日別アーカイブ: 2015年2月17日

医療教育

日本歯科大学 校舎写真

春が来れば新学期が始まり、私の母校での講義や実習の準備に追われます。

校門にて私の姿を見つけた学生さん達は、誰彼となく駆け寄って来て

私の手から鞄を取り上げて、医局まで運んで呉れるのも恒例の行事となりました。

若い歯科医の先生方にとっては、私は恐い存在なのだそうですが、

努めて学生さん達へは優しく接することを、心がけています。

専門的な教育は、自己顕示欲を満たすためのモノではありません。

客観的に科学の根拠を、学生さん達の血肉となすためにあります。

それは歯科の専門職に就いた人への講義でも同じです。

その辺りは、素人の介在する余地はない位に厳しいものです。

医人教育は遊びではありません。

聞き手の感想などはさむ余地もないと思っています。

これが私の教育論です。

近況報告

今春、小学校へと上がる末の娘が、金魚の糞のようにくっついて

幼稚園から下校するや否や、私の院長室に籠り、

私のタブレットを器用に使いこなしてアニメにご満悦!

が、機械音痴の私としては、これは大変迷惑な話で、

機械の何処を押せばブログを書く項目になるのかサッパリ判らず、

娘の下校を待って、娘のアニメ鑑賞の合間で

娘にお願いしてブログを書く始末です。

銀行のATMもろくに使えない程の機械音痴の程度は、

診療所に勤務して4年になるスタッフもヤット理解出来たようです。

そもそも歯科の治療に、そのようなモノは関係無いと、

パソコン上の画像もスタッフがキチンと準備してくれるので、

仕事本体には、無関係なことも私が機械の操作を一向に覚えようとしない理由かもしれません。

この処は、時間に追われまくってが、本音です。

色々な歯科医院を渡り歩いて、私の診療所へ辿り着いて下さった事に、

物凄い重みを感じて患者さんと接しています。

そもそも歯科治療は、理論や理屈も大切ですけれども、

最後は腕と手指、感性がモノを云う性格をもちます。

狩人の感性を研くのが歯科医の一番の要であると、日々の患者さんを拝見しながら感じます。

このような数十年を過ごしてきた私は、相当の頑固者であると自覚しています。

私の診療所へ見学にお越しになられる若い先生方は、後を絶ちませんが、

歯科一筋で過ごしてきた私にとっては、専門職である歯科医師がどうして歯科一筋でおかしいのか?は

サッパリ理解できないのですが、単細胞であるから難しいことは考えずに済んだのでしょう。

今、私の横でウダウダ言っている娘も、なかなかの頑固者で、

親父の血を完全に引き継いでいると感じながら認めています。