日別アーカイブ: 2017年10月16日

私の日常

思い出して下さい。

この症例です。

インプラントの埋める位置の誤差にて、

可哀想な状況です。

インプラント、審美って流行りですが、

これでは審美とは言えません。

骨の無い処に、

無理やりインプラントを入れてるんですね。

インプラントするためだけの

歯科治療になっています。

悲しいですね。

当然、インプラントは撤去です。

インプラントの位置は、

歯の生えている本来の位置に無いことが

良く判りますね。

歯肉が大きく陥没しています。

この症例は本来はインプラントの症例ではありません。

ブリッジの症例です。

現状、

インプラントを撤去した部分には大きく骨が欠損しています。

この部分に骨を補う必要が在りますが、

移植材を完全にカバーする歯肉が全く足りません。

で予め、

歯肉移植を行って、

充分な歯肉の量を

前もって、

歯周外科にて造ったおきます。

仮のブリッジを入れた状態です。

ブリッジを外すと、

大きな陥没がお分かりになられると思います。

隣あった歯に接した歯肉が盛り上げっているのは、

手術の際に苦労して、

無理やり造った形態です。

ブリッジが入った際に、

歯と歯の間に、

歯肉が自然な形で充たしてくれるようにするためです。

で、

骨の造成の手術です。

隣あった歯の表面を被う骨も薄いですよ。

こんなに骨が薄いんです。

骨補填材が骨の幅の半分以上に達していますね。

両隣の歯の表面も、

補填材で被い、

移行的になるように、

補填材を追加します。

で、

吸収性の膜にて、

補填材をカバーします。

で、

縫合。

その後、

飛行機にて上京したのです。

帰宅したのは昨日の午後10時前でした。

 

師匠と不肖の弟子

週末の都内での一幕です。

師匠である内藤正裕先生です。

青年期から今日に至るまで、

師匠が私の支えで在りました。

頑張り処、

踏ん張り処の、

最後の最後の徳俵的な存在の必要性に迫られた際に、

師匠の生き方が、

私の力の源となり、

戦う力が湧き出てきたように思います。

いつまで経っても、

私は不肖の弟子の見本です。

夜、

食事の際に、

スマホから、

あるモノを見せて下さいました。

三枝君、

俺が1番好きな絵なんだよな!

 

ラ.トゥールの代表作である【大工のヨゼフ】です。

数ある絵画の中から、

この1枚を選んだ師匠の生きた軌跡を

私は気づいたのです。