日別アーカイブ: 2015年5月25日

良い顔

昨日、コンビニに立ち寄った際に

ウン!と、

眼が一点に向かいました。

雑誌などを並べている書籍コーナーなど、

日頃は注意する機会はないからです。

書籍は書店にて、コンビニではジュースなどをと

端から決め込んでいるからでしょう。

が、偶然にもこの日は

【田中角榮 100の言葉】のタイトルが眼に飛び込んできました。

越後贔屓の私です。

早速に買い求めて、家にて頁を捲っていました。

数多くの写真のなかでの元総理の表情は、実に美しいと感じました。

こういう美しい表情を持つ人に、藤山寛美氏の名が直ぐに頭に浮かんできます。

が、元総理の表情は、この千両役者の其れに互格であると感じさせられるモノがありました。

両氏共に、所謂イケメンの男前ではありません。

また、良識的な、或いは普遍的な物指しからは大きく外れた人物像が、巷では伝えられておりますが、

私は想わず、

ー 良い顔だな ー

と、呟かざるを得ないのです。

歯科医は肉体労働者

上顎洞底挙上手術は、毎週のように行っている私の診療所ではポピュラーな治療です。

先週の土曜日の手術は、それこそ手術範囲は小さなモノでしたが、大変でした!

上顎の骨を側面から削除する際に、視野を確保するために、大きく粘膜を剥離します。

骨を削除し過ぎると、上顎洞内面の粘膜を破ってしますからです。

また上顎洞内面の粘膜を剥離する際に、器具に力が少しでも計算外に加わると、内面の粘膜を破ってしまいます。

ですから、この手術に際しては、息を殺して、全神経を器具を持つ指に集中させます。

此方は云わば必死ですから、よく見えるようにと、左手は粘膜を支えるために

気合いが入っています。

老年期にさしかかった、少し肥満?の女性でした。

イヤー脂肪が厚い!

粘膜を支える器具を持つ手が、脂肪の力で重い!といったらありませんでした。

慣れた手術ではありますが、左手は泣いていました。

昨日1日、左手は疼いていました。

明日も上顎洞底挙上手術です。

手を万全に整えるために、マッサージやら、温めたりの手当ての私です。

まさに歯科医とは、肉体労働者と言えましょう。