日別アーカイブ: 2016年2月19日

私の仕事

今、インプラントの手術が終わりました。

絶対的な安定感ある治療を提供しています。

歯科医に成りたくて、成りたくて、

この道に入りました。

と云うものの、

シンドイ仕事です。

学生時代の私のノートを見た息子が、

「父ちゃん、遊んでばかり居たと言うのはウソやね!」

私には、歯科の道しかないとの想いで

この道に入りましたから。

歯科に関すること全てに、

興味津々でした。

其れは今の全く変わりません。

が、歳をとって来たのも事実です。

数寄屋橋治郎のように、

歳をとる程に、

良い職人仕事が出来るように、

ただただ、

それだけを頭のど真ん中に、

日々を過ごしています。

この仕事の醍醐味も熟知していますが、

この仕事のキツさも、

誰よりも身体に刻まれています。

歯医者稼業

私ら医者は、

患者さんの病気を治してあげたいから、

わざわざ治療にお出で下さるから、

その期待に応えようと、

毎日を工夫しながら過ごしています。

私ら医者には、それしか取り柄がありませんから。

病気の治療しか、それ以外の事に関心を向けれる程に

気楽な稼業ではありません。

世の中、判ったような強気で勝ち気な性分では、

到底、務まる仕事ではありません。

謙虚で素直な心と眼で、

日々を過ごさねばなりません。

 

 

私と息子との約束

ひとり息子には、特にアマイ親バカの極みであることは

十分に自覚しています。

が、流行りの【ゲス】とは違うようにとも、

心がけています。

特に私ら、人の身体を診察する特殊な仕事は、

その職業につくことに、

大きな覚悟を決めて門を叩く必要があるので。

息子を無理やり、歯科医にさせようとは考えていません。

父親の仕事は、身近で判っているようで、

でも、

自分が責任ある立場に立って見ないと解りませんので。

父親が歯科医学に命をかけていることは、

その辺は判っているようですが。

私は息子との約束事は、

絶対に守ってきました。

息子にとっては都合の悪い約束事であっても、

守ってきました。

今春、息子は私の母校に合格しました。

が、大学の藤井先生にもお詫びし、

入学を辞退させました。

私と息子の約束で、

成績優秀の特待生でなければ行かせないと。

歯科医の二代目の背負った苦労を熟知しているからこそ、

流れで、歯科医になってはならない。

自分で、心から歯科医になりたい!と欲すれば

息子が必死になれば

優秀な結果を残せると信じているからです。

藤井教授からも、

もう一度、挑んで来い!晋太郎!待ってるぞ!

だから私は日本歯科大学を愛するのです。

新しい患者さん

痛みのある患者さんには、

昼休みを抜いても診療するように心がけています。

が、其れでも全く、身動き出来ない程に最近は、

予約が入っています。

その様な時には、翌日にでも何とか!と、

時間を無理やり作って対応しています。

歯の痛みや、

歯の心配事は待てませんから。

歯を守る

昨日、拝見しました患者さんもそうでしたけど、

ひとつひとつの治療が、ザツの積み重ねで、

その結果、抜かねばならない!と云う羽目に。

縺れた糸を丁寧に解すと、

ヤッパリ歯は抜いて欲しくない!と云う

叫びの声を、私に訴えかけてくるのです。

より丁寧に、

より詳細に、

より細かく、

と云う治療にマイクロスコープだ必須です。

歯を大切にと云う想いと、

インプラントを大切にしたいと云う想いと、

其れは全く変わらないのです。