月別アーカイブ: 2016年4月

歯の声

私は【歯医者】で在りたいと思います。

私の中で【歯医者】と【歯科医師】とはハッキリと区別しています。

【歯科医師】とは単に【国家試験の合格者】でしかありません。

【歯医者】とは【歯に人生を没頭し、患者さんを背中で背負う覚悟をした人】

毎日の診療で、私は歯と向き合っています。

全身全霊で向き合ってきました。

で、

歯が私に【サイン】を送ってきてくれることに気づいて

もう何年になるでしょうか?

インプラントや審美修復は私の専門分野ですが、

其れは私からしてみれば、

ホンの一部分でしかありません。

インプラント治療を選択すべきかどうか?の判断は

【歯の声】を聞いてから決めるべきと、

私は考えています。

風の中で

私はズット昔、阪神タイガースのユニホームの江夏豊投手が、

爪先でマウンドの土をツツク姿が好きでした。

たった独りで、マウンドに立つ孤高の姿に魅了されました。

多くのピッチャーのなかで、

江夏豊投手の姿は、群を抜いて美しかったと、

今でも、そう思っています。

私は人の大切な身体を与る仕事に就きました。

其れは決して、他人には言えない苦労があります。

時代に流されない自分をと。

でも、

時代を先取りする自分を自分で育てることも、

をと。

ある意味、サバンナの中のライオンでいたいと、

思っていたから、

この間の、偶然に耳にした唄に

心を打たれたのかもしれません。

私はラフコリーとゴールデンリトリバーを連れての散歩に

心が洗われる思いがします。

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風になびく長い毛が、

私はとても美しいと感じるのです。

 

学生からの質問

【素晴らしい仕事、歯科治療】

と云うタイトルで、

日本歯科大学の1年生への特別講義を担当して

既に8年になりました。

既に【歯学生の顔】にへと育った4年生には、

【歯科保存学】の実習を担当しています。

これから医局の研究も本格的にスタートします。

歯科にドップリと浸った私の毎日です。

で、

私は学生から、面白い質問を受けました。

どうして先生は、そうなったんですか?

何を思って、歯科と取り組んでいるのですか?

私はビックリしました。

そんな事は、当の私は考えたことなかったので。

私は答えました。

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「強いて言えば、私が馬鹿なんでしょうね。」

「ひたすら踊ってるだけですよ」

 

インプラントは、もう古い治療になりました!

再び、久しぶりにインプラントの講習会の講師を引き受けました。

知人、友人からは反対されました。

何故?

私を心配してくれての反対です。

私は開業医です。

【高松インプラントセンター】を名のっています。

私は毎日、インプラント治療に携わっています。

だからこそ、商売敵が増えるじゃないか!と。

このような助言、ありがたいと感謝しています。

が、

私の治療は、既に【インプラントの先】を走っています。

私のインプラント治療のノウハウを

皆さんに公開しても構わないと思っています。

私ら歯科医の仕事は、インプラントだけではありません。

患者さんが快適に咀嚼できる機能的回復をはかること。

そして、口許の自然な美しさを創ることです。

インプラントは、単にその1手段でしかありませんよ。

【保存】と【再生】が、これからの歯科治療です。

風の中で立つライオン

日が過ぎるのは速いですね。

先週の今時分は一路新潟目指して、

丁度、福井市辺りを走っていたと思います。

今回の新潟行きは、スケジュールを入れすぎました。

ゆっくり出来たのは、先週の日曜の昼過ぎに

新潟市に到着してからの半日のみでした。

小一時間ほど、信濃川沿いを散歩した位で、

後は、息子と散らかし放題の部屋の掃除。

貯まった洗濯物をコインランドリーへと持ち込み、

その間に、スーパーへ買い出しと云う具合。

父ちゃんはジッとしてられんな!と云う息子の声を他所に

手分けして、台所、風呂、トイレ、棚にタップリと溜まった埃の始末をと。

息子の運転する車の助手席で、

ふと耳に入ってきたラジオの唄に私は、

心大いに打たれたのです。

さだまさしの歌でした。

タイトルは判りません。

【風の中で立つライオンでいたい】と云う歌詞が

私の心の何かに触れました。

てな事を思い出しながら、

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新潟の光景を想い浮かべながら、

今日午後からの大きな手術を待っています。

 

ジッと出来ない性格

朝から読書していたものの、

窓からの陽気に思わず庭へと。

で、

結局は痛む足を引きずりながら

庭の草抜きに精をだすバカな私です。

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マリリンでは、助手にもならず、

ただ春の陽射しに

マリリンの心は幸せ満載であったろうと。

 

進歩

週末から慌ただしく、

で、

今日からのゴールデンウィークは【コレ】で。

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本当に今回の新潟では、

忙しかった!

私の特別講義も、

今年で8年目となりました。

入学して僅か20日ほどの、

【歯学生】の顔になっていない若人も、

これから叙々に変わって来るのだと。

と、同じように

歯科医学も変わっていかなければ。

いつまでも病気の対処療法に追われているのは如何なモノか?

私の診療所の治療スタイルも

確実に変わっていくでしょう。

コレは【進歩】でなければなりません。

 

 

ただ1つ

若い時分には、

診療が終わったら街へと出向き、

クラブを二、三軒ほど梯子してなどと云う機会が日常でした。

といって目当ての女性が居た訳ではありません。

ただ何となく、

家は家人が子供の面倒を観て、家事をして、

仕事で疲れている時に煩いのはまっぴら後免という

単純な理由だったと。

海外や国内の学会なども

ショッチュウ行ってました。

家は家人がヤってるからと。

が、

思う処ありが半分、

二回目の家人が私を浮気性と

確固たる自信を持っていたのでしょう。

携帯電話や行動のチェックが厳しく、

私は何時からか、

真っ直ぐに帰宅し、

孫のような歳の娘たちを膝の上に乗せて

子守りもし、

家事も手伝おうと云う気持ちになりました。

本来の自分がどちらかなのかは判りません。

そのような時間を10年ほど続けてみて、

私は家の歯車の1つにしか過ぎないと。

言い換えれば、

空気みたいな、

時々に台風も生じますが。

私が歯科医と云う職人を選んだのは、

組織にそぐわない性格であることを

誰よりも知っているからです。

自分で自分にさえ真面目に向き合っていれば、

出来る仕事が、職人仕事だったからです。

また元来、書物に向き合うことが好きで、

工夫作業も好きであったからです。

私は家族であった人たち、

また、現状の家族から、

【自分の好きな事しかしない】

と、

呆れ顔で、

ある時には、

怒りをブツケられたことを経験しました。

が、

私は、

自分の周りの身近な人の幸せを

一番に考えて過ごしてきた積もりなのですが。

其々が、

その年々、年代、環境の変化で、

考えが変わっていることに私は気づいています。

私だけが、不器用で、

いつまで経っても同じである事も、

判っています。

【歯】だけで、私は、もうすぐ40年です。

ただ1つの事だけ、追っかけてきたのですから。

風化

今、活字と云うか【書籍離れ】が顕著なのだそうです。

加えて【書店離れ】も加速しているそうです。

読みたい書籍はアマゾンで購入するのが普通なのだそうです。

私は暇をみつけては書店へと出向きます。

通りを歩いていた際に、

偶然に【書店】の看板を見かけたら、

つい足を運んでしまいます。

で、

目当ての【書籍】を買うために【書店】へ行く訳ではありません。

書棚を片っぱしから、目線を上から下へと。

【偶然】との出会いを期待して

書店で時間を過ごすのが好きです。

【タイトル】に想わず、

その書籍を手にとって、

頁をハラハラと捲り、

そこで、

脇に抱えるか、元の場所へとソッと戻すか。

その繰り返しです。

私は購入した書籍は棄てません。

ですから、溜まる一方です。

図書館は、大学の図書室はよく利用します。

文献や専門書の宝部屋だと、

今でもワクワクして、

大学の図書館で過ごすのも私の楽しみです。

に反して、

一般の図書館へ行った際に、

私は不思議な想いがしました。

其れは【違和感】と言っても良いかもしれません。

今週号の週刊紙、今月号の雑誌が殆んど取り揃えられています。

新刊の書籍も同様です。

市民や県民のためにと云うば反論は出来ません。

が、

その【為に】って【何】だろう?

モシカシテ【憩い】

確かに大勢の方が、

新聞や雑誌を閲覧されて過ごして居られました。

廃版や絶版になった旧い書籍を

丁重に【保管】することが、

【知】を求める市民サービスの場として

【図書館】の存在価値が在ると、

私は思っています。

今、市中に出回っている週刊紙、雑誌を販売している

【書店】も県民、市民であります。

私は公共性についても、

様々な角度からの検証が必要だと思います。

単に【コレは便利でウケが良い】だけでは

古くから築き上げてきた【文化】が風化しそうです。

人体組織に優しい【マイクロスコープ根管治療】

朝一番の患者さんは、

【マイクロスコープ】を使った【根管治療】でした。

患者さんは、ビックリされてましたよ。

【ラバーダム防湿】が本当に出てきて、

ささっと、

【治療環境】が整い、

上から大きな【マイクロスコープ】が覆い被さってきて。

で、

【先生が歯の根のサキッポの孔を触っていたのは判った!」

との事です。

ご当人は、

【無菌的な治療】

【根のサキッポまでの組織に優しい治療】

を、実感されてようです。

私ですか?

レントゲンの現像が仕上がるまで、

診療室階下の院長室までの廊下を

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絵を横目で眺めながら歩き、

で、

自室で一服しながら、

このブログです。