日別アーカイブ: 2016年6月4日

美への気配り

皮膚科学会が京都で開催されているので、

今夕からチョッと出掛けて来ようかと。

皮膚科の領域は【細菌】との戦いと、

【傷跡】との戦いの場と言って良いでしょう。

歯科との関連を見つけて来ようかと。

の序でに、

祇園へでも足を伸ばして。

むしろ、そちらが本線かもしれません。

京は、とても眼に美しい処です。

街並みから、川からの風を通しての匂い、

料理の器から盛付けまで、

些細なモノに至るまで、

気の利いた美しさに感動させられます。

自宅での食事の盛付けひとつまで、

それが漬け物の類い、

汁物の類いであっても、

見目麗しい【仕掛け】がないと、

食べ物、器に魂が宿りません。

特に私ら歯科医は、

美を扱う仕事です。

歯科医ならば、

その辺りにも気を配ることが

良い治療造りに役立つでしょう。

何故、京都から、そんな話題へ移っていったかと言うと、

何処ぞの歯医者のカアチャンのマメなブログ、

コレはコレでオモシロイのですが、

イヤハヤ、盛付け、器が酷いこと、この上なし。

コレは、このカアチャンに責任はなく、

カアチャンのカアチャンに大いなる責任が在るんだろうと。

良い目を養うには三代懸かると言います。

こりゃ、ヤバイわ!

で、

気の強い女性の血は代々、受け継がれると。

イヤハヤ、この歯科医は可哀想だな。

 

歯への想い

年に数度、

50年ほど前に出版された当時の

日本の開業歯科医のスーパースターの診療録の頁を開きます。

【歯への熱い想い】が、ひしひしと伝わって来ます。

で、

歯科医学は進歩したかのように見えるのだけれど、

歯科医の技量や職責への自覚は

むしろ退化したのではないか!と、

感じざるを得ないのです。

私らの仕事は、

職人仕事の意味合いが強いと常々、感じています。

私の診療所の門を叩く新しい患者さんの口腔の状況を拝見する度に、

まだまだ、其処らの歯科医には負けぬと、

安堵する気持ちが半分、

若い歯科医よ、挑んで来い!と、

受けて立とうにも、

その様な【歯が好き】な若人も認められず。

無限の世界が、この小さな歯の中に拡がっているのにも係わらず、

勿体無いと、感じています。