日別アーカイブ: 2016年12月9日

どうしましょ?

世の中はクリスマスから大晦日、元旦へと、

急加速の勢いで、

慌ただしく進行中です。

私ですか?

こういう性格ですから、

世の中とは別の次元で過ごしていますので。

手術、マイクロスコープ、ダイレクトボンディング修復、

総入れ歯、セラミック治療云々。

帰宅してからは、

犬の散歩、

そして歯型彫刻、

文献読み。

毎日、毎日、

その繰り返しです。

飽きないんですか?

って、

半分バカにされた顔で聞かれますが、

習慣になってしまって、

逆に、

しない方が気持ちが悪いのです。

ですから、

診療所の休診日は困ってしまうのです。

何をして良いのか判らない。

また古い車を引っ張り出して、

整備士でもしましょうか?

と、

年末年始の過ごし方を

今から思案しています。

 

私の履歴書 8.

私の時代は、

歯科大学を卒業すると、

ほとんどが開業医に勤務していました。

今は1年間の臨床研修医を経る必要がありますが。

それでも、

臨床研修医期間を終えると、

今でもほとんどが開業医に勤務するようです。

2割程度が、医局に助手として残っていたようです。

私のように学費を出してまでの大学院への進学者は

1割以下程度だったと思います。

当時で大学院の年間授業料は36万円でしたけど。

ですから、

授業料はアルバイトで十分に賄えました。

歯科では、

患者さんの数をこなして診察することに重きを置きすぎて

今日の医療レベルの低下に繋がったんだと思います。

成り立ての頃は、

経営は度外視して、

ゆっくりと丁寧に、

技術を定着させていくトレーニングが必要ですから。

また、

科学論文の全てが優れている訳ではありません。

どの文献が確かなモノか?

これは実際に自分自身が研究に携わり、

自分自身で論文を執筆してみないと、

判らないでしょうね。

メーカーの紐付きの研究って凄く多いのです。

当然、メーカーの都合ってモノが見え隠れしますよね。

この処を見落としたら、

臨床家としては失格ですね。

そのようなことを、

私は大学院時代に学んだように思います。

歯学部の大学院は博士課程のみの4年間です。

その間は、

よく勉強したと思います。

コレが弾みとなって、

毎日の決まった勉強机に向かうって習慣が

今でも続いています。

歯科コンシェルジュとマネージャーのその影に

先日、郊外の喫茶店に立ち寄ったのです。

つい今しがた書店で買い求めた本を

もう直ぐに目を通して見たかったからでした。

【アウシュビィッツの図書係】

あの凄惨地獄の環境の中、

ユダヤ人の大人たちは、

死を覚悟して8冊の本を隠し持ち、

生きて地獄から出られるかもしれない子供たちに

教育を続けていたと言う内容の本です。

で、

ハヤル気持ちで、

先ずは珈琲を。

読み初めて数分くらいでしょうか?

あ~ん!

嫌な集団が、店に入って来たのです。

珈琲を早く飲み終えて、

家でゆっくり読もうと思った瞬間!

私は思い留まりました。

耳が像に変身!

私が不快感を持ったのは、

歯科医師とそこのスタッフでしょうね。

ゾロゾロと【白衣姿】のままで喫茶店に入って来たのです。

なぜ歯科関係って判るん?

白衣は院内で感染された物質に曝されています。

医師、看護師なら、

そんな事は理解できています。

コンビニに白衣の女性客って、

先ずは看護師はいませんよ。

因みに、

私のスタッフも、

外出時には私服に着替えています。

どんなに近くてでもです。

それは医療人の常識!

と、

私の耳が像に変身した訳。

これは会話の内容に興味をひいたという、

好奇心、ただそれだけです。

面白かったですよ!

呆れますよ!

恐いですよ!

ある女性、これは経営コンサルティング会社の営業ですね、きっと。

この人が、

先生とスタッフに説明しているんです。

歯科を【商売】にして【儲ける】システムを!

健康保険の治療を希望しての患者さんに対して、

あれこれの治療説明用ソフトを駆使して、

患者さんを心変わりさせて、

自費診療に変更させることを、

【自費に転がす】と言うのだそうです。

この【転がす】テクニックについてアレヤコレヤと。

役割分担までも。

受付嬢、歯科助手や歯科衛生士などが、

コンシェルジュ、マネージャー、。

話しを聞いて、

アホらしいやら、

呆れるやら。

【小学生用】の書籍で、ナイチンゲールや野口英世を買ってきて、

コイツらにブツケテやろうかと思いましたね。

数日経って、

其所のホームページ見たら、

あぁ、アイツら同じ経営コンサルタントが付いてるんだと。

だって、

色目こそ少しばかり変えてはいますが、

同じフォーマットでのホームページですもの。

医師ならば、

シッカリと自分の脚で立ちなさい!と、

誰も教えてくれなかったのでしょうか?

転がすことでのボーナスの方が

魅力的なんですね。

歯科医師免許返したほうが、

世の中のためになると思いました。

安易なテクノロジー信仰は

人の身体が、その人の予想を遥かに越えた

【神秘さ】につつまれていることを、

人の身体を与る医療人は、

肝に命じて、

医療行為を行う責務があります。

これは終生、忘れてはなりません。

ですから、

医療人は異常なほど、

【臆病者】である性格をも、

併せて持たねばなりません。

無論、新進気鋭のテクノロジーを利用する仕組み創りも、

私らの責務でもあります。

が、

忘れてはならないのは、

新しい技術を、

何時、一般実用に踏み切るのかという判断です。

インプラント治療で例えるならば、

CT撮影~コンピューターでの3D化画像処理~

手術用インプラントガイドマウスピース~

ノンフラップでのインプラント外科。

この流れは、

一般実用に至っていないと感じています。

私は、

最後の手順であるインプラント外科については、

切開し粘膜を開いて、

骨とインプラントの関係を、

実際に自分の眼で確認し、

テクノロジーの誤差を修正しています。

最近、お越しになられる新しい患者さんの中で、

特に他の歯科医院で手術を受けられトラブルとなった症例に、

歯科医師側のテクノロジーへの信仰が高すぎる感を覚えるのですが。

まだまだ、

私の経験と、経験から生まれた勘、

そして、

私の指先の微妙な動きを代理してくれる

ロボットはありません。

どうぞ、

自身の眼で確認してください。

どうぞ、

自身の経験を活かしてください。

どうぞ、

自身の指先のトレーニングを怠らないでください。

コレが、

若い歯科医師の先生方への、

私の偽りない真実の言葉です。