日別アーカイブ: 2014年1月24日

オールセラミック.クラウン その2.

審美歯科治療の代表選手はオールセラミック.クラウンです。

艶のある瑞々しく美しい活きた歯を再現できる人工修復物です。

今はジルコニアを使用したオールセラミック.クラウンが主流です。
ジルコニアと云うのは人工ダイアモンドといったら理解しやすいでしょう。

但しジルコニアを使ったオールセラミック.クラウンも色々あります。

人工歯の裏側に薄いシェル状のジルコニア製のキャップを造り、
その上から従来のセラミックを盛り上げて歯の形を造っていく方法が
お奨めでしょう。
この方法だと、従来のメタルボンド.クラウンよりも美しく、
歯とクラウンの境目の適合もメタルボンド.クラウンに匹敵します。
但し、歯の縁端は従来のセラミックですから無理な力が架かると割れてしまいます。

対して、人工歯の全てをジルコニアで製作する方法もあります。
これは所謂、3Dプリンターの技術を応用したもので、
ジルコニアのブロック状の塊をコンピューターで制御された削り出しマシーンで
機械の手によって造られるものです。

人間の手、いわゆる職人芸に頼らないので均一な品質で供給出来ますし、
製造コストダウンが可能です。
しかしながら色の再現はまだ一つです。
目立つ前歯や小臼歯には使えません。
目立たない奥歯の治療の際に、光る金属よりは歯の色で、程度の時に
治療コストの軽減をはかるために良いかもしれません。

但し、このジルコニアのクラウンは大いに硬いので、
ジルコニアで治療した歯と噛み合う相手の歯の摩耗が心配されます。