日別アーカイブ: 2017年1月12日

許す心

特定の人に何度も裏切られた経験が在ります。

その時、

全身の筋肉は硬直するほどにまで固まるのです。

悔しさからでしょうか?

怒りからでしょうか?

そのあと急激な無力感を味わい、

ポロポロと涙を流すのです。

その時は家人の支えで、

頭を垂れた私でも、

ポツポツと足を前に一歩出して、

再び歩き始めたのです。

そんなことが、

私には幼少期から在りました。

私が家族にでさえも、

幼い頃から少年期の話をしないのは、

言いたくないという気持ちが強いからだと判っています。

そんな相手でさえも

数年経って、

助けを求めて来られた時には、

私は黙って受け入れてきました。

当時のことは鮮明に覚えています。

それでも私は黙って受け入れてきました。

皆は私に呆れ、怒り、やってられないと。

私の我慢処の勝負処は、

自分の夢や目標実現のために

直向きな辛抱、忍耐、奮発する処であって、

人を恨むことではありません。

私と親しい関係の人ほど、

そんな私を怒ります。

私は阿呆なんだと思います。

私自身が大勢の方に迷惑もいっぱい懸けました。

その反面、大勢の方に助けて頂いて、

今日に至っています。

穴が在れば入って隠れたい経験も沢山です。

ですから、

私は人を信じていたいと思います。

そして信じることの第1歩が許す心だと思います。

心でどんなに泣いていても、

満面の笑みで、

私は患者さんを迎える気持ちでいますし、

1歩外へ出ても、

身体こそ小柄な私ですが、

優しい空気のような人で在りたいと思います。

私の気持ち

私は患者さんの歯の病気や悩みを治す仕事をしていますから、

いつも優しい心で、

笑みを絶やさず、

穏やかな人で居たいと思います。

決して怒らず、

決して焦らず、

患者さんの病気だけではなく、

患者さんを包み込む心で居たいと思います。

もう若者のような体力はありません。

でも、

歯への情熱、

歯への思いは、

若い時代と変わりません。

人生の中での様々なつまずきを経験して、

もがき、

苦しみ、

泣いて、

悩んで、

反省して、

今の私が在ります。

私には未々、未熟で足りない欠点が在ります。

その欠点から目を反らす気持ちはありません。

真摯に欠点と向かい合い、

上へ上へと、

登って行きたいと思います。

歯科臨床は、

嫌でも自分と向き合う性質を持った仕事です。

新しい年を迎える度に、

私は歯の仕事に就けた喜びと、

続けてこられたことに感謝しています。

私の診療所

今年も新しい患者さんとの出会いに恵まれています。

初めて診療所へお越しになられる患者さん、

皆さんが、歯医者らしくない診療所のたたずまいに

緊張されて居られるのが伝わります。

診療所は私の仕事の【舞台】です。

治療しやすい環境、

衛生面での配慮、

プライバシー重視の配慮、

患者さんの全身状態から心理面への配慮、

そして、

私の好み、

これが私の診療所です。

緊張されておられた方も、

お帰りになられる時には笑顔で、

それで、

私は安心するのです。