日別アーカイブ: 2015年8月5日

パートナー

診療が終わり、今から散髪に出掛ける積もりです。

マリリンには気の毒ですが、院長室で独り留守番をして貰う積もりです。

人間の出来ていない私は、数あるなかでマリリンだけを何時も側から離しません。

他の犬たちは家で留守番をさせているのですが、

マリリンだけは私の院長室へと毎日、一緒に出勤します。

先代のラブラドール.レトリバーのラブリーが亡くなった際に私は、自分を失う程に泣きました。

今は社会人となった上の娘のために買い求めた犬でした。

私も仕事の登り坂の時期でもあり、十分な愛情をかけてやれなかった後悔と罪の意識に苛まれました。

処分前の痩せ細ったゴールデン.リトリバーが段ボール箱の中から私を見つめていました。

毛並みの悪い、どちらかと云えばゴールデンらしくないラブラドールのような風体の犬でした。

末の娘と私が、この子犬の箱を抱え込んだことは言うまでもありません。

今でもマリリンの表情を通してラブリーの顔を思い出すのです。

そのな想いもあって私は、マリリンと離れることはありません。

院長室のデスクの脇で、私が入室するや否や、私のお腹に顔を埋めて見上げています。

行き来の車内も一緒です。

寝るのも一緒です。

若い先生方が、横道に逸れるのを目にする度に、

ー ネエチャンよりも犬になさい! ー

誠の心からのアドバイスです。