日別アーカイブ: 2016年5月11日

死の淵を見た男

大概の仕事は、独りの人間の力だけではできないのです。

それを【チームワーク】と云う表現で著すのでしょう。

が、

私の考えは違います。

例え自分独りになったとしても、

請け負った仕事を完成できるように、

仕事それぞれのパートナーになった積もりで

自分の担当する仕事を進めています。

仕事全体を見渡して進めていく手法は

私は自己経験から学びました。

それと私自身の性格も在るかもしれません。

歯車だけにはなりたくないと、

其れで、

職人仕事に就きましたので。

【死の淵を見た男】と云うドキュメンタリー作品は、

今の現役で仕事につく人だけではなく。

学生にも是非に読んで頂きたい本です。

是非に読んで下さい

私がこの眼で、この身体で観たからでしょうか?

私は生涯、

東北の震災における津波と放射能の暴力を忘れません。

宮城県出身である私の嘗ての上司、山口隆司先生と

仕事を御一緒させて頂いているからでしょうか?

原発と政治、純文学の書籍に触れる機会が増えました。

【死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五百日】

【野中広務 回顧録】

繰り返し再び頁を捲る機会がくる書籍だと感じて、

書棚に入れました。

 

人の根っ子

小学生の頃だったでしょうか?

テレビドラマで【寺内貫太郎一家】てのが在りました。

アレを現在、

ゴールデンアワーに放映したらどうなるんでしょう?

そのくらい、世の基準が変わりました。

石原慎太郎の著作のプロモーションの影響でしょうか?

【田中角栄 元首相】の嘗ての姿をテレビで繰り返し放映される機会が増えました。

越後贔屓の私ですから、

其れは其れで悪い気にはなりません。

が、

田中角栄 元首相を取り上げた書籍の中で、

最も出来の悪かったのが石原慎太郎作のモノだったと感じていますし、

アレだけ今まで、

【金権政治家】【諸悪の元凶】とまでに、

木っ端微塵に個人の人格、全人生を叩きのめすほどの全否定であったマスコミは

一体どういう頭の構造をしているんでしょう?

売れれば良い!と云う資本主義の見本が、

今のマスコミの姿でしょう。

越後の人は、寡黙で、ひたすら堪える人です。

派手などトンでもない。

地味で、慎重、

で、

心温かい人情の人です。

細かな人の心の襞を理解できない世の中になった様な気がします。

 

女は強し

若い時分の怠惰な過ごしが仇となり、

50も当に過ぎてるにもかかわらず、

受験生のような暮らしを強いられています。

基礎力の欠如を自覚せざるを得ず、

当時は枕の代わりであった科学専門書を

改めて読み直す毎日です。

気づいたのは、

科学とは【細ま切り学問】であると云うこと。

科学は日々、進歩した進歩したと言うけれども、

結局の処、

より微細な構造を知り得る手法を得たことでの知見が得られただけで、

生命体の神秘さの真理からは、

未だ未だ、ほど遠いのだと。

先日上京した際に、

ホテルのミーティングルームの薄い壁の向こう側から

その会合の内容が漏れ伝わり、

半ば睡魔との闘争中であった私の耳は、

素早く反応したのです。

私の参加していた会議は、自然科学の範疇でしたが、

隣の部屋での会議は、

【命の母ナントカ】風の、

母が頑張らねばどうするねん!てな、

まぁ、会議と云うよりは【おばちゃん同士の井戸端会議】だな!と。

私の参加させられていた会議よりも、

ズット面白かったですよ。

声高々に叫ぶかの如くマイクを握る姿が思い浮かべられ。

で、

長時間の会議?の結論など皆無で、

日々のストレスを思う存分に解消されたおばちゃん達は、

それでも有り余るエネルギーを持て余しているのか、

ミーティングルーム前のロビーの椅子にドスンと鎮座し、

未だ未だ動き始めた口は一向に止まる兆しは無い様子。

トイレからハンカチで手を拭き拭き、

チラッと横目で眺める私。

コレが【生命体の真理】なんだと妙に納得し、

この様な集団には、

病などには、先ずは縁が無いであろうと。

また、

仮に病になったとしても、

まぁ医者の言う事は聞かないでしょうな。

テクノロジーや科学の進歩など、

コリャ敵わないわな!と、

頷きながら、

退屈な会議室へと舞い戻ったのです。