日別アーカイブ: 2016年4月13日

アホと言われても

昨年の夏ごろ、新患としてお越しになられた〇〇さんの治療も

既に最終ゴールが見え始めました。

何時もなら治療後に、

今日の治療のアラマシを説明するのが常なのですが、

「今日は見せません!」

と、鼻息荒く、

で、

少し自慢気に。

と云うのは、

今日はセラミック修復を

洋裁に例えるならば、

何度か在る【仮縫い】の最終版であり、

次回には、

それはそれは綺麗な口許になり、

〇〇さんは、

もしかしたら嬉し涙に埋もれるかも?と。

セラミックは焼き物です。

艶をだすために、最終的には大気中で窯で焼き上げますが、

今日は艶だしまえの完成形でのチェックでした。

ここが【審美修復】の肝腎な処です。

微妙に調整することで、

より自然な美しさが生まれます。

シメシメ!といった感触に、

大いに私は満足して、

患者さんを後にしたのです。

 

演歌の文句じゃないですが

この患者さんの前歯の治療結果を

どう思います?

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若い女性ですよ。

可哀想でしょ?

真ん中2本に【セラミック修復】を受けたんだそうです。

で、

患者さんがガッカリ、気にいらないのは、

当たり前!ですよね。

先生に言ったんだそうです。

で、

返ってきた言葉が、

「コレは貴方の体質ですから」

オイオイ!

お前の腕が悪いんだろ!

とは、若い女性患者さんには到底、言えませんよね。

内心で、

イヤよ!イヤイヤ!

患者さんも、

また此の歯科医も

イヤよ!やり直しはイヤイヤ!

どうやって直して良いか判らない!

だって、治してコレになったのに!

出来ない人に文句を言っても無駄なこと。

変わって来られたら此の患者さんは懸命でしょう。

演歌の文句みたいなヤリトリしても、

歯が綺麗になる訳ではありません。

歌手はヤッパリ歌唱力。

歯医者は、口の上手さより、手先が勝負!

都はるみを聴きながら、

今日も私はメスを手に、

と言ったところです。

 

好奇心

男と云う生き物は、

幾つになっても【こども心】を失わないモンです。

私の診療所のアチコチには、

然り気無く【ある小物】を置いています。

女性からしてみれば、

実にクダラン!

無駄遣い!

と、

お感じになられるかもしれません。

が、1日の大半を過ごす診療所です。

気分良く、仕事したいじゃないですか?

で、

これ何だか解ります?

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【月の石】です。

ここは、私の診療所の玄関ホールから上の階にある診療室への

登り階段を見上げた処です。

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何が在るんだろ!

と、お感じになりませんか?

こういうワクワク感が好きです。

歯の治療でも、

私ら歯医者にとっては毎日の作業です。

決して【マンネリ】ならない様に、

何処かに何か、

【新しい工夫】を仕掛けて、

診療を楽しんでいます。