月別アーカイブ: 2017年5月

心の旅

訳在って、

先祖のお仏壇を毎日大切に供養しています。

訳在って、

母方の先祖の墓地を週末に移転することとなり、

と言っても、

三枝家の墓地の隣に手当てしたのですが。

毎月の墓参りが楽になるの言ったら、

ご先祖様には叱られるでしょうか?

私は信心な部類に入ると思っています。

ご先祖さまの霊の存在を固く信じていますし、

八百萬 ( やおろず )の神さまの存在をも固く信じています。

山を仰ぎ、

海を望み、

木々の葉の擦れる音に、

大木の幹の皺多き表層から発する気を、

燦々と大地に注がれる太陽に、

自然界の全てに神々が宿ると、

そう信じています。

ご先祖さまのご供養は、家長の務めであると、

私は今でも、そう信じています。

私の身体の中に流れるご先祖さまの供養の段取りが

ほぼ見極められたと思います。

万事、私の跡を継ぐ定めの息子には相談して来ました。

で、

目通しのたった先般、

私は息子にお願いしたのです。

父ちゃんは為すべきことはキチンとした積もりだが。

お前の母親にも言い分は在るだろうが、

其れは其れで良いんじゃないか?

全般、父ちゃんが至らなかったと、

反省すべき処は大いに在るのや。

やむを得ずと云うやつやな。

ご先祖は終生、父ちゃんは大切にします。

が、

俺は【家】から解放させて貰うことに決めたのや。

毎日のご供養や墓地の供養は終生続けます。

が、

俺は1年の準備期間を経て、

カトリックに改宗させて貰う。

プロテスタントでないのはって?

それは俺は俺なりの流儀から、

決めたのや。

だから俺は家の墓にも仏壇にも入らない。

俺は自分の選んだ土地で

海を望み死後の時間を過ごしたいのや。

だからもう俺には家長の資格はない。

これからはお前が家長だ。

と言って、

生活の在り方が変わる訳ではない。

今まで通り。

と、

晋太郎!

一生を駆け抜けてな!

家長はお前だからな。

50も

半ばになって、

やっと【歯科医学】の姿がおぼろ気ながら観えて来たように思います。

ジャンプして、

ジャンプして、

歯科の真実に手が届きますように!

其れが私の歯科医師としての人生のケジメです。

患者さんと云う人間と関わる仕事でもあります。

男ですから、ナイチンゲールにはなれません。

が、

心は医療人で居たいと思います。

心の修練の旅の準備も必要な歳になりました。

 

母校って良いモノですよ!

今週に予定している大きな手術について、

ズッと頭から離れません。

技術的なことは当たり前ですが、

患者さんの身体や心に負担の少ない手当てをと、

頭の中の引き出しを片っ端から探しものと云う

感じでしょうか?

で、

思い立ち、

母校である日本歯科大学へと電話し、

麻酔科の大橋準教授へと繋いで貰ったのです。

やぁやぁ、先生、この間、大学にお越しでしたでしょう?

部屋に寄って下さればお茶でもお出ししたのに。

そんな明るい会話から始まり、

大橋先生、6月1日の創立記念日は休み?

大きな手術が在るんだけど、

全身管理して助けてくんない?

えぇ、良いですよ!

先生処は良く判ってますから、

先に採血の結果だけメールしておいて下さい。

大橋先生は麻酔科の準教授で、

現学部長で全身管理科教授である藤井一維先生の愛弟子です。

腕は確かですよ。

じゃあ大橋先生、藤井学部長には私から先生借りるって一言伝えておきますよ。

すみません、お願いします。

母校って良いモノです。

鬼手仏心

新患の患者さんの口腔の様相を

初めてソッと伺うに際して、

一体、今までどれ程ご苦労されたことか!と、

自分の事のように胸を傷める機会が増えたような気がいたします。

其れは、

患者さんがご自身の口腔に

決して無関心であったことが原因ではありません。

治療を為したる歯科医師と云う職業人の技量の未熟さが

否定したくても、

否定しきれない現状に至っていると思います。

経験不足なり、

自分の力量を遥かに越える症例に

手を出すことは、

医療人としての恥じだと思うのですが。

ですから、

私らは日頃から、

自分の限界点を否応なしに知り、

それ故に、

ますます自己の技量の向上のために

日々を過ごす努力を惜しんではならんのです。

今週、大きな手術を控えています。

未だに、

どのテクニックを用いるのか、

心定まってはおりません。

私にとっては日常の治療ですが、

患者さんにとっては、

生涯ただ一度だけの勇気を振り絞って手術に臨んで居られる訳です。

ですから、

最後の最後まで、

それこそ、

メスを手に、

粘膜にメスが触れる瞬間まで、

私は悩むでしょう。

が、

メスが軌跡を描いた瞬間から、

【鬼手仏心】の境地に在るのは云うまでもありません。

 

リーダーの条件

私が幸運であった事の1つに、

ロッキード裁判の公判中であった田中角栄元総理の故郷である

新潟県で青春期を過ごせた事だと思います。

類い稀なる人心掌握術を身に付けた元総理は、

行動は即決即断、

動きはコンピューター付きブルドーザーの勢いにて、

で、

行動を起こす前には、

猛勉強の上での、

周到な根回しと云う、

剛柔兼ね備えた人だったと、

新潟県人のなかで、

其れを否定する人は皆無です。

何度も街頭演説を取り囲んで聴き、

越山会と云う鉄の結束の後援会に顔を出し、

時には声をかけて頂く機会もありました。

スピードも大切ですが、

其れは他人目に観える局面において、

そのように感じさせる【仕掛け】でしかありません。

留まる処、

ジックリと勉強する局面、

待つタイミング、

季節にも春夏秋冬が在るように、

人と人との関わりにおいて、

スピードだけが重要ではありません。

結果が大切なのです。

その結果も、

日頃の経過と云うか、

日々の積み重ねが大切だと、

青春期に天才に触れて、

私は良い勉強をさせて頂きました。

リーダーとは、

トレーニングしてもなれません。

リーダーは生まれ持った

天から授かった才能の1つです。

他人の言葉に素直に耳を傾ける姿勢は大切です。

が、

巌として【ぶれない】勝負どころを見誤れば、

其れは【信念】のない唯の浮草でしかありません。

こう言うことは、

男も50も過ぎれば、

ひとかどに判ってなきゃ阿呆ですよ。

若い時分の恥じかき放題の青春期に、

どれだけ社会から学び、

自分で何を考えたのか、

そして、

穴があったら隠れて仕舞いたいという過ちを

積み重ね、

反省も積み重ね、

で、

だんだんと周囲に人が集まって来るのでしょう。

私は、そう思っています。

 

便利さとマニアックさ

自動車が趣味だと云う話しは頻繁に耳にするのですが、

コレが私にはピンと来ないのです。

ただお金に証して購入するのであれば、

なんだか底が浅いと云うか?

単なる欲しい品を買っただけじゃないかと。

プラモデルを組み立てる位の意気込みが無ければ、

趣味とは言えぬと云うのが私の持論です。

インプラント治療についても、

【私はインプラントを得意としております!】

そんなフレーズは何処其処のホームページでも見飽きてしまいました。

で、

少しばかり昔のインプラント治療を受けた患者さんに四苦八苦。

誰が治療したのか?

どんなインプラントであっても、

視て、

考えて、

調べて、

工夫して、

それこそ自作の部品を作ってでも

キチンと標準レベルにまで、

否、

それ以上の質にまで、

そうでなければ、

それでは得意とは決して言えないわな、

そんな風に思っています。

得意とか趣味と云う範疇は、

標準範囲を遥かに越えて初めて言える言葉です。

昨冬から本格的に手を着けた30年以上は昔の

オールド.アルファロメオ。

ほぼバラシ終えて、

組み立て治して、

錆びを補修し、

生まれ変わった姿へと。

天候や湿度によって機嫌が変わる処がラテン系の特徴です。

エンジンの音を聞いて、

ボンネットを開いて、

少しずつ調整して仕上げてゆくのです。

完成までの価格ですか?

ビックリしますよ。

ただ同然ですもの。

自動車の本来の価格って、

そんなモノですよ。

新車の高級国産車のエンジンの原価は恐らく800円程度でしょうね。

!!!!!

?????

だってそうでしょう?

工場の設備投資の資金、

人件費、

開発費、

運送費、

保管費、

ディラーの対策費、

膨大な広告宣伝費、

等々、

其れが全て販売価格に転嫁されてるのですから。

先般、

帰省した息子が私の作品を視て、

父ちゃん、チラッと貸して頂戴!

おう!持って行け!

親父って、そんなモノです。

息子ですか?

その日は車の美しさに浸っていたみたいですよ。

父ちゃん、歯医者ってのは器用なんやな!

で、

二、三日経って、

父ちゃん、イタリア車の洗礼を浴びたわ!

????

エンジンがウンともスンとも言わないそうな。

当たり前なんですが。

1つ1つの所作が粗いから、

車の方が拗ねて、

相手を選んでるんです。

機械って奴は本来は、

そういうモンです。

ただ生活必需品となって、

多くの工夫が為されて、

誰でも簡単にって。

でも其れはマニアックな味わいは消滅させねばなりません。

便利さと、

マニアックさ。

両立は難しいのでしょう。

 

父親の証

大学生の息子が歯の治療に帰省していました。

と言っても日帰りですが。

親ってバカですね!

診療所を午後の4時に早仕舞して、

息子が帰って来るのを待っていたのです。

先般、下の第1大臼歯が折れていたので、

歯周外科処置を施していたのですが、

昨日は、

歯の補強のためにファイバーポストを用いて、

で、

クラウンを被せるために、

夢中で歯の細工をと。

補助するスタッフの宮田君が、

先生、本当に可愛いんですね!

大きくなって生意気坊主の息子ですが、

私は息子の口の中に

父親の【生きた証】をシッカリと刻もうと、

夢中で細工していたのを、

流石ですね。

スタッフはシッカリと観ていたようです。

 

ラバーダム防湿法

一昨日の午後1時から6時半まで、

日本歯科大学の4学年生の【歯科保存学】実習の指導に。

観て下さい。

コレが歯科大学の実習風景です。

今日は【ラバーダム防湿法】の実習です。

マネキン人形の患者さんを相手に、

学生さんが格闘しています。

大学ではキチンと【ラバーダム防湿】を教育しています。

今から遡ること35年近く前の私が学生時代にも、

キチンと【ラバーダム防湿】を教えて頂き、

附属病院での治療においてもミッチリ仕込まれました。

私は患者さんから口々に言われます。

このような手順など初めてです。

可笑しな話しですよね?

昔から【普通の手順】ですのに。

人は手抜きをします。

言い訳もします。

が、

1つ手抜きする人は、全てにおいて手抜きする人です。

ラバーダム防湿しない歯科医師は、

全般、手抜きの名人かもしれませんね!

【ラバーダム防湿】は歯科大学の学生さんレベルの治療手順です。

決して難しい手技ではありませんよ。

医療人の仕事

昨日の新患の患者さんも、

話ししながら、

涙が頬を伝わっていました。

本当にお辛かったのでしょう。

他人事ではないのです。

私が工夫して、

丁寧に手当てして差し上げることで、

重い荷物を下ろせるのならばと。

そういう仕事なのですよ。

医療人って云うのは。

三枝デンタルオフィスの虫歯治療

高松インプラントセンターですから、

毎日、インプラントの患者さんの診察してはおりますが、

本来、歯科医師の仕事は歯を守ることだと思っていますので、

【インプラントにならない】ようにと、

虫歯や根の治療にも、

【工夫】して診療しています。

ですから、

虫歯の治療の時こそ【真剣勝負】みたいに

大きな大きな責任を背負った積もりで頑張っています。

昨日の患者さんの虫歯治療です。

虫歯が深く進行して、

歯の神経に達しています。

従来の治療方法では、

歯の神経を採って、

セラミックのクラウンを入れると云うのが常套手段でしょう。

が、

私は【歯】は殺しません。

医者が殺すなんて!

歯科医師になってからズッと私は

この問題に対して悶々とした割りきれぬ思いで居たのです。

先ずは、

虫歯検知液にて完全に虫歯を取り除きます。

細かな部分は、

回転切削機具は使いません。

つい削り過ぎてしまうここと、

回転時の摩擦熱が、水で冷却していても、

敏感な神経には堪えるからです。

小さな小さな耳掻きみたいな器具にて、

丁寧に丁寧に。

で、ラバーダム防湿下の清潔環境下で、

綺麗に露出した歯面を清掃消毒します。

ですから、

この露出した歯面には汚れた細菌は生息していません。

本来ならば此処でダイレクトボンディング修復するのですが、

嫌だな!

深い部分からスポット状に出血があります。

これで、眼には明確には見えませんが、

神経が露出しているのが判ります。

ここで【三枝メソッド】です。

GC社のMTAセメントと【私の処方】を混和して、

削った部分全体を被います。

次に強いセメントを詰めて1か月ほど放置。

その際にレントゲンで確認すれば、

歯の神経の部屋と削った部分との間には、

新しい修復象牙質のバリアーが形成されているでしょう。

この際に、

セメントを外して、

ダイレクトボンディング修復で、

最小限の歯質を

若い頃から

日曜日、浜松市へ出向いていました。

自動車のタイヤの真ん中にあるアルミ製のホイールという部品。

そのアルミホイールの製造での我が国でのトップメーカーである

【エンケ―】の本拠地が浜松市に在るのです。

私のお隣に座って居られるのが社長、

で、

お隣が其の奥方様。

其の隣が私の患者さんのお一人。

テレビドラマに登場するような大邸宅にお招き頂き、

夕刻のお食事へと皆で出掛けた際の写真です。

社長様には某学会での基調講演を依頼させて頂こうと、

そんなこんなを社長様の語る経験に基づいた言葉の重さに、

若い歯科医師たちに聞かせてあげたいと。

知見、見聞を拡げるためには、

自ら出向いて!

その考えは若い頃から変わっておりません。