月別アーカイブ: 2017年3月

平蔵の近況

池波正太郎作品の代表作である【鬼平犯科帳】の主人公である

火付盗賊改方長官の長谷川平蔵から名前を拝借した

我が家の平蔵も、

こんなに大きく成長しました。

 

マリリン、ラッシーの女性陣を抑え、

リーダーとしての役割の自覚も出てきたようです。

食料保管庫の入り口の前に、

ドスンと鎮座して、

胃袋の管理人が、

もっぱらの彼の仕事となっております。

が、

アマッタレは相も変わりありません。

マリリン、ラッシーを押し退けて、

おーい!

オイラを先に撫でてくれぃ!

ってな平蔵です。

体重87キロ。

マリリンとラッシーの3倍近くの巨体となりました。

三枝メソッド

この数年、暖めて育ててきた研究が在ります。

虫歯制御の研究です。

現段階においても、

この研究は進めています。

虫歯は歯科医師が取り除く治療が中心です。

ですから、

虫歯が大きく拡がると、

沢山の歯質を削らねばなりません。

更に、

進行した虫歯になると神経を除去せねばなりません。

歯を殺したくない!

コレが私の研究の第一歩でした。

今では、

大勢の共同研究者が関わってくれています。

日本歯科大学が中心となっていますが、

他の大学の歯学部以外の研究室も協力してくれています。

先般、

いささか見切り発車ではありますが、

日本歯科大学 新潟生命歯学部 生物学 準教授の岡君が

オドントロジーと云う専門誌に投稿したとのこと。

この研究は一昨年、岡君が担当してくださったモノです。

この研究を起始点として、

現段階は更に進んだ段階に至っています。

私自身は、

実際の治療に応用し、

ほぼ2年、

全く神経を採る治療をしなくて済みました。

私的には公表には、

あと少しばかり検討を加える必要性を感じています。

歯科医学へ貢献する。

コレが私のライフワークです。

功名など愚かしい行為であり、

私らは、

真理の追求が楽しいのです。

 

脱皮

大勢の若い歯科医師の先生方が私の診療所へとお越しになられます。

高松市と云う田舎街にて、

私が奮闘する姿に興味を抱いてお越しになられます。

しかし当の私の方も、

若い人から学ぶ処も大いに在るのです。

私自身も若さを保たねばなりません。

その様な意味合いに於いては、

良い刺激になっています。

何年か前から、

東京吉祥寺にて開業の小出 明医師と親しくなりました。

コーラル歯科医院と云う歯科医院の院長先生です。

私は、この青年に特に眼をかけています。

真っ直ぐな処に好感を持ったからです。

患者さんの大切な身体を与る医療人にとって

真っ直ぐな性格は必須であるにも拘わらず、

そういう人が少なくなったような気がしてなりません。

小出医師は、間違いなく良い歯医者になるでしょう。

この小出君が今、苦しんでいます。

スタッフであった某歯科衛生士に嫌がらせを受けたのです。

随分と辛抱に辛抱を重ねたようです。

が、

勤務条件に無理難題と突き付けられ、

ついに小出君は決断したのです。

ところが敵もサル者ながら、

他のスタッフを唆し、

スタッフ総出で出勤をボイコットと云う反撃に出たのです。

昼休みには、

患者さんの診察のための診療台で昼寝をさせろ、

昼休みにかかった電話に出るのなら、

昼休みの分まで金払え!

と云うハシタナイ表現での主張をブツケられたようです。

去る者追わずと云うアドバイスをしたのは云うまでもありません。

このような人に幾ら

ナイチンゲールの心でと言った処で通じる筈もありません。

医院が今後、より良い発展するためには、

このような人には出て行って貰った方が良いと思います。

奥方が手伝いに診療所へ出ているとのこと。

今は春休み。

お子ちゃまも、ご両親と共に診療所へと。

私は、それで良いのだと思います。

幼児が、

父の奮闘する姿に自然と触れる、

母親が父親を助ける姿を観る、

これは叉とない良い経験だと思います。

お子ちゃまが熱でも出せば、

小出医師は独りで診療所を守らねばなりません。

そのことで、

小出医師はもっと、もっと患者さんを大切に感じるでしょう。

歯科医院はエステサロンではありません。

医師が患者さんを大切にと思う心、

患者さんのために良い技術を研くこと、

それが大切なんです。

小出医師はこの春、一皮脱皮するに違いありません。

第一歩

今は午後の1時をまわった処です。

11時からの患者さんの治療が続いています。

長時間の治療ですから、

少しばかり休憩の最中です。

右上の犬歯の治療です。

私は犬歯を、

とても、とても大切に扱います。

赤ちゃんの肌を手当てするような気持ちで、

丁寧に、丁寧にを

心がけています。

それは犬歯の状況によって、

今後の歯の様態が決まってくると云うことを

長い臨床生活から学んだからです。

患者さんの歯が悪くならないようにと気を配ることが

私ら歯科医師の大きな務めです。

犬歯を守る、

それが防御の第一歩だと、

私は確信しています。

 

夢を追いかけて

今日は夕刻にインプラント補綴の患者さんだけ、

あとは、

来月の17日の大学での特別講義の準備に充てています。

1年に1度きり、

日本歯科大学の1年生に対して

【素晴らしい仕事.歯科治療】というタイトルで

私の日常を語ってきました。

今年で10年になります。

歯科医学の門を叩いたばかりの若人たちが

これからどの様な人生を歩まれるのか、

私には判りません。

ただ、彼らが歯科医学と共に生きてゆくことだけは事実です。

彼らにとっての【歯科】を探す長い旅への

序奏を務める重責を、

私は重く感じています。

彼らにとっては、

一生で一度きりの機会です。

ですから、

私は1年をかけて、

若人に語りかけるキッカケ探しを

知らず知らず、

その様な日々を送っていることに気がついたのです。

読書すればマーカーで記しを、

雑誌を観れば切り取りスクラップブックに纏め、

日々の治療に於いてはコマメに写真を撮り、

特別講義の3か月前くらいになると、

話しの起承転結をイメージし始めるのです。

で、

今日、一気呵成にスライドを編集する。

これが毎年の恒例行事となりました。

私も旅の最中です。

歯科医学がいつも一緒にいました。

夢を追いかけての長い旅は、

まだ続いています。

時間

危機一髪の会と云うものがありました。

医局時代に、

学会なり論文の締め切りを目前に

アタフタするのを常とする

私らが作った会です。

研究が纏まったから学会で発表すると云う姿勢ではなく、

いつ、どの学会にて発表すると、

ケツを決めて、

行動を起こすのが私の流儀です。

学会発表者は交通費と出張費が支給されると云う恩恵が在りました。

歯科保存学関係の学会だけで1年に6回ほど

全国各地で開催されておりましたので、

これを自腹で行くのは大変だと、

貧乏大学院生であった私は、

セコい気持ちで、

出張費のために研究していたようなモノでした。

ですから、

年中、ケツに火が着いたような

締め切りに追われて過ごしていました。

しかし、

これは本当に良い習慣となったのです。

自身で自身にノルマを課す。

そういう自分造りが出来ました。

複数の実験を掛け持ちしながら、

診療、教育、

そしてアルバイトに明けくれていました。

この習慣は50を過ぎても変わりありません。

只でさへ診療で忙しいのに、

よくそんな時間が在りますねって言われます。

時間は自分で作るモンだと思います。

映画って

ついこの間、観たばかりだと云うのに、

時代劇専門チャンネルにて

いつもの【鬼平】と【剣客商売】のあと、

【蜩の記】が放映されていたので、

つい最後まで、

テレビにかじりついていたのです。

もう5、6回は観たでしょうか。

役所広司さんの演技に引き付けられてしまうのです。

役所広司さんの奥方役と言えば、

原田美枝子さんが定番ですが、

これまた実に良いですね。

良い女優さんだなと。

ラストでは、いつも泣いてしまいます。

【鏡に映る姿が美しいことを】

実に良い台詞じゃないですか。

忘れてはならない大切な心がけですね。

私の診療所の原則

診療所へのお電話に私が応じる機会が時たま在るのです。

スタッフの手が開かない時に限ってのことですが。

その様な際に、

新患の方からのお電話の場合に、

私は戸惑う機会が多くなりました。

と云うのは、

私は診察して現状を把握していないのにも関わらず、

患者さんご自身で自己診断された上で

治療方法までご自身でお決めになられて居られる

そういう方が少なからず居られます。

このような際には、

丁寧に、

診察しない方へと私は誘導するのが常です。

できれば他の歯科医院へと。

私は本当に歯でお困りの患者さんしか診察する気持ちがありません。

歯を美容院のカットくらいにしか考えておられないとしか

思えないからです。

今日電話して、今日診て欲しいと云うリクエストには

到底、お応え出来ません。

私の診療所の滅菌レベルは他の歯科医院に凌駕される事はありません。

徹底した感染防止対策を供しています。

無論、

私の患者さんの緊急に応じる時間的余裕は予め準備してはいます。

しかし、

現状把握していない方への準備をどうしろと云うのでしょう。

私は頑固です。

商売気質で歯科治療を行っておりません。

歯科治療が私の命。

断ること、

それも治療の質の担保だと、

私は考えています。

 

 

 

夢を追いかけて

高校2年の年末まで文学部志望であった私が、

対極の理系である歯学部に転向したのは、

寺社の僧侶から発せられたる或る一言からでした。

人生とは誠に摩訶不思議なものだと、

転がり、流されるかの如く、

今日に至った道程を振り返り、

それでも此れで良かったのだと、

時に感じるのです。

歯科医学に対する興味は未だに変わりありません。

それほど迄に、

歯科医学とは魅力ある世界です。

これは止めろと言われても、

到底、耳を傾ける訳には参りません。

それでも、

やはりキチンと文学を修めたいと云う気持ちは

益々、盛んとなっているようです。

社会人枠での大学にて学ぼうかと。

万葉集をジックリと、

そんな近況です。

いつまでも夢を追いかけるのが、

男子であることと、

私は、そんな風に考えています。

 

夢を膨らむ

恩師である山口先生が新車購入の選択に入ったようです。

レンジローバーあたりに落ち着くと観ています。

ラブラドールリトリバー協会新潟支部の会長でもあった先生は、

今年も英国へとラブを観に行かれるそうです。

先生を知る人は意外に思われるかもしれません。

ロックンロールをこよなく愛する先生が余りにも有名ですから。

アメリカテイスト溢れる人と思われている筈です。

かく云う私も、そう思っていました。

しかし先生の実像は、

意外?なことに誠の紳士でありました。

時に先生から言われるのです。

三枝は今度、何を買うん?

私は宝くじ次第だと。

で、

ソコから車談義に華を咲かせます。

私はアメ車とイタ車です。

イタ車と言っても痛車ではありません。

何年か前に、

新潟古町のアーケードにて【痛車フェスティバル】ってものに

遭遇し仰け反った記憶が甦ります。

下手に日本語を使えないなと。

イタ車も痛車も同じですから。

しかし、

あの痛車ってのは何なんでしょう?

本当に車が痛々しいことこの上無し。

今、注目している乗用車は、

キャデラックCT6とアルファロメオのジュリアですね。

このジュリアは偶然インターネットで見つけたんですが、

以前、私の愛車だったモノです。

何故、判るかって?

私が自身の手でレストアした車ですから。

トテツモナイ値段で売りに出されてました。

コッチは新型のジュリアです。

エンジンはフェラーリのを2つにぶった切って積んでるんです。

フェラーリ、フェラーリしてるんって格好悪いですが、

こういう風に、

地味な車体にフェラーリのエンジンってのは格好良いですね。

宝くじ当たったら2台購入します。