腔内の清掃

そこから、

初めて歯の治療を行うのです。

歯科医師になってから、

ズッと、

このスタイルを続けています。

さっさと、

歯を削る事だけは、

絶対に、

したくありません。

入れ歯はダメだ!

ブリッジはダメだ!

金属はアレルギーの原因だ!

そのような、

偏った根拠に欠けた、

無責任な発言は、

避けてきました。

それも、

私のスタイルです。

自費治療

時々、

いろんな歯科医師が、

私の診療所での勤務を希望して

お越しになられます。

なんでも自費治療に興味があると言うのが、

共通の理由であるのには、

吹き出しそうになるのです。

厚かましい人も居られました。

自分の給金を、

予め求めて来られたのです。

健康保険のあるなかで、

わざわざ自費治療を受ける患者さんを

良く理解されて居られないようです。

歯科医師不信の塊のような方が

私の診療所へお越しになられる事が多いのです。

その誤解を紐解く事から始まるのです。

お金儲けのための自費治療ではありません。

その辺りの勘違いに、

私は戸惑うのです。

職人気質

私の診療用チェア、

これは専門用語で歯科ユニットの言われていますが、

阪神大震災の前日から、

ドイツの某メーカーの機種を使ってきました。

今の歯科ユニットが3代目になります。

当初、

このメーカーの機種を導入するにあたって、

大変な勇気が必要でした。

1台で、

国産の機種が4台は購入出来るほどに

高額であったからでした。

それまで、

国産機種の全てのメーカーの製品を使用しました。

が、

私を満足させてくれるものは皆無でした。

初導入の際の興奮を鮮明に記憶しています。

昨日、

歯科ユニットのメンテナンスのために、

メーカーのエンジニアが来院しました。

機械モノですから、

ピアノの調整のように、

時々に、

エンジニアによる手当てが大切なのです。

なんせ、

私の診療を歯科ユニットに託す訳ですから。

で、

来院したエンジニアの顔を見て、

互いに、

手を取り合って、

お互いの近況に、

喜び勇んだのです。

当時20代であった彼は、

先生、53歳になりましたと。

エンジニアですから、

腕の良し悪しがある訳です。

同一メーカーのエンジニアと言えども、

技量の差は大きいモノです。

彼の師匠の村上エンジニアを私は尊敬していました。

彼は機械屋の頑固さ、こだわりは、

勿論の事ながら、

自分の調整した歯科ユニットに、

患者さんが身を託すことに、

大きな責任を持っていた医療人でもありました。

その村上エンジニアに付く若い彼の姿は、

誠に清々しいモノだったのです。

歯科ユニットを代代わりする大切な機会には、

必ず彼は、

私の元へと駆けつけてくれました。

今の診療所は、

最初の診療所から3件目の診療所です。

私の診療スタイルが変わる度に、

私は診療所を創り変えてきたのです。

引っ越しの度にも、

彼の姿があった事は、

言うまでもありません。

時々の調整は、

彼の部下が来てくれていましたが、

最近の人の無難な所作を感じて、

時代の流れを実感していたのです。

今回の彼の調整に接し、

私らの世代の職人気質を

大いに感じたのです。

嬉しかったですね。

秋何処

ついこの間までの凄まじい暑さは何処へ。

まだ暗い時分に起床する私は、

昨日から、

ストーブに火を灯すようになりました。

コートを羽織り、

マリリンを散歩へ連れて行く際に、

冷たい外気のなか、

ハァハァと大きな白い吐息と、

尻尾フリフリの元気な姿は、

到底、

私は敵いません。

成人期の犬って

凄い生命力だなと、

感心しながら、

紅葉するタイミングを忘れたかのような

街路樹を見上げ、

出勤前を過ごしています。

 

 

歯科保存学

午後からも手術です。

私の診療所では、

毎日、手術の連続です。

歯を長持ちさせるための手術と

インプラント手術がほとんどです。

その合間で、

根管治療や補綴治療です。

私の仕事は、

歯科保存学の基礎の上に成り立っています。

 

歯周病との戦い

中程度以上に進行した患者さんでした。

徹底的な、

ブラッシング.テクニックを取得して頂くために、

診療の度に、

歯磨きの練習を積み重ね、

露出した歯石を丁寧に取っては、

また丁寧にブラッシングして頂くことの繰り返し。

患者さん的には、

歯がシッカリしてきた!

歯が残りそうだと、

実感して頂いた頃合いが、

歯周外科の出番です。

これが、

歯周外科手術の成功の秘訣!

歯周病によって、

引き起こされた骨のイレギュラーな吸収によって、

歯の周囲の骨は、

凹んでいる処が、

アチコチに視られます。

歯茎の形から判るんです。

また、

最後方の歯の後方の歯茎。

歯の山の高さまで至るほどに

分厚いのが判ります。

プラークの温床です。

で、

一気呵成にメスを入れます。

歯科医師自身の目で、

骨の形態を診る必要性ほど

歯周病治療で重要なことはありません。

本来であれば、

覆われるべき歯の根が、

骨が溶けることで露出しています。

歯周外科手術によって、

ガタガタな形状になった骨を

なだらかに、

今後に、

汚れが取れやすいように、

形態修正します。

大工さんみたいでしょ?

で、

こんな処でしょうか。

で、

縫合です。

最後方の歯の歯茎も薄くなりました。

この患者さんの歯周病の原因。

さまざまあります。

甲状腺ホルモンの亢進症でいらっしゃることもあり、

骨の代謝が正常に営まれない上に、

仕事柄、

絶えずストレスとの戦いの日々。

食いしばって過ごしていらっしゃる。

歯磨きはエチケットの第1要素とは

認識しておられたのですが、

正規のブラッシング.テクニックはご存じなかった。

この辺りを、

手当てさせて頂くのが、

私の務めです。

大きな、

強い、

噛みしめに対する

対象方法!

いつかお見せ出来ると思います。

 

 

日本歯科大学病院の治療

今週も朝の1番から、

インプラントの埋入手術でスタートでした。

手術後、

日本歯科大学病院の水橋準教授から電話が。

私の患者さんを、

留守の間、

シッカリと治療を進めて下さっています。

噛み合わせに大きな問題がある難症例の患者さんです。

噛み合わせの問題は、

さまざまな様相で、

患者さんや私ら歯科医師を

戸惑わせてくれます。

水橋準教授は歯科補綴学が御専門。

私は歯科保存学を基礎とした総合診療医です。

ですから、

水橋準教授を上位に、

私が補佐させて頂いています。

根管治療は江面教授に担当して頂きました。

いわゆるチーム治療を実践し、

その様を、

若手の医員に観て頂きたいと思っています。

各分野のエースが組んで、

一人の患者さんの歯科治療を進める

やり方の見本にしたいと思っています。

水橋準教授からの電話の際に、

患者さんに電話を代わって頂きました。

〇〇さん、

どうですか?

日本歯科大学の治療は?

即座に、

本当に満足しております。

私の患者さんとの関わり

先週は息子が帰省していました。

私の診療を見学して過ごしていました。

息子には、

私の治療の質は、

今は全く理解出来ないでしょうが、

将来になって、

ズシンと、

効いてくると信じています。

ある同年代の女性の手術。

緊張しきった様子が、

ビンビンと伝わってきます。

大丈夫だからね。

と、

語る私に彼女は言いました。

先生、

息子さん。

若い頃に付き合っていた彼の顔と瓜二つ。

こんな事って、

あるんでしょうか?

なんだか緊張しちゃいます。

拍子抜けした私です。

手術が怖いんじゃないんかぃ!

どうぞ、どうぞ!

こんなんで良かったら、

帰りに持ってかえって下さい。

彼女は手術の間、

息子に手を握って貰い、

安堵した気持ちで居れたそうです。