日別アーカイブ: 2016年10月5日

ナンのこっちゃ?

メタルボンドによるセラミック修復とだけ聞けば、

良い治療をお受けになられたと思うのが普通です。

が、

コレが大きな間違いであることに

もう気がつかなければなりません。

今日お越しになられた患者さんにお願いしました。

「次回セットされるというソノ被せものを外させて下さい。」

今は仮にセメントで着けておられるクラウンを外させて頂き、

レントゲンでは鮮明に見えない部分、

実際のドキュメントが診断に必要だったからです。

うーん?

最近、私は訳が解りません。

歯科医が歯茎を壊しているとしか思えない所見です。

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取り敢えず1週間ほどは、

メタルボンドクラウンを外しておきましょうと提案しました。

確実に歯茎の炎症は治まる筈です。

使う材料が高価であることと、

治療成功とは全く相関関係はありません。

優れた形態のクラウンはモノクロ写真で観ても

その姿には一種の品格があります。

一番奥の歯は、殆んど骨がありません。

第1大臼歯部分は、

まだ間に合いそうです。

マイクロスコープでの歯のレスキュー隊の出動です。

歯科医が作った歯周病についてはジワジワと攻めて叩く積もりです。

で、

この可哀想な歯が私に、

どう問いかけて来るのか?

を、ジックリと待ちたいと思っています。

この症例は診たくないジャンルに入ります。

唾液の性状も気になるし。

うーん?

また一つ悩みが増えました。

 

 

 

徒然なるままに

大学時代の同級生というのは

不思議な存在です。

互いが初老の域に達しているのにもかかわらず、

距離感が10代のままですから。

最近、

山形の山の中で開業している吉澤さゆり女史と

電話で話しをする機会が多いのですが、

この人は、

私の都合の悪い話しをする際には、

とても上機嫌になるようです。

で、ここのホームページの製作を私は協力しているのですが、

若く観えるように無理してでも見せた写真を送れと伝えると、

ナンという事でしょう!

歯科衛生士の白衣を纏った写真を送ってきた

天然降りも、

当時のままでした。

流石にこれには無理があり、

いつも私をからかう仕返しに、

ここで秘かに披露しましょう。

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また、

群馬県にて大学の教授になった浅見博士は、

御内儀に聞かれたくない話題については、

自宅でもない教授室であっても、

小声に変わって、

嬉しそうにと言った具合です。

三枝君であったり、

三枝であったり、

さんチャンであったり、

それぞれが好き勝手に当時のままに

呼んでくれますが、

この頃は、

父兄という立場になった同級生からの

電話も多くなりました。

あぁ互いに歳をとったと感じるのもつかの間、

直ぐに馴染むのは、

私らの母校の性格上からかもしれません。

今月末には、

他県ではありますが、

校友の集まりに呼ばれています。

スライドの内容の準備に取りかかっているのですが、

いつもとは趣旨変えして、

笑えて、

心休まる内容にしたいと考えています。

困った時の内藤、山口頼みです。

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今夜にでも

昔にかえって

両師匠にお知恵を拝借と言った処です。

新患の方がお越しになられたようです。

筆徒然にも、

この辺りにて。

心がけ

テレビなどの報道にて、

凄まじい台風の到来に警戒していたのですが、

静かな空模様の高松市です。

レントゲンについて、

今日はお話しします。

近年のテクノロジーの進歩で、

大半の歯科医院では、

レントゲンはデジタル化されているようです。

私の診療所でも建築の際には

レントゲン撮影室から全ての部屋へ、

デジタル配線をしたものの、

現状はアナログのままです。

フィルムを暗室にて、

昔ながらの手現像にて処理しています。

現像液、定着液、水洗槽の温度管理など、

面倒くさいのですが。

私はイーストマンコダックのフィルムが好きです。

時代遅れだと思われるかもしれません。

が、

CT以外のレントゲンの読影は、

私の現役の間は、

アナログを貫く積もりです。

新しいものが全て優れているとは思いません。

アナログには、

味わいと温もりがあります。

診断におけるレントゲンの位置付けを

とても大切に感じ取っているからこそ、

私はアナログを貫く積もりです。

歯科の治療は、

とても多くの手順の積み重ねから

成り立っています。

その手順の一つ一つの意味を

どれだけ大切に考えているのかは、

医師の裁量権に委ねられています。

ラバーダム防湿などが良い例だと思います。

大学における教育の現場において、

ラバーダム防湿は必須であると、

教え、教えられて半世紀は優に経過しています。

が、

現状はどうでしょう?

私が幼い頃、

鰹節を削る役割を任された時に、

カンナの刃の出具合を

裏に表に、

アチコチから眺めて、

削っては、刃の出具合を調整し、

で、

また削っては調整の繰り返しに

幼なながらにも自分の腕前に

心中で、

自信を持っていたのを思い出します。

治療に先だっての、

診断の根拠の大きなウェイトをレントゲンが担っています。

歯と、歯を取り囲む歯槽骨については、

アナログの方に軍配が挙がると、

私は考えています。

と共に、

【コダワリ】の一つでもあります。