月別アーカイブ: 2017年12月

大晦日のミサ

大晦日の今日、

伊勢市まで足を伸ばしました。

息子に運転を任せ、

助手席はご覧の通り。

で、

早朝、

カトリック教会を見つけたのです。

お伊勢さんの本拠地なのに、

立派な教会で驚きました。

朝のミサに参加させて頂く積もりです。

ご先祖さまのお仏壇とお墓を託した息子には、

父ちゃんが生きてるうちはご供養は責任をもって、

キチンとします。

でも、

ミサは一遍、一緒に行ってみぃ!

心が洗われる想いになるぞ!

でも、

入信はアカンぞ!

誠ながら勝手な父振りは、

今年も相変わらずといった処でしょうか?

笑顔を創る

まだ途中なんですが、

ここまできましたよ!

最初は正直な処、

頭を抱えました。

これが初診の際のお写真です。

で、

お口の中から塊として、

インプラントの成れの果てです。

治療した本人の歯科医師も、

何軒か門を叩いた歯科医院からも、

丁重にお断りされたそうです。

骨も顎の関節も、

大変な損傷を受けておられます。

治療は未だ途中ですが、

段々の変化!に、

患者さん自身が、

歯に興味を持って、

治療に協力して下さっています。

私の診療所は、

本当に歯で困った方がヤット見つけて、

訪ねて来て下さいます。

来年からも、

もっともっと精進します。

なんとか1年の終わりを迎えることができそうです。

 

今日

この頃、

調べモノが多いので、

診療所へは

朝の7時には来ています。

診療が10時からですので、

ある程度、

計画的な調べモノは進んでいます。

朝の1番の患者さんは初診でした。

年末年始の休暇に入りますし、

修復するには、

プラークコントロールができていません。

歯科衛生士の宮田君に交代し、

歯茎の健康が整うように、

両者に修復処置のための環境を作って貰うことになりました。

次はインプラントの患者さんです。

今日もお昼休み返上になるでしょう。

夕刻から総入れ歯の患者さんです。

難症例です。

気合いを入れて!

そのような今日を過ごしています。

ドアの前に立つ娘

最近、

学生諸君に対してレポートの提出を求めると、

出されたモノを観て、

愕然!唖然!

とする機会が多いのです。

何故って?

皆さんが、

インターネットのウィキペディアからの丸写し!

学問の道に近道は無し!

図書館に隠って、

多くの文献から、

自分の頭で纏めて、

考え、

それが私らの時代でしたもの。

何故、

朝から、

そのような話題をとお思いでしょう?

中学1年の娘の冬休みの宿題の介添えですよ。

テーマが【ハンセン氏病】です。

単なる感染症であれば、

中学生程度に解り易いテキスト数冊を渡して、

さぁ、頑張りなさい!

でお仕舞いなのですが、

【ハンセン氏病】には悲しい歴史が在ります。

沢山の怒りや恨みと苦しみ、

涙と寂しさ、

絶望の歴史が在ります。

差別と偏見に満ちた歴史が在ります。

教師が、

このテーマを選んだには、

単なる自然科学のレポート内容に、

ある【何か】を気づかせたいと云う

意図を感じています。

デリケートな処から逃げるのではなく、

デリケートだから関わらないのではなく、

デリケートだからこそ、

【よく考えて欲しい】と云うことだと思います。

試験勉強の際の家庭教師を年甲斐もなく

させられたお陰で、

現状の理科の知識レベルは判っています。

ですから、

今、

娘は本当の自然科学の扉を開ける瞬間です。

ヒヨコは最初に見たモノを親と認識するのだそうな。

嘘か本当か判りませんが。

初めて手解きするキッカケの大切さを、

私の経験から、

とても大切に考えています。

娘から相談を受けての2~3日、

学生時代の教科書なり、

最近になって買い求めた細菌学の専門書に

眼を通すものの、

教師の狙いに沿う適格なものが無いのです。

親って、

本当に馬鹿ですよね!

で、

先ほど母校の細菌学講座に電話し、

主旨を話した処、

これはデリケートで、

難しい宿題ですね!

人間教育と云う概念の眼鏡から選んだ

書物や資料を探して送りましょう。

ありがたい言葉に感謝したのです。

【人間教育と云う概念】と云う言葉を

無意識に言われたことに、

あぁ、うちの大学は大丈夫だと、

安堵したのです。

娘を、

どう導こうか?

自然科学のドアの向こう側に

素晴らしい世界が拡がっていることを

是非とも感じて貰いたいと。

ここが所謂、

文系か理系かの別れ道ですね。

 

 

 

 

 

 

修復は形が命

上の奥歯の歯周外科後の所見です。

前医の治療したセラミッククラウンとメタルクラウンは

まだ外していません。

修復物の形態が悪いと、

歯周組織は壊滅的になります。

その条件を全て満たした修復です。

神経を採った歯であれば、

修復物を先に外して外科するのが常ですが、

この症例は生活歯であったために、

考えあって、

既存の修復物を取り囲むように、

歯周外科を行いました。

歯肉は未だ熟成の最中です。

ここで、

旧修復物を取り外し、

仮の歯に交換したのです。

ここから、

仮の歯の特性を生かして、

噛み合わせ調整に入ります。

歯は微妙に動きます。

カーボン紙での上下の接触が、

この所見です。

次回のアポイントの際には、

もっと多くの接触点が確認されるでしょう。

ここに仮の歯の面白さが在ります。

マニアックな治療ですが、

これが楽しいのです。

 

クリスマスの日に

娘たちは、

待ちに待った冬休みを迎えたようです。

ただし、

課題を抱えて、

私へと顔を出す娘の表情に、

クリスマスと正月のある冬休みくらい、

宿題など出さんでも良いじゃない?

そんな風に思うんです。

で、

ドレドレ!

課題のテーマは?

学校からの資料に眼を通し、

私が頭を抱えこんでしまったのです。

【ハンセン氏病】についてのレポートを

纏めるのが、

命題だったのです。

私も歯科医師ですから、

一通りの解説は容易なことです。

が、

無機的な消化を嫌う私は、

どのように解釈させることが、

中学の娘にとっては重要かと、

悩んでしまいました。

天皇誕生日の日に、

所要あり広島市へと出向きました。

街はクリスマスのお祝いを前に、

家族連れや若い男女で賑わっていました。

が、

先の大戦における我が国の嘗ての指導者に対して、

平和にたいする罪で、

A級戦犯に選別された方々が、

巣鴨プリズンにて処刑された日でもあります。

皆さんは覚えておられないかもしれません。

でも、

そういう日なのです。

その日をどのように過ごすのか?

これも難しい問題だと思います。

所要の合間に、

折角ですから、

原爆ドーム前へと足をのばし、

祈りを捧げ、

記念館のドアを開けたのです。

何度かと訪れた処です。

が、

今回の訪問では、

新しい見方があることを知ったのです。

アジア、アメリカからの訪問者の姿も

多く観られたのは意外な事であったのと、

ふと耳にした言葉に

私は凍りついたのです。

日本人の側からの説明ばかりで偏っている。

そういう意見です。

戦争は国と国との武力をもっての戦いです。

痛ましい愚かな行為です。

しかし、

始まってしまった戦争は、

武人と武人との戦いに限定すべきであり、

民間人への無差別攻撃に、

アチラの言い分、

コチラの言い分など、

何を馬鹿なことをと、

私は自然と、

そう予め想定しての、

原爆と云う行為を考えてきたのです。

無差別な民間人への殺戮行為に対して、

国の立場や言い分などは言語道断であると。

が、

これは、

あくまでも私の個人的考え方でしかないのです。

人って難しいなと。

翌日のイブの日に、

混雑する駐車場に私はいました。

出車する車を待っていました。

買い物を終えて若者が車を出そうとしました。

互いに眼で合図し、

次どうぞ!

と云うタイミングにて、

古い軽自動車に乗った60代の男性が、

後ろから摘めてくるのです。

若者の車も私の車も

全く動きが取れないほどにです。

車を降りて、

この初老の男性に声をかけました。

少しだけバックして頂けませんか?

紳士の対応で接した積もりです。

が、

男性はこう言い放ちました。

嫌や!

面倒くさい!

どうしてもそうして欲しいなら、

頭を下げてお願いせぃや!

若い時分の私なら、

車から引きずり下ろしていただろうな?

そんなことを考えながら、

お願いできますか?

と、

頭を下げました。

彼はチェッっと舌打ちし、

私のBMWの7シリーズの脇を

錆び付いた車体を走らせて行きました。

妙な時代になったモンだと、

コレが今なんだと、

私の外出嫌いがますます強くなったように思います。

夜、

教会のミサに参加しました。

それで少しは心が休まったのです。

人には、

色んな物事への受け取り方や、

考え方があるようです。

思う処おおいに在りのイブの1日でした。

 

 

インプラント治療はいつもの通りに

ブログでも、

インプラント情報サイトにおいても、

最近、

私はインプラント治療について、

広く周知して頂く活動をしていません。

それは、

何もしなくても、

インプラントの患者さんは、

一向に減らないからです。

患者さんが患者さんを呼んで、

連れて来て下さるからです。

逆に、

インターネットなどの情報だけで、

私の診療所へ興味を持たれた方は、

値段の安さにしか興味がないような

印象をうけてしまうお電話ばかり。

治療には、

いろいろな方法が在ります。

また、

お電話からのお話しだけでは、

私は確かな言葉を発することができません。

序でに、

インプラント治療は私の診療所では、

毎日の普通の治療でしかありません。

ですから、

あえて、

今更トピックスってことも無いのです。

メーカーや歯科技工士さんからの情報では、

断トツで、

私の診療所のインプラント治療は多いのだそうな。

へぇ?

そうなんだ?

てな処が、

現在の私の診療所でのインプラント治療です。

最近の私

つい最近、

神父さんから頂いたミサのCDを

毎朝、

院長室にて、

聴きながら、

カトリックのお祈りの本を開き、

活字を眼で追いながら、

耳ではCDをと、

云うのが習慣になりました。

1時間くらいでしょうか?

ミサですから、

讃美歌を歌う部分も在ります。

宮田君が出勤する前ですから、

静まりかえった診療所です。

そこで、

私は声を高らかに、

歌うのです。

コレが実に気持ち良いのです。

讃美歌ですから、

詞も誠に品も良く。

心が洗われるような気持ちになるんです。

それでしょうか?

最近は、

全くのストレスフリー。

毎日の難しい症例に対しても、

自信を持って、

挑めています。

で、

以前よりも、

より繊細に、

より丁寧に。

アポイントメント帳に記載された

新患の詳細欄には、

ありゃ!

こりゃまた、難しい症例だ!

でも、

私の気持ちの持ちようは変わりました。

出来ない症例は無いのだと。

解く鍵は必ず見つけることができるのだと。

思えば、

落ち着いているからでしょう。

患者さんから観た私が、

ドッシリと安定していることが、

医療機関において1番大切な条件ですから。

私は開業医ですから、

確かに、

患者さんからの診療費を頂戴しています。

が、

私は商人ではありませんし、

また、

サービスマンではありません。

医療機関におけるホスピタリティを、

ホテルや料理屋での【おもてなし】と

勘違いしておられる医療業界の方も多いようです。

医師は治療のプロフェッショナルです。

患者さんへの、

お迎えの成しようは、

その医師の品格にて変わるものです。

医師におけるホスピタリティ。

それは絶対的安定感にあると言って良いと思います。

兜の緒を締めて、

しっかりと患者さんと向き合うこと、

それが大きく私の仕事です。

 

丁寧な手当て

今年の診療も、

来週末までとなりました。

時間の過ぎる速さに

付いてゆけていないと云うのが

今の私の現状です。

1日の短さに、

戸惑うのです。

今年は目まぐるしい変化の年でした。

思い返せば、

何事にも訳が在るのだと。

いよいよ来年から、

スタートダッシュする気持ち満々です。

縁を得て、

歯科医学の道に入りました。

私は、この縁を大切にしたいと思います。

歯科医学には多くの細かい専門分野に別れています。

それぞれに大きな興味をそそられます。

来年からは、

今まで通りの虫歯制御の研究に加えて、

部分入れ歯、

噛み合わせと云う

2つのテーマに挑み始める積もりです。

10年続ける積もりです。

その前に、

あと僅かな今年の診療を

後悔ないように、

丁寧に、

丁寧に。

 

時の流れ

一段と、

寒くなりました。

吐く息も、

瞬時に凍りそうなほど。

それでも、

患者さんは決まった時刻に、

コートにマフラー姿で、

遠くから、

お越しくださいます。

私の診療所は、

その時刻、時刻においては、

ただお一人の患者さんのためにだけ

ご準備させて頂いていると云うスタイルです。

急な予約の変更は、

その時間帯がスッポリと空いてしまいます。

それを、

患者さん皆さんが、

よくご理解下さっておられるからでしょう。

ありがたいと、

感謝しつつ、

より一層、

丁寧な手当てに努めようと

毎日を心新たにと。

歯科医師過剰にて、

コンビニより多い歯科医院と言われる時代です。

そのようななか、

新しい患者さんが絶えません。

ただ、

治療の内容が大きく変わったと云う気が致します。

一昔前の歯周病への治療から、

今は、

既に大がかりな歯科の修復治療をお受けになられた後の、

再治療が全ての患者さんの来院の動機です。

昨夜、

偶然に古い専門書を読み直しました。

今時の歯科医師の先生方は、

名前を聞いてもピンとこないかもしれません。

ドクター・マッカラム、

ドクター・スタラード、

ドクター・スチュワート、

ドクター・トーマス。

アメリカン・ナソロジー?

そうピン!ときたら、

勉強熱心な先生でしょう。

私の歯科学生時代は、

アメリカンナソロジーのホットな時代でした。

その後、時代は、

ペンシルベニア大学のアムステルダム教授の提唱する

歯周補綴の時代へと。

インプラントや審美歯科の前の時代です。

アメリカンナソロジーと歯周補綴の洗礼を受けたことが

私の歯科治療の基礎となっています。

頁を捲りながら、

昔には理解できなかった記述が、

一番に納得できる事の変化に驚いて、

時間がすぎるのを忘れてしまいました。