日別アーカイブ: 2016年6月9日

歯周病の治療

毎朝、診療所へ出勤しての最初の仕事は、

メールの確認です。

日本歯科大学の学生諸君から、

若手の先生方から、

メーカーの方から、

時に、

一般の方からもメールを頂きます。

で、

今朝、ある一般の方から相談を受けました。

歯周病で苦しんで居られるとの事でした。

現状、歯科医に付いて居られるようですが、

ただただ歯の無くなることに不安をお感じになられているのが、

切々と伝わってきました。

一般の方からのメールには、

私は即座に返答するようにしています。

先方が直ぐに見て頂けるかどうかは判りませんが、

診療しながら、

心配でならないからです。

ただ不思議でならないのは、

今更、何故?歯周病のコントロールが出来ない歯科医が居るのだろうと。

1998年にアメリカ歯周病学会で、

歯周病治療のガイドラインが提示されています。

歯周病治療には、

細かい処では【流派の違い】が在りますが、

それは些細なモノです。

本邦の歯周病治療は、

スウェーデンのイエテボリ大学のリンデ先生の大きな影響を受けています。

ですから、イエテボリ派の治療が主流です。

しかし大きな処ではアメリカ歯周病学会とは差がありません。

私の歯周病治療はアメリカの東海岸の手技を採用していますが、

日本人特有の癖を採り入れるのに随分と苦労して改良しました。

何れにしても、

私の診療所では、

歯周病の治療は解決済みです。

ですから、余計にこの方の御心中を察したのです。

歯は噛む為に在ります。

歯医者は、患者さんが快適に噛む幸せを味わって頂く仕事です。

原点に戻って、

基本に還れと云う先人の言葉を思い出しています。