日別アーカイブ: 2016年3月31日

私の今日のスケジュール

歯医者さんて面白いですよ。

結構に遠方からの患者さんって、

歯医者さんからのご紹介が多いですから。

近くでは、

見せたくないんでしょうか?

但し、

所謂、難症例ばかりですけど。

大学からもお越しになります。

より審美的な要求が強い患者さんが送られてくるみたいです。

小さな小さな開業医です。

自分のキャパの範囲で、

一生懸命に歯に向かいあっています。

今日は午前にお二人ほど。

お一方は、噛み合わせの調整。

もうお一方は、インプラントの人工歯の型採りです。

お昼からは、

少しばかり大掛かりなインプラントの手術がお一人。

で、夕方に

噛み合わせの調整の患者さんがお一方。

これが今日の私のスケジュールです。

ゆっくりと、丁寧にと。

皆さん、遠方からの患者さんです。

ですから、其れなりの配慮は気遣っています。

当たり前ですよ。

私の診療所ですから。

 

美しさ

私は料理が好きなんですが、

これは造るのも、

食べるのも両方です。

好んで出向くのは、

鮨屋、天婦羅屋です。

一点モノを好んでいます。

カウンター越しに、

職人さんの仕事を然り気無く

眺めるのが好きです。

一点モノこそ、

美しさの表現が顕れます。

良い鮨には、良い形があり、

良い天婦羅には、良い姿が在ります。

寒い時期の鍋物の旨いですが、

美しさと云う点ではイマイチでしょう。

小さな土鍋に1枚の昆布をひいて、

で、豆腐を4つ程の大きさに切っての湯豆腐。

グツグツと煮て、

で、

少しの生姜に醤油と胡麻油で。

こういうのは、好きです。

カレーライスやシチュー、ボルシチやごっちゃ煮も

出されたら頂きますが、

単に白い皿に盛られたのを観れば

思わず、

造り手の顔を覗きこんでしまいます。

料理は器との相性も。

ごっちゃ煮こそ、器くらいはと、

私ら歯医者稼業って嫌デスネ!

常に【美しさ】と同居の仕事ですから。

患者さんから、常に【センス】を観られてるんで。

環境か、はたまた性格か、

それとも生まれ育ちのためか、

【美しさ】を忘れてはなりませんよね。

朝、宝塚音楽学校の合格発表の光景が

テレビで流されていました。

キャー!と両手を挙げて飛び上がり、

正に大泣きの嬉しさイッパイのお嬢さん方に

私までもが、目頭が熱くなりました。

ズット頑張って、不安に堪えてきたのでしょうね。

頑張った人が報われての

嬉し涙って良いですね!

こういう涙を流せる若い人を美しいと感じます。

私にも、嬉しい機会はあったように思います。

が、

男って駄目ですね。

内心では飛び上がらんばかりに嬉しいんですが、

スーと、

黙って、その場から立ち去り、

ホンワカな気持ちで過ごすくらいにしか出来ません。

涙と言えば、

嬉しい時ばかりではありません。

何年か前の暮れに、

独り、先祖の墓石をタオルで拭きながら

涙が止まらなかったことがありました。

情けない、辛い時期でした。

涙をながしただけに、

強くなれると、

唄の文句ではありませんが、

私は、そのように感じています。