日別アーカイブ: 2015年4月3日

娘たちとの接し方

大きな手術が終わって、来週の火曜日の手術の患者さんに対する最終チェックをするために患者さんを待っている間に、

新患の患者さんの電話での応対やメールに追われて、

で、患者さんに戻り、最後の最後のチェックが完了してフラフラになって院長室に戻ったら

3人姉妹が掴み合いの大喧嘩の最中でした。

それぞれが私の側で、言い分を言い立てます。

ー いいかい!みんな!パパの前に正座してパパのお話を聞いて下さい ー

ー パパがみんなを大好きなのは判る?知ってる? ー

皆が一様に頷きます。

ー 時々パパはみんなをバシン!と叩くでしょう?なんで!って腹が立つでしょう?ー

ウンウンと頷く娘たち。

ー 真代ちゃんが心臓の病気になって人の心臓が必要になった時にパパのをあげる。ー

ー そうしたらパパは死ぬやん! ー

ー いいよ!死んでも。 ー

ー ももちゃんの血が全部交換しないとももちゃんが死ぬんだったらパパのをあげる。 ー

ー パパは死んでももを生かせてくれるの? ー

ー パパはそれで嬉しいんだ! ー

末の愛菜ちゃんは泣いていました。

ー パパは命をみんなにあげる。それで幸せなんだよ。ー

ー 君たちは姉妹のために死ねないし、死んではならないし、恐いでしょ? ー

ー だから君たちは絶対に姉妹に手を出せないの!それは命を捧げていないから。ー

ー 君たちは上のお姉ちゃんには身体の大きさ、勉強、力でもお手伝いでも叶わないでしょ? ー

ー だからお姉ちゃんには逆らわないこと! ー

ー パパはママにもよく怒ったよ!パパは何時でもママのために死ねるからね!ママが悪い時は雷を落としたモノ! ー

ー 他所に出かけた時にお行儀悪い人っているよね?パパはみんなにあぁなって欲しくないの。ー

ー だから悪いことはガツンと怒るよ。これはパパの仕事でもあるんだよ! ー

帰宅してから、スーパーでの買い出しから冷蔵庫の整理に犬のお世話に食事の支度。

気持ち悪いくらいに協力的でビックリすると共に、

風呂の湯が貯まるまで、みんなが私にダッコです。

皿を洗っている間に、娘たちが洗濯をたたんでくれるでしょう。

で、みんな入浴し一緒に歯磨きして、犬の散歩で、みんなで床に入ります。

これが私の家族への考え方です。

気にくわない、横暴だと思う方も大勢に居られると思います。

私はみんなを社会に貢献できる、人から頭から遣われる人になって欲しくはありません。

ベッドメーキングもみんなでしますが、ママの枕もキチンと一緒に並べています。

本音

今日も明日も、午後から大きな手術が入っています。

昨日の疲れは不思議とありません。

娘たちのお手伝いのお陰か、家人が病気で不在の気がはりつめているためか判りません。

初診の患者さんも多く、感謝して過ごしています。

子供たちのすべてが私の肩に懸かっています。

頑張らねば!と、孫の歳のような娘たちが成人するまで奮闘せねば!と気負っている自分を感じます。

ホンに家人の病だけは計算違いでした。

生きてくれているだけで良いのだとと思っていないとやっていけません。

治してやれない自分を責めています。

家政婦に家のことだけでもお願いしたらという意見もありますが、

私は自分の手で、家族の手当てをとの主義です。

娘たちも私の想いが判っているのでしょう。

ホンに良い子を産んでくれたと思っています。

神様、仏様のご加護を信じて疑ってはおりませんんが、

どうぞ、治してやってくれ!と、

つい怨めしくお仏壇や観音様を眺めています。

仕事の合間や家事育児の合間に、

家人の元気であった姿が瞼に浮かびます。

娘たちは私の気持ちを和まそうと懸命になっているのが判ります。

パパの甘えん坊さん!と、毎日言われ、

パパ!暗い顔しちゃ駄目よ!と注意され‥‥。

ホトホト情けない父親です。

この頃では、完全に娘全員に仕切られています。

娘たちに言われるがままに、セッセと励んでいるといった処です。

盛り場で徘徊する男性を見掛けますが、私にはまったく理解出来ません。

少なくても私は、家人の気持ちに応えようと過ごしていましたから。

それで独りが苦手になったのだと思います。

子供たちの笑顔に囲まれて、それはそれは幸せであると感謝していますが、

心の中に空いた大きな孔を塞ぐ手当てが判らず、苦しんで過ごしています。

時折、子供たちと外出した際に、

如何にも不謹慎極まりない行儀の悪いご婦人が、

健康にだけは恵まれてコロコロと笑う姿が眼に入るにつけ、

こいつの健康を家人の身体の中に移し代えたいと思って眺めている自分が居ます。

家族が宝物どころか命であった私は、みんなには厳しい人間であったと思いますが

雄の防衛本能の為せる性故の仕方のなった所作でした。

末の娘が、上の娘に駄々をコネテいるのが見えます。

こんなあんなで過ごしています。

星への願いを

昨日は大阪にて所用がありましたので、序でに娘たちをユニバーサルスタジオへ連れて行きました。

で、昨日は大変申し訳ありませんが、休診とさせて頂いておりました。

一昨日は、手術が終わってから大急ぎで帰宅して、

私が夕食の準備を、上の娘が下の二人を仕切って

犬の世話、掃除機、風呂の準備と洗濯物のたたみをと、

在り合わせでこしらえた夕食を揃って食べて、みんなで風呂に入って、

車の荷台に敷いた布団におおはしゃぎ!

そのままユニバーサルスタジオへ向かって車を走らせました。

夜中には到着に、布団にてどの様な夢を観ているのか?

娘たちの寝顔を横に、私もそのまま寝入り込んでしまいました。

朝の5時に娘の携帯電話が鳴り響きます!

???

もっか浪人の身である愚息から娘へのモーニングコールでした。

父たる私の電話には、滅多には出ない愚息に腹立たしい心持ちさえ覚えますが、

妹たちには、良い大きいお兄ちゃんのようです。

朝の6時からゲート前に列び、

何時もはゴソゴソする下の二人も今日は緊張しているのでしょう!

大人しいのに驚いていました。

2時間も待ち、ゲートが開かれ、

みんなで走る!走る!走る!

大勢の人に、下の二人は驚いたのでしょう!

幼いながらも、ハグレタら大変だと身体で判っているのでしょう!

末の娘は私の手を、真ん中の娘はおねえちゃんの手を確りと繋いで、

駆ける!駆ける!

上の娘の前勉強のお陰で、殆どのアトラクションを満喫出来ました!

可哀想なのは、末の愛菜ちゃんです!

ジェットコースターに叫び泣き!

ジョーズに沫を吹き!

恐竜に絶叫したら、水浸し!

でも、本当に楽しかったようです。

上の娘がお財布を仕切っていますから、水筒持参で。

お昼も、買い物も、娘は厳しいですよ!

レシートもキチンと財布に整理して。

私ですか?

もう何から何まで、娘たちに支えて貰って精一杯!って処です。

本当ならば、家人も一緒に居る筈ですから。

明るい笑顔の家人だから、私は一緒になりました。

元気を一杯!貰えると思って。

病気は、私の力では治せないので、歯痒いですよ!

列に並んでいても、食事を採っているテーブルでも、

一緒にいる幻影が見えるんです。

胸が苦しいですよ。

但し、娘たちには感じさてはなりませんから。

本当に空笑いです。

治って欲しいです。

私は神様、仏様を信心していますが、

神様、仏様に怒っています。

なんでこうなるんだ!と。

上の娘が売店で、ハートの腕時計を見つめていました。

欲しいんでしょうね!

4300円の値札が付いていました。

思案しているのでしょう!

これが欲しいが、下の二人の妹たちへの遠慮があって!

ジーと眺めているんですよ。

ー これ下さい。同じの3っつ! ー

つい、言ってしまった私です。

ポケットから、私のへそくりを出しました。

輝く娘たちの瞳に、嬉し泣きしました。

本当に何時もパパを支えてくれてありがとう!

頼りないパパでごめんなさいね!

ママが早く確りと治るのをみんなで頑張って待とうね!と、

星を眺めて願いをかけた私でした。

何時もは車を降りてグズグズ機嫌が悪い下の二人ですが、

昨夜は遅いのにもかかわらず、

留守番の犬たちのお世話や洗濯、仏様へのお土産など

本当に頑張ってのお手伝いでした。