日別アーカイブ: 2014年1月30日

歯科治療における感染防止対策 その8.

インプラント治療は歯科の治療の中でも、特に感染防止対策に留意しなければなりません。

今では殆んどの歯科医院で安易にインプラント治療を奨めるようになりました。
が、そのぶんインプラントの使い回し等の、私には考えられない位のトラブルも発生しています。

インプラント治療は、異物であるチタン製のネジを骨の中に埋め込む治療です。
通常では異物に対して身体は拒絶反応を起こします。

インプラント治療では、生体の拒絶反応を起こすこと無く、生涯に渡って身体の中で安定した
骨とチタン製のネジの結合を維持しなければなりません。
また、決して感染が生じない配慮が必要です。

インプラント治療では、一本のインプラントを埋め込むのも数本のインプラントを埋め込むのも
全く同じ手間がかかります。

インプラントの材料費用はインプラントの本数に比例して高額になりますが、
手術で使用する骨に孔を開けるためのドリル類やメス等のディスポーザブル製品の数は同じです。
また時間的なものも、手術時間はインプラントの本数が増えてもあまり大きく変わらず、
まして手術前の口腔清掃の時間、術後の安静時間、器具の滅菌にかかる手間と時間は
インプラントの本数にかかわらず全く同じです。

インプラントの本数と費用については非常にシンプルでないのは、このような理由からです。
但し、アストラテック.インプラントやストローマン.インプラントなどの世界水準のインプラントは
国内のメーカーを問わず、材料コストから高額になっています。

インプラントと一口に言っても色々な種類のものがあります。
また、手術の方法から被せもの作り方も、材料差以上に様々です。

私も専門家として、この辺りの説明に苦労する時があります。

但し、絶対に忘れて頂きたくないのは、完全な感染防止対策の環境下でのインプラント治療を
受けて頂きたいという事です。