日別アーカイブ: 2018年3月7日

たどり着いた境地

55の私には、

ささやかな夢があります。

74歳まで、

現役でバリバリ働いて、

1年間だけ、

新潟市の萬代橋の見える処で暮らす。

毎朝、

同じ喫茶店へと出向き、

毎朝、

同じメニューのモーニングを食べ、

街を散策し、

部屋へ帰って、

読書を楽しみ、

夕刻時になれば、

料理を造り、

新潟の酒を友に、

飯を食らう。

で、

眠る。

その同じ繰り返し。

1年経ったら、

天に召されて、

家族に連れ帰ってもらい、

教会にて送られる。

私のシナリオ通りの人生でありますよう。

そのために、

毎日、毎日を、

歯に向き合って、

誠実に過ごす。

私のたどり着いた境地と言いましょうか。

私は、

そのように生きたいと思います。

祈り

この季節になると、

あぁ、また、

あの日を思い出し、

心が潰れそうに、

身体が小刻みに震えるのです。

先の東北大震災です。

生涯消えない傷が、

私には残りました。

今年のあの日は日曜日です。

教会のミサにて、

多くの犠牲になられた方々の

ご冥福を心から、

お祈りしたいと。

出来る男

患者さんを通して、

多くのことがらを学びました。

私の診療所の患者さんの大半は女性です。

それでも1割程度を維持しつつ、

男性患者さんも拝見してきました。

その中で、

仕事で成功する人、

事業で転ける人、

あるルールが在ることに気がついていました。

時間に正確な人。

気の小さい繊細な人。

気配を読める人。

熱い心を持つ人。

先々を案じて動く人。

ハッタリもかませることができる人。

こういう種族の男は、

途中で様々な障害を経験しつつも、

確実に成長を遂げていらっしゃる。

ですから、

こういう人との会話は楽しいですね。

納得させられる処多しと云うことです。

ある時、

師匠である内藤正裕先生が仰いました。

三枝君、

男ってのはねぇ、

外向きでの評価が大事なんだよ!

家向きでの、

かぁちゃん、ねぇちゃんからの評価なんか、

ボロクソでも良いんだよ!

なるほど!と。

で、

続いて師匠は仰いました。

いいか!

女ってのは、

1番大切なモノは自分!

次が子供。

で、

ず~と遠い処に亭主。

わっはっは!

昨日のフラリーマンじゃあないですが、

男ってのは悲しいですよね。

ただ、

私には、

このフラリーマンってのは理解できません。

仕事を通して、

自分を研くのが男です。

昔、

インスタントコーヒーのCMに在ったじゃないですか?

違いの判る男。

それは男同士にしか判りませんよ。

父娘

県外の中学を寮生活で過ごす娘は、

学年末試験の真っ只中に在ります。

試験期間中は、

自宅から通っています。

独りでは心細いのでしょうね。

そういう処は、

私譲り。

毎朝5時起きで、

あわただしく電車に乗っての1週間です。

遅くまで机に向き合う娘を他所に、

父たる私は、

相変わらず9時には床に就くと云う

マイペースな生活です。

日中の診療の際に、

心身共に、

絶好調に持ってゆくのが

プロとしての最低限の心得であるからです。

夜中過ぎに、

気配を感じて、

眼が覚めました。

ベッドの脇に立つ娘。

どうした?

解らない処があるのか?

首を横に振る娘。

???

お化けが怖いのか?

うなずく娘。

ほら、蒲団に入れ!

暖かいか?

この家には、

ご先祖さまも、

神さまもいらっしゃるから、

護って下さってるので、

お化けなど寄り付かんよ。

そんな会話を交わしながら、

意識は、

自然と眠りの中へと。