マイクロスコープを使った根管治療は、
私ら【歯科保存学】を専攻した人間からして観れば【朗報】です。
なんせ視たい部分が見ることができないのが【根管治療】ですから。
但し、私ら専攻家が見えないとボヤイテいるのは、
神経の入り口部分ではありません。
そのズッと奥深く、
神経の入っている根の中を貫いている、
その先端部の事です。
マイクロスコープが無ければ、
この先端部は絶対に見えませんが、
マイクロスコープがあっても、
普通は見えません。
特に治療の最中は、
細い管の中に器具が入りますので、
それが管の中の容積の大半を占めるし、
視野のジャマになって、
肝腎の神経の先端部は、
絶対に見えません。
【マイクロスコープをのぞくフリして、通常の根の治療と同じ手順でヤったな!】
と、瞬時に診断できるレントゲン写真を
今までどれだけ多く、見せられたことか!
患者さんへカッコいい処をアピールしたい!
のも、よーく判ります。
でもね、
根管治療で最も大切な要は、
極論すれば、
【先端部を完全に封鎖すること】ですよね!
肝腎の処を【診ながらでの手当て】しないで、
これではマイクロスコープを使う意味がありませんよ。
では、どうやって?
プロなら自分で苦労して、
出来るようになりなさい!