月別アーカイブ: 2016年9月

徹底的に歯を抜かない

私の診療所は【高松インプラントセンター】です。

毎日、インプラント治療に携わっています。

が、

初診の患者さんがインプラント治療を希望されてお越しになられて、

私が【まだ残せる】と診断したならば、

私は徹底的に歯を抜かない主義です。

この患者さんの途中経過は、

以前、ブログにてご報告させて頂きました。

歯の根が折れていました。

根の治療はアメリカの根管治療の専門医が行っていましたので、

キチンと手当てがなされていました。

隣の歯に被せたセラミッククラウンの出来映えの酷さから

推察されますように、

キチンとなされた基礎治療を

被せモノの治療が全てをぶち壊した結果です。

この歯は残せると診断しました。

で、

昨日、手術によって最後の攻めの治療を行いました。

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痛々しい写真ですが、

治療の痛みはありません。

7日後に抜糸して、

暫くすると、

健康な歯茎が得られ、

その健康な歯茎を基礎に、

自然な健康美を具備したセラミッククラウンを

ご紹介できると思います。

審美、審美、

インプラントも良いのですが、

私ら歯医者は【歯の番人】です。

歯を健康な状態で残すために、

いろんな治療の積み重ねが在ってのことと

私らは日々の研鑽を続けています。

笑顔つくりのマジック

一雨一雨、肌寒くなってきました。

夏は終わったのだと。

季節が移り変わろうとも、

私の毎日の診療に変わりがある筈はありません。

ただ毎日、毎日、

ひたすら進歩し続けています。

先日、前歯の形態を歯列矯正しないで綺麗にしたい!

と、無理難題な可愛いい娘さんからのリクエストに、

おじさまは弱いですね。

「 チョッと考えてみるね 」

で、

患者さんの歯型を前に、

頭を抱えて、

考えに考え抜いて。

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コレが実際の状況です。

で、

模型にワックスを盛り上げて、

歯の形のドキュメントがこれ。

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恐らく綺麗な笑顔になるでしょう。

 

青い鳥

大半の歯科医は、

私の診療所には難しい大きな症例が集まって来ていると

思って居られるようです。

特殊な歯科医院だと。

そうかもしれません。

【本当に困った人の歯科医院】ですから。

ただ、

難症例に見えても、

丁寧に丁寧に紐解いていけば、

それは細かな病気の集合体でしかありません。

一つ一つの治療を、

基本に忠実に手当てすることで、

一見難しく見える病気であっても、

相手の方から

治し方を教えてくれるってもんだと、

今は、そのように思っています。

そう言えば、

嘗ての上司であった山口先生は超高齢者である御母堂の介護の傍ら、

臨床生活を過ごされて居られます。

朝の食事、ご自身のお昼の弁当作り。

電話口の向こう側から、

その調理の様相が伝わってきます。

男が一旦、厨房に入ると、

それは仕事へと変化するのです。

先生の下ごしらえは、玄人はだしの本格派であり、

夕刻になるとスーパーの見切り品へと走り、

出来合いのおかずを

平気で食卓に並べる主婦には、

到底、信じられない日常だと思います。

食が人間の基本であると、

私は思っています。

料理は、五感の鋭敏さと共に、

仕事の段取りへの工夫も求められます。

生命を維持させるための食事と言う認識は

私には到底、受け付けられません。

一品、一品に、

食べる人への心を込めることから、

料理と言う言葉には、

ある種の温かさを感じさせるのではないでしょうか?

豪華なレストランの食事が、すべて上手い訳ではありません。

雰囲気で食べることも、

時としては暮らしのエッセンスにはなりますが、

愛情表現の最も簡単な所作が、

私は料理にあると思っています。

暮らしにおいても、

様々な所作の積み重ねです。

歯科の仕事において、

一つ一つの細かな技術の積み重ねが大切であるように、

日々の暮らしにおいては、

食事が、その基本であると思っています。

てな話を、

息子と電話で会話していたら、

「 父ちゃん、青い鳥は居ないんだよ」

 

 

たかが虫歯の治療、されど虫歯の治療

昼過ぎからの大きなインプラントの手術を控えて、

朝はダイレクトボンディング修復を楽しんでいました。

内容は、前歯の虫歯の治療です。

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ラバーダム防湿をして治療環境を整へ、

虫歯を削り取った後、

虫歯検知液を使って虫歯の取り残しがないことを

再確認してから、

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ダイレクトボンディング修復が始まります。

歯の詰め物や被せ物の下に、

取り残された虫歯があったら大変!

歯を削った部分の象牙質が唾で汚染されると、

歯の表面から奥に侵入した細菌が繁殖します。

たかが虫歯の治療。

されど虫歯の治療。

年齢の差

私の診療所は、朝の10時からのスタートですから、

丁度、今しがたお一人の診療が終わった処です。

都合2時間、

お一人に付きっきりで診療していたことになります。

マイクロスコープを使った根管治療をしていましたから。

私の根管治療は、何度も通院して頂くことは稀です。

殆んど1回の通院で終わります。

排膿がある歯でも、

出血のある根でも、

ヒビの入っている歯でも、

マイクロスコープでの強拡大視野下で、

悪い部分を直接、私の動かす器具が手当てしてくれます。

だからこそ可能になりました。

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スタッフが仮の蓋のセメントの準備をしている処です。

今ですか?

ヘトヘトになって、

私はコンビニ弁当を。

スタッフは次回の治療の説明しているようです。

この差が、

年齢からくる体力差!

区別と分別

やたらと祝日、祭日が多いとはお感じになりませんか?

私の幼い頃は、

日本人みんなが働くことが当たり前だったような気がします。

で、

みんなが休むべき時には、

みんなで一斉に休んでいたように思います。

お正月休みなんかが、

その典型だと思います。

それこそ、三が日はどこもかしこも

店じまいしていましたもの。

だから御節料理を家族みんなで一同に会して食べて、

テレビを観たり、

カルタをしたり、

普段出来ないことを楽しんでいましたもの。

それを、

何処かの大手ショッピングモールが抜け駆けするもんだから、

日本からお正月が無くなってしまいました。

季節も習慣も文化も、

消え去ったように感じます。

それに馴れきった生活は、

確実に私たちの心に影響していると思います。

昔の当たり前は、今の非常識。

私ら医療の世界も大きく影響を受けているように思います。

私は患者さんを無機的に診ることは出来ません。

時々あるんです。

診療所に電話がかかってきて、

「 オタクはインプラント1本いくらでしてくれるん? 」

診察もへったくれもありません。

何か大きな勘違いしていると

私は思います。

医者の技術の差が、

とてもとても大きい事実を

これからは認識していないと

命取りになりかねません。

医者も悪いが、

選んだ側にも大きな責任があると

私は思います。

簡単で安価で済ませて良い処と、

丁寧に慎重にとの【区別】ができることが

本当に大切な時代になったように思えてなりません。

歯の喜こび

根管治療で損傷の激しい歯を残す作業は、

一言で語れるほど、簡単な治療ではありません。

【根管治療での損傷】とは、

即ち、歯医者が下手くそで、

陳腐な技術のための歯が駄目になりそうということです。

初めて歯の神経を採る歯科医が、

上手いか下手くそかで、

その歯の寿命は決まるということを

本当は歯科医は知っています。

根管治療はとてもとても繊細な仕事です。

今、2時間ほどかかって、

奥歯の根管治療をしていました。

ラバーダム防湿下での作業です。

治療の後ですか?

爽やかな達成感にあります。

何故って、

歯が喜んでいるのが判りますもの。

キッカケ

昨日は台風の直撃にて

各種交通機関が不通となり、

四国が離島であることが

まさに証明されました。

遠方からの患者さんが多いので、

通院時の事故の危険を案じ、

予約の変更をお願いする電話をひとしきり終えた後、

早々に店じまいし、

帰宅したところ、

犬たちの喜ぶこと喜ぶこと。

最近の私は【古典】に凝っています。

といっても【歯科】に関してですが。

現在は、グロスマン先生の遺した原著に挑戦しています。

私が歯科大の学生頃の【根管治療】の大家です。

私の年頃の歯科医で先生の名を知らぬ者は居ないでしょう。

現在、マイクロスコープを使った根管治療ばかりの私ですが、

この半世紀も前の業績から得られるヒントが

沢山在ることに驚いています。

確かにマイクロスコープにより、

視野は大きく拡大され、

見えない部分も見えるようになりました。

でも、

当時の大家には、

見えないものも心と経験、知識の目が

その存在を見えるモノにしていたんでしょう。

私もそう在りたい。

それが私が古典、歴史を好むキッカケとなった訳です。

イヤハヤ

1. 幼い頃から甘やかされて育ったお陰で、自己中である。

2. 仕事柄、先生と呼ばれて自分を偉いと勘違いしている。

3. 歯科医でなければ、マトモに相手にする人はいないだろう。

4. 決まったことしかできないアスペルガー症候群である。

5. 嘘を平気でつく。

6. 思い遣り、気遣いのない人。

7. こうるさく、シツコイ性格。

8. 父親の自覚に欠ける。

9. 声が大きくて恥ずかしい。

10. 感情のコントロールのできない人。

まだまだ続きます。

これは家人の私評です。

で、

私は家族の厄介者という台詞で締め括られ、

最後は決まって、

信用は自分で壊したのよと。

私は他の優しい人と一緒になって幸せになるわ!

あなたは最後は独りになって思いしる!

私ですか?

笑うしかないですよね。

凄まじい単語が次から次から浴びせられます。

それでも、

家族への責任を日々感じて、

働いています。

私は普通の人というのを

見てみたいと思っています。

私の周りには似たり寄ったりしか居ませんもの。

恐らく、

類は類を呼ぶと帰って来るんでしょう。

男は口では全体に、

女性には敵わないと実感します。