日別アーカイブ: 2016年2月16日

読書の大切さ

患者さんから、最近、

プロ野球選手であった清原選手の薬物問題についての

話題を振られる機会が多いです。

覚醒剤の使用は、許される事ではない!と云う問題よりも、

身体に悪いのに?と、

そんなくらいにしか思えません。

そもそも人の作った法律ほど、

当てにならないモノはなく、

第二次世界大戦時には、

戦闘機乗りには国が率先して覚醒剤を与えていた訳で。

戦後も、柳家三亀松師匠などはヒロポン中毒で亡くなった訳で、

当時は合法でしたけれども、

師匠は芸のためと言いつつの薬で

命を投げ棄てた訳ですから。

折角に、優れた体質と能力を持ちながら、

身体に悪い薬などモッタイナイ!と。

精神的に弱い云々についても、

神様は乗り越えられない試練は与えない!と云う

アドバイスをする人の方に、

何を馬鹿げた事を!と。

壁や逆境に、孤独に苛まれ、

耐えきれないとキレそうになるから、

宗教がある訳で、

清原選手には、逆にもっともっと弱く見せれたならば、

無理する事など無かったのにと。

人は柔い、弱いから人間なんで、

私も何度も死のうと思った事か。

其れをうつ病と呼ぶ方が、

人情味のない、努力もしたことのない

中途半端なマヤカシ野郎だと、

私は思っています。

私の患者さんも、

長い人生経験においての苦労人も多く、

仕事をしてきた人間と云うのは、

半端な人は居ないのだと。

清原選手については、

意地でも人生を振り返り、

反省するべき処を

意地を張り、強がるのではなく、

もっともっと正直に自分の柔さ、弱さをさらけ出す勇気を持って、

天性の恵まれた才能を青少年のために費やして頂きたいと。

何れにしても、

世に云う問題を起こした人を、

一斉に責める世間相場の方が

大いなる恥知らずだと、

私は公に公言して憚りません。

ろくに書物など縁なき無教養が、

人の不幸を喜ぶのです。

 

医療倫理

私の考えですが、

自分の子供を最後まで信じて見守り、

例え、その時は反発を受けても

黙って耐えて、

何時か理解出来る日が来ると

諦めない、

それが親の性だろうと。

これは家族全般や、従業員などにおいても

同じ事が言えると思っています。

其と、筋目を通すと云うことを

両立させることは、

更に忍耐が必要だと思います。

プツンと、切ることは容易いし、

面倒な、合わないなどと解決をはかることは

容易いのですが。

人の生まれ育ちも様々であり、

遺伝子や環境からの性格や思考回路が

それぞれに違いが在ります。

社会における人の営みほどに難しいモノはありません。

手を焼き、匙を投げたい心境も

しばしば経験しますが、

其れでも、

人を許し、受け入れると云う処が

私らの仕事にとっては、

大切な必要条件だと思います。

そもそも医師の能力は、

技術などを学ぶ過程においても、

倫理観の持ちようが

より大きく影響するように思います。

技術職など、

事業家ほどの豊かさなど得られる筈もなく、

職業選択の際においては、

その辺りを十分に考慮しなければなりません。