日別アーカイブ: 2017年12月2日

神経を採った前歯の修復前に

30代の女性です。

前医のなした根管治療のあと、

違和感が取れずに、

私の診療所へお越しになられました。

違和感は、

根管治療をやり直すことで、

完全に消失されたようです。

ラバーダム防湿環境下で、

徹底した滅菌管理された器具にて

外界からの細菌の侵入を排除し、

根管内を徹底的に無菌化、

そして、

隙間なく歯髄のあった閉鎖空間を封鎖すれば、

当たり前の結末です。

前歯ですから、

単純な根の形態ですから、

グラスファイバーにて、

歯折防止のための補強を行いました。

変色している歯です。

この年齢の女性であれば、

本来であれば、

歯の色の不調和の方を気にするのですが。

で、

先ずは、

仮の歯を装着します。

仮の歯と言っても、

こだわった造り方をします。

表からは、

より自然感を醸し出すように、

裏側には、

噛み合う、

擦り合う

下の前歯の先端の動きに調和するようにとの配慮で。

装着してからの暫くの間に、

仮歯の裏側の磨り減る部分、

磨り減る方向、

また、

歯の形態が歯肉と調和しているのか?

磨き難い処はないか?

そのような部分を見つけたら、

仮歯を調整し、

最終的な歯を造る際のヒントにするのです。

本歯が入る前の一期間の当座しのぎが仮歯の役目では、

もったいないこと、

この上なしだと考えています。

どうせするなら、

多くの情報を得たい!

ここに仮歯の重要性が在ります。

で、

こんな処でしょうか?

支台歯形成と云います。

支台歯の形態にも原則が在ります。

歯科医師の先生方、

如何でしょうか?

で、

先の仮歯を支台歯に合わせてゆきます。

コレって時間かかるんですよ!

その間は、

手を動かしながら、

患者さんと雑談に興じます。

で、

調整の終わった仮歯を装着して、

次回アポイント時に、

プラーク染だし液にて、

歯磨きしやすい形であったのか?

歯肉が人工物である仮歯を受け入れてくれているだろうか?

裏側の接触面に磨耗面が生じていないだろうか?

仮歯を装着している柔らかいセメントが溶け出していないだろうか?

そんなことを確認するのです。

仮歯装着直後の状態です。

1本の歯の修復前に

必ず、

この手順を踏みませんと、

セラミックだの、

ジルコニアだの、

四の五の言う資格はありません。

気分も良く

なんか吹っ切れたんですかね?

音痴を十分に自覚したる私です。

が、

さっき思いたち、

院長室の来客用のソファーにドッシリと腰を下ろし、

ミサのテキストを開き、

私の好きな【栄光の賛歌】を

大きな声で歌っていました。

宮田君に聞こえたかもしれません。

恐らくは、

歌ではなく、

誰かと大声で会話しているに違いない。

先生も耳が遠くなったのだわ。

そう思ったかもしれません。

しかし、

随分と良い気分になったのです。

コリャ良いわ!

これからは、

通勤時の車の中で、

大きな声で歌おうと。

しかし、

この格調高い詞、

綺麗な日本語、

誰が訳したのでしょう?

また、

曲も良いのです。

【栄光の賛歌】の曲は沢山在りますが、

私はこの節回しがお気に入りなんです。

思春期の娘

理科に対して、

変な先入観が植え込まれたのかもしれません。

中学1年の娘は、

理科のテキストの前で固まっていました。

パラパラとページを捲り、

私は唖然としたのです。

空気より重い気体の選別の項でした。

原子を覚へ、

分子の性質を理解し、

化学式さへ理解させれば、

簡単に判る筈の処を、

いきなりアンモニアとか炭酸って言われても、

これは丸暗記するしかなく、

化学反応なり実験での、

状況がイメージできないでしょう?

ここに楽しみながら理解するということから全く対極の、

相変わらずの丸暗記式勉強が

今行われいることに、

自分の勘違いかと眼を疑いました。

今だからこそ、

考えさせる教育が必要であるのにと。

母親の頑固さを引き継いだ

可愛そうなる愛しの娘は、

テーブル越しに沈黙を続け、

判らない、

判らない、

を連発するだけで、

聖母マリアさまの石像であれば、

まだ良いのですが、

浅草浅草寺前に、

両の手を大きく広げて悪を遮る二天文さながらの様相。

私はついにキレたのです。

もう勉強なんか止めちまえ!

テキストをゴミ箱の中に放り込んだのです。

娘はうつむき、

隠れキリシタンのように沈黙を続けています。

こうなれば、

男の私にはお手上げ状態です。

コチラが冷静にならねばと。

が、

どう声をかけて良いものやら、

私はサッパリ判りません。

沈黙続けてる娘に

私は一人で娘に語続けていました。

あなたを生む時に、

ママは一人で育ててゆこうと覚悟したこと。

赤ん坊であったあなたを見つめる瞳は、

マリアさまのような慈愛に満ちていたこと。

3姉妹の長女と云うこともあり、

ママがあなたには特別な期待が大きいと思い、

それはパパかれすれば、

チョッピリ酷のように思う時があること。

それでも、

あなたはママの命そのものだから、

思う処、

納得できない処も多いだろうが、

ママの愛情に応えてあげて欲しい。

そんな話しをしていました。

思春期の娘って難しいですね。