日別アーカイブ: 2014年9月4日

平凡な毎日

昨夜は夕食にグラタンを作ってみました。

ホワイトソースを作りながら、横で玉ねぎとポテト、豚肉をソテーし、
そのまた横でマカロニを茹でて‥‥。

一気にオーブンに入れて、出来上がるのを待つ間にあれやこれやと。

毎日色々なことが、次から次へとおこりますが、仕事なり子供との関わりには、支障の無いように努めています。

自分のペースを決して乱さないように出来るようになりした。

本当に自分でも不思議でたまりません。

自分のなかで、確実に何かが変わったように思います。

歯の仕事で溜まったストレス解消に、私は料理が一番あっているようです。

歯の仕事は、それはそれで無心になれるので、本当に良い仕事に就いたと感謝していますが、
集中力がとても必要な仕事です。

凝り固まった精神を解すために、料理が一番あっているようです。

その繰り返しな、平凡な日々を過ごしています。

優先順位

歯の治療において、診断がついたら次に治療計画をたてますが、その時に先の先を見据えた計画立案が出来るかどうかが、大きな鍵となります。

系統だてて、整理できる能力が歯科医師にもとめられます。

この時、私は口腔組織に優先順位をつけて考える様にいています。

第1番に保存するように努めなければならないのは、歯を取り囲む歯槽骨です。

第2番目が、歯、その本体です。

第3番目は、歯の神経

第4番目は、エナメル質。

歯のそれぞれを、病気の進行状態と照らし合わせて、先ずは歯槽骨の保存を第1優先に考えて、
抜歯しなければならないのか、保存が可能か、ふるいにかけます。

残せる歯は、生きた状態で大丈夫か?出来るだけ神経を採ることの無いように出来るのか?を考えます。

生きて残せる歯は、歯の防護組織であるエナメル質に極力ダメージを与えない治療が可能か?と
考えを先に進めます。

1本の歯それぞれについて、述べた方法で精査しつつ、口全体については、また別の分類方法にて
考えを進めていきます。

第1番に、顎関節組織にダメージを与えないには。

第2番目が、円滑でスムーズな咀嚼機能を獲得するには。

第3番目は、歯の歯列を確りと保全するには。

第4番目、奥歯での、確りとした噛み合わせを確保するには。

第5番目、上下前歯の位置的関係を機能的にするには。

一般の方には難しい話だと思います。
しかし、この辺に配慮出来るかどうかが、、後々の結果に大きく絡んできます。

その上で、メンテナンスしやすい、清掃しやすい環境を整える事にも十分に考慮して治療計画を立案します。

患者さんが帰られてからの、頭を使う仕事のウェイトも大きいのです。

歯科医の器用不器用も、結果に大きく影響してきますが、正しい治療計画に基づいた治療でなければ
良い治療成績はえられません。

物事を推し測るには、何事も優先順位が大切です。

見抜く力

患者さんの病気と、患者さんと共に手を携えて戦う臨床家は、病気の本質を見抜く力を持ち合わさなけらばなりません。

眼前の臨床データーばかりに目をとられていれば、背後に潜む原因を見落とすかもしれません。

そう言う意味で臨床家は、野生動物のような鋭い感性が必要です。

この仕事を長い間、続けていると自然と身についてしまった勘があります。

たとえば誰かと話をすると、その方がどの様な時間を過ごしてきたのかが、不思議と見えてくるのです。

此方としても、それを相手に悟られない様に務めて飄々として振る舞うのですが、

それでも、見透かされている様で恐いと言われたことも度々です。

恐らく自分の子供の事などは、皆誰しもよく判るのと同じです。

普段は離れて暮らしていても不思議と判る、この親特有の勘を否定される方は居ないでしょう

見抜く力によって、先々に生じるであろう危険な状態に至らせない対策を講じることができ、救われた経験を
何度となく味わいました。

逆に、この見抜く力を信用して貰えずに、逆の方向へと無理強いする負荷をかけられたこともありました。
この様な場合においても、結局は私の予想通りの結末になるのですが‥。

近道より、かえって遠回りをする方が結果オーライである事があるように、
人間関係においても、病気の治療においても、同じことが言えると思う様になりました。

横からのおせっかいや、忠告、アクションを受けるのも、対人関係しかり病気の治療然りです。

その様な時においては、決して動じることなく、不動である時には、それに徹するが肝要だと思います。

歯の仕事は、本当に奥の深い仕事だと、日々痛感する私です。