日別アーカイブ: 2017年6月20日

動機

友人たちは私のカトリックへの改宗に

とても驚いているようです。

一番の身近な立場であり、

同性である息子は、

私の気持ちを無理なく自然と、

受け止めているようです。

人を診る仕事に、

私は不向きであるのかもしれません。

心が傷つく機会も多いのが、

医療人の定めでも在りますから。

長い期間に患者さんと接しまして、

つくづく思いますのは、

本当に尊敬に価する方の多いことであったのも

反面の事実でもあります。

勉強させられ、

私も、かく在りたいものだと、

襟を正すキッカケを造って下さったのも、

多くの患者さんからでした。

時には、

このような人には絶対になりたくないと、

そう感じます機会も在りました。

私も人生の後半戦です。

今は、

このようになりたくないと云う

気持ちにもなりたくないのです。

清々しい心で、

患者さんの手当てに従事専念することだけが

私の人生の締めくくりだと思っています。

信仰は心の泉だと、

私は思って来ました。

資本主義優先の時代ですが、

清々しい愛の心で在りたいと云うことが

私を動かせた動機でも在ります。

今朝の私の診療所

今朝の診療所の様相です。

スタッフの宮田君が手当ての最中です。

ねっ?

小物、雑貨に囲まれてるでしょう?

私の嘗ての愛車の写真やミニチュア模型。

色んなモノを飾って、

集中し疲れた眼を、

好きなモノを一瞬、

それだけで休まるモノですよ。

私の診療所

私は所謂【小物.雑貨】の類いが好きです。

診療所の至るところに、

私の贔屓の品を、

それとなく飾っています。

好きなモノに囲まれて仕事する。

其れは私が子供心のままから

成長しきれていない証かもしれません。

グラスやガラス細工の品も好きです。

心が透き通ったような感じになるからです。

其れを知ってか、

患者さんを初め、

色んな方からの頂きモノも

ガラス細工やグラスが多いようです。

最近、

NCISネイビー特別捜査班のギブス捜査官のサインを頂きました。

うわっ!

早速、診療台の横に飾ろう!

それで額縁を探しています。

私の診療所は、

そういう空間です。

後輩

新しい患者さんの共通点に

気がついたのです。

ですから、

複雑な気持ちになったのです。

今は歯科医師が過剰で、

歯科氷河の時代と言われています。

歯科医師の数が多いので、

1歯科医院当たりの患者さんの数が減って、

歯科医院の経営が苦しいと云う理屈なのだそうです。

そうでしょうか?

本来、

1人の歯科医師がマトモに診察できる患者さんの数など

たかがシレテいるのです。

キャパシティ以上の無理した仕事の結末が、

私の診療所へお越しになられる患者さんから

ハッキリと伺えるのです。

歯科医学が科学とは別物の能力を

とても、とても必要とする仕事であることを

そろそろ歯科医師自身が認める時だと思います。

休暇の夜遅く、

日本歯科大学 新潟生命歯学部の学部長をお務めになられる

藤井一維教授からお電話を頂きました。

月に一度程度の割合で、

先生と長電話に興じるのが、

この10年の定例行事となりました。

先生は私より1年後輩に当たります。

私は心の底から、

この後輩を尊敬の念で見つめています。

歯科氷河の時代に在る歯科界の将来を

真摯に受け止めて、

軌道修正に命を懸けているのを

解っているからです。

誰が、

このような役柄を望むでしょうか?

【歯学は私学によって創られた】

我が国最初の歯学校であり、

歯科医師の最大派閥である日本歯科大学の

オーナー家以外での学部長の重責は

普通の歯科医師では務まる筈はありません。

このような歯科医師が、

今後の歯科の文化を創って行くのでしょう。

私は、

歯科の世界をノビノビと、

遊び心満々で、

楽しんで、

生涯を終えたいと思います。

歯科の仕事を選んで良かったと、

そう思える歯科医師を造り出して

社会へと送り出して欲しいと、

私は此の優秀な後輩に

いつもいつもお願いして

電話を終えているのです。