日別アーカイブ: 2016年10月25日

治療の勘所

私の治療が終わってから既に12年経過した患者さんの

今日の上の奥歯の状態です。

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この患者さんは矯正治療を受けて頂きました。

2年間の保定期間の後に、

シッカリとした噛み合わせを造るために

上の左右の犬歯と上下左右の奥歯を修復治療しました。

上の左右奥歯はセラミッククラウンにての修復はしていません。

下の奥歯は開口時に金属が見えるので、

セラミッククラウンを装着しましたが。

長い間、使って頂く【噛む道具】です。

歯の形に、

私は自分の命を封入します。

が、

それでも完璧という訳にはいきません。

私の【つたなさ】を補ってくれるようにと、

大きな噛む力が加わる上の奥歯は、

あえて金属を使って助けて貰っています。

が、

奥歯の【尖り具合】に

私の自己主張があります。

コレが私の治療の勘所です。

治療の引き出し

いつまで通っても治らないとか、

綺麗にする積もりで通ったのに、

チッとも綺麗じゃないとか、

噛みにくくなったという患者さんが多いのです。

縺れた糸を解すように、

一つ一つの問題を整理整頓して行けば、

結局の処は、

2つの引き出しに大別されます。

1つは、炎症のコントロール。

もう1つは、力のコントロールです。

その視点から、

根管治療、

虫歯治療、

歯周病治療、

噛み合わせ、

それぞれを、

引き出しの中の整理区分けに区分けして、

あとは丁寧な丁寧な仕事を行えば

問題は案外と容易に解決できるのです。