月別アーカイブ: 2016年4月

マイクロスコープを使った根管治療での【イカサマ】撃退法

マイクロスコープを使った根管治療は、

私ら【歯科保存学】を専攻した人間からして観れば【朗報】です。

なんせ視たい部分が見ることができないのが【根管治療】ですから。

但し、私ら専攻家が見えないとボヤイテいるのは、

神経の入り口部分ではありません。

そのズッと奥深く、

神経の入っている根の中を貫いている、

その先端部の事です。

マイクロスコープが無ければ、

この先端部は絶対に見えませんが、

マイクロスコープがあっても、

普通は見えません。

特に治療の最中は、

細い管の中に器具が入りますので、

それが管の中の容積の大半を占めるし、

視野のジャマになって、

肝腎の神経の先端部は、

絶対に見えません。

【マイクロスコープをのぞくフリして、通常の根の治療と同じ手順でヤったな!】

と、瞬時に診断できるレントゲン写真を

今までどれだけ多く、見せられたことか!

患者さんへカッコいい処をアピールしたい!

のも、よーく判ります。

でもね、

根管治療で最も大切な要は、

極論すれば、

【先端部を完全に封鎖すること】ですよね!

肝腎の処を【診ながらでの手当て】しないで、

これではマイクロスコープを使う意味がありませんよ。

では、どうやって?

プロなら自分で苦労して、

出来るようになりなさい!

気軽には入り辛いデザインの私の診療所

【なんか高そうで、入り辛い】

と、よく言われる私の診療所です。

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いらっしゃい!いらっしゃい!

お気軽にどうぞ、お越し下さい!

と云う最近の歯科医院が

私は嫌いです。

チョコッと歯医者でも行って、

簡単にチョコッと詰めてもらって、

と云う患者さんは、

私はお断りしています。

1日の時間を、

予約された患者さん其々の治療内容によって振り分けて、

治療内容に遭わせた器材を完璧に滅菌して準備万端を整えて。

診断用の検査結果をズッと脇に置き、

片時も頭から離れません。

お一人、お一人に完全に付ききりで、

大勢の患者さんを診察出来ません。

ですから、

歯医者なんか何処でも同じ。

兎に角、値段の安い歯医者へ。

と云う方は、

最初から私の診療所は考えないで下さい。

治療する側の医者には大きな責任があります。

同じように、

治療される患者さんの側も、

ご自身のかけがえのない大切な身体の治療である事を認識して下さい。

医者の側ばかりに押し付けるのは

治療ではありません。

私の診療所は【良識の場】と認識しています。

ですから治療費用も

健康保険治療の傍らでインプラントを進めるセミプロよりも

良心的であると自負しています。

審美修復も同じです。

私の患者さんとは、

私が治療した方を言います。

ですから、私の患者さんでない方は、

【本当に歯で困った時】に

初めて思い出して下さい。

 

私の診療所のスローガン

学校には【建学の精神】という確固たる教育支柱があり、

企業に於いても【起業理念】と云うモノが在るのが当たり前ですね。

そう云うブレない目標目指しとして

【スローガン】が役にたつんです。

私ん処ですか?

そりゃ、ありますよ!

【良い歯創りを目指して】

私がもっともっと上手になりたいとか、

研究するとか、

トレーニングに勤しむとか、

最新式機材を導入するとか、

そんなのは、

私の【想い】であったり、【手段】でしかありません。

全てが【良い歯創りを目指して】です。

モノ創りには、心も大切です。

だから常にスタッフに対して

「ナイチンゲールの心で、なっ!」

と、口を酸っぱく。

私が望んで就いた職業です。

他の身体の器官の医者でなく、

私は、あえて【歯】の医者を選びました。

だからこそ【良い歯創りを目指して】なのです。

先日、比叡山へと。

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この言葉のように、

歯の番人で生涯を終えたいと。

穏やかな余裕

私の診療所のアチコチに

様々な【椅子】が置かれています。

病院然とした機能的配置を考えてと云う訳ではありません。

私が【椅子】という家具が好きなんです。

コレは開業医になって、

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それこそヤット落ちついた頃に買った所謂【高価な椅子】です。

コレは、

師匠である内藤正裕先生から開院祝いに頂いた【アンティーク】

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恐ろしいので値段は聞いていません。

どちらの椅子も、

私が座るための椅子ではありません。

私が患者さんと会話する際に、

私と向き合って腰かけて頂く【患者さんの椅子】です。

で、コレも師匠である本多正明先生から頂いた開院祝いの【椅子】です。

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他の椅子も、

いろいろ楽しんで下さい。

歯医者って、

痛いの恐いのと云うだけじゃありませんよ。

私の悪評捜しの方へのメッセージ

「治療で上手くいかない時って無いのですか?」

若手の先生方から、時々に問われます。

「そんなのは毎日ありますよ!」

へぇ~!

失敗の連続じゃん!

と、受けとる方は、

地道に、

真面目に、

コツコツと、

自分を見つめて

これからの人生を悔い改めて

生きて下さい。

世の中に【完璧】なモノなど全くありません。

【欠けた】処を、

逃げずに認めて、

より良い方向へと日々を努力しなければなりません。

私の治療においても、

【イタラナサ】だけを見つけるようにしています。

ですから、仕事の後は精神的にキツいですよ。

また、

もう長い間、患者さんを診てきています。

【野性的勘】が、

何でもかんでも治療を受けると云う事を防止しています。

【匂い】がするんです。

この症例は、手を付けるンだったら、

治療する私も、

治療される患者さんも、

其なりの覚悟が要るぞ!と。

患者さん自身が自覚していない場合は、

私は診察しません。

患者さんが自覚して下さり、

一緒に頑張って下さった場合は、

コレは最終的には大いに喜んで頂き、

長い付き合いになる訳です。

ですから、

私は治療に関しては患者さんと揉めた機会はありません。

私から治療を断られた方は、

私の事は嫌いで、トンでもない奴だと思って居られるでしょう。

私は、それで構いません。

私が嫌なのは、

素人考えでの患者さんが一方的に決めた治療方法を、

医者たる私に、求めて来られる事です。

時々、居られます。

こう言う場所は、

ヤンワリと治療から逃げの姿勢に入ります。

私への批判が在るとするならば、

態度がデカい

( 最近の歯医者みたいに〇〇様とは言いません)

治療費用が高い

(ボッタクリだったら、これほど長い間、営業出来ていません)

見た目が派手

(産まれて育った環境がそうしたので)

女房が若い

(モテたんで仕方がないが、其れは其れで大変)

バツイチ

(コレは、そういう運命であったと)

まぁ、悪口なんて、

当の本人たる私の耳には瞬時に入るモンですし、

ホウホウと、

上手く言うもんだと感心しています。

ただ救いは、

【腕が悪い】とは、

全くなかった、無い事でしょう。

 

【噛み合わせの治療】の基本

家を新築する際に、

平面図を見て、

アレコレと想像を膨らませて!

で、

手直しを設計の先生にお願いしつつ、

内装やキッチンなどの設備を選び、

最後には、工務店から示された

立体的な縮小モデルを前に

ドンドン、イメージが具体的へと!

そんな経験在るでしょう?

私の歯の治療でも、同じです。

口の中の検査。

レントゲンでの検査。

血液での検査。

模型での検査。

顎運動の検査。

その上で、

最後の局面において、

【診断用ワックスアップ】と云う作業を行います。

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【噛み合わせ】を再現する器機に

患者さんの模型を装着して、

多くの検査結果を重ね合わせ、

噛み合わせに不足な部分にワックスを盛り足して、

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歯の形態の悪い部分は、ワックスにて修正し、

【安定した噛み合わせ】と【清掃性のよい形】を

模型の上で、

先ずは試しに【模型での治療シュミレーション】を

行っています。

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それを【仮歯】に変えて、

先ずは口腔内へと。

結構と、

歯の治療のスタンダードって、

面倒なのです。

私の診療所へお越しになり始めた患者さんは、

みんなビックリされてます。

今まで、

こんな事されてない!

治療全般で、

そう言われます。

この【診断用ワックスアップ】も

【擬き】も多いですが、

私の30年が凝縮されています。

 

不謹慎な私

こう云う画像で、

また【トンでもない奴】と言われるんでしょうね?

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歯の治療する時に、

要所、要所ってのが在って、

その肝腎処では、

息を殺して、

全神経を手先に集中させて、

指の先から【全エネルギー】を爆射させるんです。

眼はカッと!見開いて。

1日に診察する患者さんみんなに、

治療の際には、このような【真剣処】があります。

ですから、

患者さんから次の患者さんの合間に、

高まった神経を癒やす手当てが要るのです。

てな言い訳で、

私は【コイーバ.パナテラス】

シガー.クラブでは、

【モンテクリフトNo.1】

シガーに興味のない方には

単に健康に悪い【毒】みたいなモンでしょうね?

人生には、

こういう【毒気】なり【間】ってのが、

大事なんですがね。

歯の治療

今年も早いもので、もう1/3来ようとしています。

で、

昨年の1年全般と今まで、

私は1本も【歯の神経を殺す】治療をしていません。

【歯科保存学】見地の最先端治療を実践できていると

自負しています。

治療の方法については、

来春のサンフランシスコの学会で、

披露する積もりです。

では、

既に神経を採っている歯の【再治療】が必要な症例は?

コレは多いですよ。

初診の半分近くは、

他所の歯科医院で神経を採った治療のトラブルです。

トラブルの種類は様々です。

何もしなくても違和感がある。

噛むと痛い。

歯茎が腫れる。

臭い感じがする。

疲れた時に、浮いた感じがする。

などなど。

下手くそな根管治療だけが原因であれば、

まだ楽に手当て出来るのですが。

そう言えば、

マイクロスコープを使った根管治療って、

マイクロスコープを使えば、絶対完璧!と、

勘違いしないで下さいね!

大きく拡大して見えることと、

キチンと治療が出来るのとは、

違います。

歯を殺して、土台を入れて、冠を被せる。

この流れで、噛んだ時に痛みがでる症例については、

大体が、それぞれの作業手順が雑なのを多く見かけますので、

ひとつひとつ丁寧に、

歯を癒やす治療が必要になります。

その辺りは、

歯が大切と思ってくださるのならば、

患者さんの側も御協力願います。

患者さんの自己都合では、

既に傷んだ、傷を受けた歯は治りません。

歯科の治療を始める前に

歯に関心の無い方には、

別に綺麗じゃない!

と、お感じになられるかもしれません。

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確かに綺麗で健康的な【歯茎】でしょ?

初診時は、プラークでイッパイだったって判らないでしょう?

歯茎も【どす黒く】腫れてましたね。

この患者さんは、

頑張って、

私らの云う事に真摯に耳を傾けて、

ジックリと、

【治療のための歯磨き】に勤しんでくれました。

私が実際の歯科治療に着手する際には、

このくらいは【炎症のコントロール】が出来てから。

歯科衛生士と患者さんの共同作業です。

で、

患者さんの悩みの種であった口許は、

この通り、優しい感じに仕上がりました。

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歯の彫刻と、ダイレクトボンディング修復だけで

歯のカーブが変わって、

素敵な笑顔になりましたよ。

【おそまつ君】ではありませんが!

患者さんがね、

他所の歯科医院でね、

「三枝歯科みたいにダイレクトボンディング出来ますか?」

って、

奥歯の虫歯の治療の時に聞いたんだそうです。

「もちろん!」

それでね、

その先生、頑張ったんでしょうね!

手鏡を手渡されて、

歯を観た患者さんは、

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【シェ~!!!!】

泣いてましたよ、怒ってましたよ、

若い女性ですから!

恐かったでしょうね!

困ったんでしょうね!

「治療費用はお返しします」

って、ですって。

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今日は【色の配合】、の診断をするとして

次回には綺麗になるでしょう!

普通、奥歯のダイレクトボンディング修復って、

こんなんですけどね。

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どの部分が、人工物か判らない!んですけど。

どうなってるんでしょう?

最後にもう1回、

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