日別アーカイブ: 2017年8月7日

馬鹿げた格闘

院長室の窓の向こう側は、

大きく左右に揺すられるように動く

大きな街路樹と、

風の轟音と、

車の挙げる水飛沫の音とだけ。

禁煙によるニコチンを欲する肺胞を

胸にジワジワと実感し、

実な肺胞に感情など在る筈もないことから、

本当は脳髄が、

そのような偽りの指令を出して、

私の心を試す以上、

挫折させようと云う意地悪さを、

そんな葛藤と戦っています。

しかし、

自分の胸部レントゲン像を診て、

繊維化が進んでいることに気づかぬ筈はなく、

健康を維持するには、

これ以上の喫煙は、

近い将来に必ず自らの頸を締める結末に至ると云うことを実感。

別の脳髄では、

明確にしなければならないことを

判っている筈にも関わらず。

気晴らしのキャンディの舐め過ぎでしょうか?

舌の先がピリピリします。

呼吸のリズムの度に、

大きく肺胞がニコチンを繰り返し繰り返し

欲しています。

人間関係に於いても、

このような場合もしばしば経験してきました。

心と脳味噌の判断結果の相違です。

この際には、

心持ちよりも脳味噌の判断の方が

冷静で正しいと、

これまた明確に判っているのですが。

難しい処ですね。

それに比べれば、

禁煙などメカニズムが単純ですから、

楽であると、

自分に自分で言い聞かせる。

そんな全ての局面に於いて

馬鹿げた格闘に四苦八苦です。

まだまだ未熟者

【置かれた場所で咲いた渡辺和子の生涯】

先に倉敷市中央図書館にて地元の歴史資料に夢中になっていた私が、

チョッと脳ミソの休憩をと、

違うジャンルの書棚へと移動し、

並んだ書物の背表紙を

指と眼で、

ゆっくりと移動しながら、

心にひっかかる一瞬を求めていました。

で、

先の書籍を引っ張り出したのです。

著者は保江 ( やすえ ) 邦夫 氏。

元ノートルダム清心女子大学教授であった氏を私は初めて知りました。

私は渡辺和子シスターとはお会いしたことはありません。

が、

氏はシスターの信頼を得ていたことが文面から察せます。

そういう意味に於いても、

この書籍は良い参考文献になると思います。

その中で、

【人間には上下はありません、しかし人格に上下はあります】

シスターの酷しい台詞に、

置かれた場所が安養な処でなかったことが想像できます。

私自身の未熟さをつくづく感じ、

反省させられる良いキッカケとなりました。

知らぬが仏と云う言葉があります。

言葉通りの意味合い以上の深い処を

味わっている今日この頃です。

図書館にて

夏に入ってからは、

暑さに悲鳴を挙げています。

幼い頃、

明確に虚弱体質で在った私は、

しばしば風邪で臥せって学校を休んでいました。

婆やの作る、

すりおろした林檎。

少しだけ甘い煎り卵。

味のないお粥をどうしても受け付けない私に、

薄い出汁でサラッと煮立てた雑炊など。

時々に思い出すのです。

で、

炎天下の車の運転でさへ、

私には堪えるほど、

今年の夏は異変を感じています。

笠岡市に在る教会までは、

高速道路を使っても2時間ほどかかります。

しばらくお休みしていたのですが、

昨日の日曜日は久しぶりに教会へと。

帰り道、

倉敷市中央図書館まで足を伸ばしました。

閉館近くまで、

時間の経過を忘れてしまいそうな位に

佳い図書館であったからです。

本当に倉敷とは不思議な街です。

自宅付近に香川県立図書館が在ります。

子どもの宿題の手伝いのために、

此処を訪問した際に大いに驚愕した記憶が甦りました。

倉敷市中央図書館の足元、

否、

つま先の先までも及ばないだろうと、

そんなマイナスの点に於いて、

地元の図書館を思い出したのです。

この差は何処から来るのだろう?

不思議でなりません。

図書館とは、

本を買わずに借りれる処ではありません。

図書館とは、

調べものの根拠と知恵を探す処だと、

私は、そう考えています。

そのような意味あいで、

2つの図書館を比べて、

ついつい、

文化度の懐の深さの差を

感じざるを得ないのです。

 

私は私

診療所へと向かう車が

吹き飛ばされそうに、

あるいは、

道路を転がる看板などを避けながら、

また、

フロントガラス一面をドサン!と、

大きな音と振動で、

覆い被さる路面の水溜まりの深さに、

これは本格的に来るぞ!

台風の到来です。

昨日までは、

日照りの中のカエルのようであった私です。

夏風邪がキッカケとなり、

体温調整機能の恒常性を失ったようです。

で、

元来の食の細い質に加えて、

この暑さですから、

自分の体力の【身の丈】を

実感したのです。

今度こそは3日坊主に成りたくありません。

断った煙草の禁煙も継続中です。

今回は、

この世には煙草なる物は存在しない!

そう、

自己暗示術を使っています。

ニコチン中毒で在ろうが、

無かろうが、

そんな事は関係ないのだ。

この世には、

煙草なる物は消えてしまったのだから。

そんなこんな感じで過ごしています。

で、

診療所に到着し、

今日の予定の患者さんにお電話を。

明日からお盆休みの前までに、

分散して来て頂くことに。

ですから、

明日から当分は、

診療所はバタバタするでしょう。

医療機関の宿命です。

最近では、

医療従事者も一般労働者なみの時間環境を

と云う机の上で考えたモットモらしい理論体系で、

現場と頭の中での理屈の解離に、

そろそろ気づいた方が良いのにと。

変な権利意識ばかりが発芽して、

我慢するここと、

克己心なんて日本語は死語になってるんじゃないでしょうか?

話しが反れてしまうのも、

まだまだ私に熱情が在る証だと思ってください。

スタッフの宮田君には自宅待機を命じました。

通勤の最中に事故が在ってはなりませんから。

「 先生は診療所にズット居られるんですか? 」

艦長は沈む船と運命を共にするからね。

こんな時だからこそ、此処に居ないとイケナイんでね。

今遇の考え方なり常識は、

既に私には理解不能です。

私は私です。

開き直ったのです。