日別アーカイブ: 2013年8月24日

歯科医院の清潔度合いの見分けかた

 ホームページと云うものは
大変便利なものである。
嫌、作り手にとって
都合よく出来ていると
言った方が良いかもしれぬ。

 まあ、其も良かろう。

 【徹底した衛生管理をしています。】
最近、歯科医院のホームページで
よく目にする台詞である。

 通っておられる歯科医院の
診療台には
水やエアーの出る
鉄砲の様な器具が
付属されている。

 此の器具を
スリーウェイ.シリンジと云う。

 診療で椅子に座らされた時に
まずもって、
診療台のテーブルの上を確認する。

 トレーの上に
滅菌パックに包まれた器具が
確認されたら
第1関門は通過。

 続いて、歯を削る時に使う
キィーンと音がするタービンやエンジンが
此れも滅菌パックに包まれていたら
第2関門は通過。

 そこで、治療の際に
先程のスリーウェイ.シリンジも
滅菌パックに包まれた状態か
使い捨てであったなら
次の関所も通過である。

 紙コップ、紙エプロン等
当たり前の当たり前である。

 神経を採る治療、虫歯を削る治療で
口一杯に薄いゴムのシートを
使かうのを確認して、
更なる関所が通過である。

 関所で引っ掛かれば
此れ即ち、
不潔な歯科医院の証しと云えよう。

母娘

 今日は恐らく、
仙龍寺の二人姉妹が
オペラのリサイタルにて
ステージに立ち
唄う日である。

 朝から準備で
さぞかしカシマシイ光景であろう。

 母親である寺の女将は
気遣い、心遣いの人である。

 私は常日頃、
互いの子供の愚痴を
語り合い、
互いの子からは
同類、傷を舐めあってと、
茶化す様にからかわれているが、
其れでも、
女将の姿には
娘たちへの
熱い愛情が感じられ
誠に心温まる想いである。

 私は男であるから
母娘の互いの接し方は
よく判らない。

 女将の娘への補佐の
方略を、
お不動様も
笑って眺めているに違いない。

何気ない日常

 私の朝は早い。
日常の決まりごとを
一通り済ませて、
新聞を眺めながら
久方ぶりに
テレビのスイッチを入れた。

 懐かしいメロディーが
耳に入ってきたので
画面に目を遣った。

 NHkの地方局が造る番組であった。
熊谷市の外れの、
聖天宮の参道にある
小さな団子屋の父娘の
物語であった。

 来月には他県に嫁ぐ
年頃の一人娘と、
年老いた団子職人の父であった。

 朝早くから
二人は団子を造る。
娘が父の手伝いをする迄は
父は長年、独りで
同じ事を繰り返していた。

 娘が父の手伝いをする様になっても
職人たる父の日常は変わらない。

 が、来月からは
父は再び
独りで同じ作業を
繰り返す。

 今、娘と伴に
団子を造る時間を
噛み締めたいと
此の父は語っていた。

 夕刻の6時に
聖天宮の鐘が鳴る。
此れは、先代から
此の団子屋の人間が
寺から任されていた
此れも日常である。

 ある時から
鐘突きは父から娘に
託された。

 今日は二人で行くかと
娘に語る父の背中が
小さく映った。

 普通に暮らせ。
6時になったら、
何時ものように
父は鐘をついているからと、
娘に語る父に
想わず、
目頭が熱くなった私である。

 親とは其のような
生き物である。