カテゴリー別アーカイブ: ただの日記

医療人の仕事

昨日の新患の患者さんも、

話ししながら、

涙が頬を伝わっていました。

本当にお辛かったのでしょう。

他人事ではないのです。

私が工夫して、

丁寧に手当てして差し上げることで、

重い荷物を下ろせるのならばと。

そういう仕事なのですよ。

医療人って云うのは。

三枝デンタルオフィスの虫歯治療

高松インプラントセンターですから、

毎日、インプラントの患者さんの診察してはおりますが、

本来、歯科医師の仕事は歯を守ることだと思っていますので、

【インプラントにならない】ようにと、

虫歯や根の治療にも、

【工夫】して診療しています。

ですから、

虫歯の治療の時こそ【真剣勝負】みたいに

大きな大きな責任を背負った積もりで頑張っています。

昨日の患者さんの虫歯治療です。

虫歯が深く進行して、

歯の神経に達しています。

従来の治療方法では、

歯の神経を採って、

セラミックのクラウンを入れると云うのが常套手段でしょう。

が、

私は【歯】は殺しません。

医者が殺すなんて!

歯科医師になってからズッと私は

この問題に対して悶々とした割りきれぬ思いで居たのです。

先ずは、

虫歯検知液にて完全に虫歯を取り除きます。

細かな部分は、

回転切削機具は使いません。

つい削り過ぎてしまうここと、

回転時の摩擦熱が、水で冷却していても、

敏感な神経には堪えるからです。

小さな小さな耳掻きみたいな器具にて、

丁寧に丁寧に。

で、ラバーダム防湿下の清潔環境下で、

綺麗に露出した歯面を清掃消毒します。

ですから、

この露出した歯面には汚れた細菌は生息していません。

本来ならば此処でダイレクトボンディング修復するのですが、

嫌だな!

深い部分からスポット状に出血があります。

これで、眼には明確には見えませんが、

神経が露出しているのが判ります。

ここで【三枝メソッド】です。

GC社のMTAセメントと【私の処方】を混和して、

削った部分全体を被います。

次に強いセメントを詰めて1か月ほど放置。

その際にレントゲンで確認すれば、

歯の神経の部屋と削った部分との間には、

新しい修復象牙質のバリアーが形成されているでしょう。

この際に、

セメントを外して、

ダイレクトボンディング修復で、

最小限の歯質を

若い頃から

日曜日、浜松市へ出向いていました。

自動車のタイヤの真ん中にあるアルミ製のホイールという部品。

そのアルミホイールの製造での我が国でのトップメーカーである

【エンケ―】の本拠地が浜松市に在るのです。

私のお隣に座って居られるのが社長、

で、

お隣が其の奥方様。

其の隣が私の患者さんのお一人。

テレビドラマに登場するような大邸宅にお招き頂き、

夕刻のお食事へと皆で出掛けた際の写真です。

社長様には某学会での基調講演を依頼させて頂こうと、

そんなこんなを社長様の語る経験に基づいた言葉の重さに、

若い歯科医師たちに聞かせてあげたいと。

知見、見聞を拡げるためには、

自ら出向いて!

その考えは若い頃から変わっておりません。

大人の涙

今朝、師匠である内藤正裕先生からお電話を頂き、

未明、先生が長年ご一緒に過ごされいた猫ちゃんが亡くなられたとのこと。

電話をはさんで、

大の大人の男がオンオン泣いたのです。

こう言うのを私は恥ずかしいとは思いません。

喜怒哀楽。

良いじゃないですか。

歯の仕事は情熱を蓄積、蓄積。

で、

治療に際しては、

手先に蓄積されたエネルギーを伝導させ、

指先から【気】を病気に対して放出するものだと

常々私は、そう思っています。

情熱は強い感情がなくては到底、

長期間、維持出来ませんから。

今朝も1番から初診の患者さんです。

初対面ですから、

泣き顔を悟られないようにしなきゃ。

MTAセメントと虫歯治療

70を間近に控えましたと、

笑みを浮かべながら語るご婦人の奥歯の虫歯治療を終えた処です。

この歯の治療に着手したのは、

既に昨年の年も暮れようとする頃でした。

古い修復物を外して、

冠の中に進行した虫歯を取り除くと、

薄い紙ていどの歯質を残した向こう側に、

淡いピンク色を帯びた歯の神経が透けて見えています。

虫歯検知液にて削った部分の虫歯の取り残しはありません。

しかし、

虫歯検知液の赤い色と、

活きた神経の色が似通っていることから、

このような場合には、

私はとても神経質になるのです。

で、

ラバーダム防湿環境下にて、

歯面の清掃を行うのですが、

私はアスコルビン酸を好んで使用しています。

次いで、

MTAセメントと私独自の処方のモノを練和して、

深く進行した神経に近接した部分に付与しています。

その後に仮の歯を被せて経過観察に移行しています。

このような症例に使うMTAセメントはGC社の製品が

成績が良いと、

私のデーターでは結論付けされています。

今日、

仮歯を外して、

エアーをかけて、

歯の反応を観察すると共に、

レントゲン所見においては、

神経のある部屋と、MTA三枝メソッドの間には、

鮮明なバリアーが形成されていました。

で、

歯の型採りとなった訳です。

このような症例が、

外からのストレスに強い歯質を持った歯である事は間違いありません。

今日の治療は、

無麻酔下での治療です。

これが本当の【無痛治療】【歯に優しい治療】だと、

歯が好きでが高じて、

今日の治療に至っています。

 

歯の治療で1番大切なこと

患者さんの歯科治療に従事して、

早いものです。

もう30年が経ちました。

つくづく感じますのは、

当たり前なんですが、

人は誰しも【老いる】と云うこと。

生活環境の整備や医療の進歩によって、

今の高齢の方々って、

見た目も身体もお元気ですよね。

私が幼い頃の年齢から、

20歳位お若いんじゃないでしょうか?

しかし、

其れでも年齢は1年づつ経てゆく訳ですから、

絶対に【老い】は訪れます。

私らが患者さんとお付き合いする上で、

想像できない位に、

長いお付き合いになるのです。

生涯、

快適な食生活を営んで頂けるような歯科治療をと。

唾液の分泌状況や質、

骨格と筋肉の状況、

いろんな要素が治療成績に影響を与えます。

今までのように、

あっ!虫歯だ!

早く詰めよう!

歯茎が腫れた!

ポケットの手当てだ!

歯を抜いた!

インプラントかブリッジか?

そんな単純な選択ではありません。

患者さんの体質に沿った治療を考えねばなりませんね。

 

【電話野郎】ってですって

【スカッドナンとか】って云うテレビ番組を、

ついつい毎週のように観てしまうのです。

で、

不謹慎極まりない再現フィルムって云うんですか?

テレビに向かって、

アレコレと、

ついつい、

文句を言う私は、

ホトホト馬鹿だと思います。

でも、

誰しも似たような状況を経験した筈でしょう。

だから、

この番組に共感出来るんだと思います。

クレーム処理の仕事に従事する方が仰られていたのを思いだします。

一体、道徳観って何処に行ったのだと。

そんな頃、

知人から初めて耳にする単語を教えて貰ったのです。

知らなかったのは私だけかもしれません。

時代おくれの私ですから。

【電話野郎】ですって。

知人であったも、

いきなり携帯電話にかけるのはマナー違反なのだとか。

先ずはさきに、

ラインにて、

今から電話して良いですか?

って、

お伺いするのがマナーなんですって。

私なんぞは、

【電話野郎】そのものです。

メールが嫌いなので。

そりゃ、書類の送付には使いますよ。

でも、

人と人との【つながり】って、

声のニュアンスを耳にして、

感じて、

これが大切なんじゃないかなと。

マナー重視と、

非常識とが、

ドチラも【極端】すぎるって思うのは私だけでしょうか?

 

 

患者さんからの笑顔

患者さんからの笑顔が1番嬉しいのは当然です。

日頃の疲れも吹っ飛んで、

もっと、もっと精進しようと。

毎日の生活を正して、

文献とにらめっこ、

其れが出来るのも、

患者さんからの笑顔が在るからです。

 

噛み合わせと表情筋

新しい患者さんとの初めての面談の際にはいつも【緊張】しています。

昨日の患者さんの際にも、そうでした。

私は患者さんの表情を然り気無く、

でも実際には【凝視】しています。

表情筋と人の【感情】の間には大きな【相関性】があることを、

ポール.エクマン博士が実証しています。

表情筋と咀嚼筋の間にも相関性が在ります。

上下の歯の噛み合わせは、

咀嚼筋によってコントロールされています。

筋肉が伸びたり、縮んだりすることで、

上下の歯は、

噛んだり、

擦ったり、

様々な噛み合わせ状況を形成できるのです。

上の歯は頭蓋骨に固定されていますから、

実際には、

頭蓋骨から咀嚼筋によってぶら下がった下顎が、

咀嚼筋が伸びたり、縮んだり、

そうなることにより動いて、

噛み合わせってのが変わっているのです。

顎が動くと、

連鎖的に表情筋も伸びたり、縮んだりします。

私は患者さんの顎の位置や表情筋の緊張具合と、

噛み合わせとの関連に、

【ハンターの眼】のように。

大概の場合、

リラックスできるような下顎の位置ってのを

見つけることに気をつけているのです。

総入れ歯や噛み合わせ治療などに際しては、

下顎の位置が決め手となりますから。

この時に表情筋とのバランスを重視しています。

私の読書法 詳細

先のブログにて、

何気なしに認めた私の読書法について、

多くの方からの問い合わせがあり驚いたのです。

読書は私にとっては三度の食事のような、

私の脳ミソと心の栄養補給源です。

食材にコダワリが在るように、

書物にも私なりの嗜好が在ります。

ストーリー展開を楽しむ娯楽、推理物は全く関心なく、

評論、歴史、随筆、宗教、哲学、心理学を好みます。

で、

国語辞典と漢和辞典を横に、

先ずはサッと流し読むのですが、

心に引っ掛かった箇所を黄色の蛍光ペンにてマークしています。

途中、

漢字の読み仮名、

意味の曖昧な単語は素通りしないで、

辞典で再チェック。

これは特に重要なトレーニングです。

母国語でありますから、

何となく解ってはいるのだがって

読みの漢字や、意味の単語を自己解釈する癖が身につくと、

仕事においては足を引っ張る事になります。

曖昧にしないという癖の形成に役立つと思っています。

2度目はジックリと活字を拾っていきます。

で、

関心ある箇所はピンクの蛍光ペンにてマークします。

1度目の黄色のマーク箇所と重なる部分は、

ズッと後になって、

あれ?あの本に確か載っていたっけ?と、

再び頁を開いて探し物をする気分の際に、

必ずって云う位、

一致しています。

大概、3度繰り返し読むことにしています。

2度目の読者は詳細に読んでいますので、

全体像が掴み難いからです。

3度目はサッと流し、

気になった箇所は大概の場合は行ではありません。

ですから、既にマークしている箇所は含まれた部分的な箇所です。

「」にて囲んでいます。

シツコイとお感じになられるかもしれません。

私が大学院に入った際に当時の講師である教官から頂いたアドバイスを

私なりの長い間の読書から身につけた方法です。

歯科保存学の大学院生ですから、

先ずは20年前からの学会論文に遡って読みなさい。

そう言われた素直な私は、

直ぐに実践し驚愕したのを覚えています。

全く理解不能だったのです。

内心これはヤバいぞ!と思いました。

これから此の分野の研究など出来るのだろうか?って、

不安になったことが懐かしい。

でも、

我慢して、

参考文献も紐解きながらドンドン時計の針が進むにつれて、

突然、

解るようになるもんです。

家族で海外赴任されたビジネスマンが、

奥方は言葉の方で躓くのに反して、

小さなお子チャマが突然英語でしゃべりだしたって、

そんな感じと同じだと思います。

歯科保存学は、

歯科医学の中でも1番シツコイ学問だと思います。

平たく言えば、

地味な学問でもある訳です。

ですから、

こういうアドバイスを後輩である私に教官はしたのだと思います。

非常に役立ちました。

過去から現在に至る過程を知ることが、

行間の理解を深めることも知りました。

最近では地道な文献検索をするよりも、

サッサとインターネットの検索ってのが大流行じゃないですか。

あれは自分の頸を絞めている愚かな行為だと思います。

深みのある、

足腰の強さ、

基本が鍛えられないと思います。

こういう処があって、

今の私なりの読書法に至ったのです。