日別アーカイブ: 2016年12月1日

私の診療所の考え方

私の診療所には、他の歯科医院で治療途中からの

【転院患者さん】が大勢にお越しになられます。

が、

私には決まりごとがあります。

私の知人である歯科医院からの転院は、

その先生の良い処を説明して元の歯科医院へ

帰って頂くことにしています。

ただどうしてもという場合でも、

その知人である先生の許可を得て頂きませんと、

私は診察致しません。

私の知人である歯科医に、悪い歯科医は居りませんので。

私は努めて選んで、

人つきあいをしています。

特に歯科医は、

尊敬できるナニかを持つ人としか、

関わらないようにしています。

お互いに影響しあ得る歯科医こそ、

長いつきあいができるのです。

歯科治療には、

考え方なり、

歯科医の人柄が顕れるものです。

良い歯科医も沢山、頑張っています。

その先生方の応援は、

経験の多い少ないの区別なく、

私は惜しみません。

変な歯科医が多いのも事実です。

が、

数こそ少数派であっても、

私は良医で在りたいし、

また、

良医と関わり続けたいと思います。

 

だから歯医者は医者に馬鹿アツカイされるんです!

某歯科医院のホームページを観て、

反り返る!ほどにビックリしたのです。

それは、某歯科医院の【使用する器材の感染防止方法】と銘打った

自信に満ちた説明でした。

私は安心しました。

それとともに、

医師の患者さんが頻繁に仰る、

歯医者は汚い、不潔という意味が判りました。

私は勘違いしていたようです。

其処の歯科医院は、

まだマシな方だと思ってました。

指先は器用ではないけれども、

阿呆ではないと思っていたのです。

汚なーい!

それに尽きます。

健康保険での診療では限界も在るでしょうが、

これでは、

私の25年前のレベルにも至っていないと。

お金儲けがお上手なようですから、

一流のレストランなり旅館に行ってみて、

それも、

単にセレブ気分に浸るんじゃなく、

仕事の裏方を盗む位の心持ちで、

お金の上手な使い方をお勧めしたいと。

大きなお世話でしょうが。

患者さんへの【模範解答めいた】説明ばかりに

仕事の重心を置いているのが伝わり不快です。

自分の診療所では、

絶対に院内感染はさせないぞ!

というプロ意識と、

患者さんを愛しむナイチンゲールの気持ちから、

患者さんへの対応なり、

診療所のシステムが産まれ、

年を経る度に【進歩】して、

いや、

【進歩】させねばならんのです。

5年前の方法など、

私の診療所にはありません。

治療技術は勿論のことですが、

患者さん相互の院内感染防止対策は、

歯科は医科のレベルには

達していないのだと、

悲しい気持ちになりました。

命の宿った人工歯を

朝から大掛かりな噛み合わせ治療の患者さんばかり。

私にしては珍しく、

歯科技工士さんにも立ち会いを求めました。

それは、

私のイメージするゴールを

実際に人工歯を製作する歯科技工士さんが

どのように知恵を搾ってくれるのか?

それを期待してのことです。

普段は模型ばかり視ている歯科技工士さんが、

あぁ!この患者さんの歯を自分が造るんだ!と、

お互い人間ですから。

情熱が沸いてくるもんです。

患者さんを前に、

私と歯科技工士さんの、

アアデモナイ、コウデモナイという、

歯科談義に花が咲く訳です。

そこからは初めて、

命の宿った人工の歯が産まれてくると

私は、

そう確信しているのです。