月別アーカイブ: 2015年3月

教養

もしも願いがかなうのならば、近所の香川大学へでも通って文学等の講義を受けてみたいと思います。

18の時から歯科一筋の暮らしでした。

無我夢中に駆け抜けてきたように思います。

専門書に埋もれる生活は、死ぬまで続くと思います。

歯に魅せられて、それは後悔はありません。

寧ろありがたいと感謝しています。

【パンを食べるための学問】【パンを食べられない学問】

と言う言葉があります。

後者を教養を磨くとも言います。

私に時間が、歯科以外にゆるされるのならば、

是非に後者の学問に埋もれる時間を賜りますように。

私の診療所に対する考え方

私の診療所には、受付穣は居りません。

電話での対応も、患者さんへの術後の説明も何から何まで

歯科衛生士なり私、現場スタッフが行っています。

患者さんへの対応は、実際に治療にあたっている医療免許を取得したスタッフが一番よく判っています。

それが理由です。

新しい患者さんへの説明も、私が殆んど、サブで歯科衛生士にて対応しています。

歯科治療に於いて、実際に患者さんの身体に触れることが出来るのは、歯科医師と歯科衛生士の免許を持つ者だけです。

私は、国家資格を持たない者に、治療を語る資格はないと考えています。

少なくとも私の診療所での治療の質は、キチンと患者さんの支持を頂いて今日に至っています。

診療所に勤務する歯科助手なども、当然長く勤めていれば、その医院の流儀は判ってくるものですが、

助手はあくまでも診療補助のアシスタントにしか過ぎません。

患者さんへの医療知識に基づいたら助言なり説明は、とっても大切な責任ある言葉ですから、

人の身体を直接に触って得られる責任を実感したる医療免許取得者以外には対応させないと言うのが私の考え方です。

診療所はレストランやホテルではありません。

そのような意味での受付、、マネージャーの類いを私は否定しています。

些細な日常

上はこの春から小学5年、次が3年、そして新入学の3人の娘達に囲まれて過ごしています。

ありがたい事に皆で一緒に入浴しています。

湯槽に浸かって、大きな声の歌を聞き、

洗い場に3人を並んで屈ませ、流れ作業にてシャンプー、リンス、身体を洗って、

仕上げは順番にバスタオルで拭いてやる。

脱衣場からのカシマシイ声を横に、急いで自分の洗髪と身体を洗うと言う始末です。

本当に気忙しい帰宅後の時間を過ごしていますが、

これも後少しだけのことと思うと、本にありがたいと感謝しています。

凡そ人の幸福というモノは上を観てもキリがなく、

この歳になって、このような些細なる日常こそが真の幸福であると判るようになりました。

上の娘も思春期の入り口にさしかかっているのを実感します。

今は社会人となった長女の其の頃を懐かしく思い出すのです。

孫のような歳の娘のお陰にて、昔は当たり前と感じていた日常を幸せと味わうことが出来るを感謝しつつ、

どうか全ての授かりし子達が、幸多い人生であることを祈らざるを得ない、相変わらずの大バカ親振りを発揮する私です。

コンピューターにより3D化されたインプラント埋入用ガイドプレート

CT画像をコンピューターによって3D化して、

インプラントを入れる時のガイド用マウスピースみたいなモノを造って、

手術する方法をホームページなどでよく見かけます。

今までのブログにおいて私は、この方法を真っ向から批判する立場を表明しています。

おまけに、この方法でインプラントを入れるだけに留まらず、

仮の歯までも1日で入れるなど、私は絶対に出来ません。

が、今手がけている或症例において、この3D画像によるマウスピースでの手術を検証したいと考えています。

但し、このマウスピースのガイドに従うのは、

コンピューターには申し訳ありませんが、インプラントを入れる場所とドリルの挿入角度までとします。

インプラントの入れる深さは、自分の手の感触の方を信用します。

当然、即日に仮の歯を入れてインプラントに加重をかけることは致しません。

インプラントと骨との結合が確認されたのを待って、仮の歯を入れる積もりです。

何故、この症例に、ここまで私の信念に反する方法をと言えば、

複数の、この症例では上の顎に9本のインプラントを入れるのですが、

既製品のアバットメントを使いたいと考えているからです。

既製品を使う事で、患者さんの費用を軽減できます。

が、インプラントを平行に入れる必要が生じます。

これはフリーハンドでは無理ですから。

このマウスピースを製作するに際して、この方法に熟知した技工士に依頼し、

アレコレ打ち合わせしています。

現状、CT撮影のためのガイド用マウスピースの製作打ち合わせに2カ月を要してしまいました。

患者さんの噛み合わせを、私の決めた位置での撮影に狂わせないように、

唇の綺麗な形での修復をするに一番良いインプラントの挿入場所は等々。

広告で見かける程に簡単ではありません。

私の診療所は、歯科関係の方からのご紹介が多いです。

一緒に仕事を通じての信頼関係が、患者さん紹介の一番の処方箋だと思います。

今日もまた、2つほど手術があります。

いつも初心者の積もりで、新鮮な気持ちで臨んでいるのは云う迄もありません。

父から倅へのメッセージ

6人もの子宝に恵まれた私ですが、男の子は倅独りきりです。

今日、愚息は無事に新潟の明訓高校を卒業しました。

高校までは【生徒】ですが、

今後は【学生】と言う名の、生きるを学ぶ学徒としての自覚を持たねばりません。

社会は不条理の連続である故に、

必ずじたんだを踏み、悔し涙を流し、歯を食いしばる経験も味わうでしょう。

そのなかで自分の生き甲斐や、生まれてきた使命を見いだし、

社会貢献する将来の自分を夢見て欲しいと思っています。

これからが本当の意味での、倅にとっての青春坂です。

この坂を一心不乱に駆け上がって行くエネルギーが、愚息ですが、

身に付いていると父は信じています。

転ろげ落ちても、壁にぶち当たっても、

再び、挑戦するが、日本の男です。

道誤った時を気づいたならば、

歩む道を変えれば良いだけのこと。

坂は延々と続くのだから、

時には休み、

時には勝負をかける、

焦らず自分のペースで良いのです。

父たる私も、未だに青春坂を、歩いてではありますが、登っています。

私ら親子の背中には、

越後の大地や大信濃の神々が

護って下さっていると信じています。