月別アーカイブ: 2018年7月

1年先の予約は

イッパイ歯医者さんの治療を受けておられるんですが、

シッカリと噛めないと言う患者さん。

歯で困っておられない方には、

へぇ~?

てな処でしょうが。

歯にお金をかけることなど

モッタイナイ!

それでも、

それ以上に困った方々が、

私の診療所へ来られます。

高松市という狭い地域の医療という視野での

治療は行っておりません。

どんなに難しい症例であっても、

歯の声を丁寧に、

聴き取りすれば、

縺れた糸を解すように、

難問は解消するのです。

ますます多忙な50代を過ごしています。

どうせするならキチンとしたい。

本当に歯が悩み。

そういう患者さんだけ。

どうぞお越し下さい。

この日曜日も、

朝のミサのあと、

難しいダイレクトボンディング修復の患者さんの治療です。

高松市と新潟市を行ったり来たりの私です。

休日でも、

空いた時間帯に、

治療に当てています。

丁寧な手当てには、

十分なゆとりを持った治療時間が必要ですから。

何回も予約の変更を

直前になってなさる方って、

決まった方です。

今の私には、

まぁいいかと、

知らぬ顔をして黙認していますが、

次にご予約の電話を頂いても、

次の予約は1年先と考えています。

そのくらい、

歯で本当に困っておられる患者さんって

多いのですよ。

 

あっという間

永井荷風のような生き方なり日常の過ごし方に

強い憧れを持つ私ですが、

全く逆の人生を歩んでいます。

追い立てられるような時間でした。

これからも相変わらずでしょう。

縁が在って就いた歯の仕事です。

大切にしたいとだけ。

それでも、

心も身体も楽になれる日が来るのでしょうか?

初診の際の所見です。

丁寧に手当てして、

16年経過し、

現在はメンテナンスの女性です。

メンテナンスの患者さんの口腔を診察しながら、

あっという間に、

時が過ぎることに、

私の方が着いていけていないような気がします。

丁寧な歯科治療

先にご報告した、

あの患者さん。

仮歯を装着して、

噛み合わせに変化を付けた事に

気づいた先生方は、

良く観てますね!

で、

仮歯に代えたことでの

歯茎の変化はご覧の通りです。

これが仮歯を装着する直前の歯茎。

で、

10日後の歯茎です。

随分と炎症が消失していますね。

どれだけクラウンの形態が

歯茎に影響を及ぼすのかが

一目瞭然ですね。

今日、

一気呵成に歯周外科。

歯茎が健康になったら、

次の手当ては、

根管治療です。

これなら、

楽にラバーダム防湿ができますよね!

歯科治療は、

一つ一つの手順を省かずに、

決まりごとを厳守することが

成功のための第1歩。

私はそう戒めています。

歯のユートピア

遠方にもかかわらず、

大勢の方々が治療にお越しになられます。

何故、東京に分院を持たないの?

その方が患者さんは楽かもしれません。

が、

私は地元の患者さんによって、

歯科医師としての経験を積ませて頂きました。

そのご恩に背く事はできません。

また、

瀬戸内の光景が

私は好きです。

ですから、

大変申し訳ありません。

私はこの地に【歯のユートピア】を創ることを決めたので、

離れる積もりはありません。

ただ、

歯で本当に困った患者さんのために、

此処にシッカリと根付く積もりです。

 

何でもない仕草

昨日の手術の際に、

患者さんの緊張感がヒシヒシと伝わってきました。

そっと、

右手首に触れて、

脈をとる私。

さりげなく、

私は毎日を手術していますので、

ご不安でしょうが、

お委せ下さい。

術中の痛みはありませんよ。

患者さんに対して観せる姿が、

医師の果たす大きな鎮静効果になります。

なんでもない仕草、

これが大切なんです。

スミス都へゆく

日曜日と月曜日の連休には、

本来であれば、

診療所へ隠って、

しなければならないこと満載ゆえに、

どれほど仕事がはかどるのか

意気込んでいたのです。

が、

日曜日の朝、

教会から出でて、

猛烈な陽射しを浴びた私は、

急遽、

家路に就いて、

連休明けの出勤まで、

完全に外出を控えたのです。

陽射しによって、

これは死ぬかもしれない!

本当に、

そう思ったのです。

で、

眠ろうと思えば、

人間、

とことん眠れるものですね。

連休の間、

ズッと寝ていたのです。

合間に、

【スミス都へゆく】

ジェームス・スチュアート、

若かったですね。

観て、

感動していました。

良い映画って、

本当に、

心の肥やしになりますね。

大学の教官の方々に、

是非とも観て頂きたいと。

 

 

歯周外科手術

クラウン・ブリッジによる修復治療が必要な患者さんの多くに、

私は、

補綴前処置として【歯周外科処置】を行います。

クラウンを被せるだけなのに、

何で?

わざわざ手術がと、

不信感を持たれる方は安心し過ぎです。

被せた部分ほど、

臭い匂いを感じたり、

時たま疲れた時の違和感があったり、

歯科医の治療した処ほど、

段々と悪くなるような気持ちになりませんか?

クラウンを被せる際には、

歯肉の完全武装が必要です。

これだけマイクロスコープの使用が推奨されている歯科界です。

と言うことは、

精密でない作業が、

普通に行われていることの逆説とも言えます。

安心した歯科治療を受けるために、

歯周外科を拒絶の気持ちを解き放って下さい。

上手な歯科医師の手術なら、

侵襲は歯を抜くより小さいですから。

 

普通

羽田空港にて搭乗を待っている処です。

昨日、

付属病院のロビーを歩いていたら、

不意に声をかけられました。

振り向くと、

付属短大の教授です。

三枝って犬が好きなんだってね?

俺も飼おうと思って。

同級生のよしみにて、

久しぶりの再会に、

互いに歳をとったなどという

私らの年齢特有の会話のあと、

で、

何で犬を?

と問うと、

ウチは高校生の娘が一人いるんだが、

なぁ?

判るだろう?

で、

家では男は俺一人。

つくづく、

趣味でもつくっておけば良かったと。

最近は本を読むのも、

どうもねぇ。

お前、更年期障害じゃないか?

今、

内科外来へ行って、

ホルモン値を調べてみたら?

まぁ、

犬を飼うならリトリーバーが良いんじゃないか?

頼りになるぞ。

そんな会話のあと、

医局に戻ると、

某医員の役所勤めの奥方は、

最近、

上司が代わって、

ウマが合わないストレスから、

帰宅してからは、

ズッと、

上司の悪口を亭主に吐き出して

解消しているそうな。

横で聞いていた別の医員が、

先生、ズッと聞いてるんですか?

そうさ!

真面目に聞いていないと恐いからね。

相づちの仕方やタイミングも

間合いって云うのがあってね。

でもね、

本当は半分以上は流しているさ。

後ね、

絶対に自分の意見は言ってはいけないんさ。

言えば、

大変な事になるからね。

黙って、

真面目に拝聴する。

教授から説教されている時の心境さね。

世の中の男の現状は

このようなモノが普通のようです。

幸せな男

新潟市にて大学の仕事の後、

上越新幹線にて上京。

ホテル前のレストランにて、

冷や酒1合と軽い食事。

ホテルにチェック・インするや否や、

直ぐに診療科の医員から電話が入り、

年内の予定の打ち合わせ。

明日は1番の羽田発のフライトになるので、

直ぐに床に就きました。

が、

今は午前の2時を少しばかり回った処。

原稿の執筆の件が、

頭から離れず、

眼が覚めたのです。

と言って、

朝通常通りの時刻から

診療所での仕事もあり、

これは眠らないと不味いぞと。

1日ビッシリとアポイントメントが入っている筈。

その後、

原稿の執筆も圧され、

いよいよ本格的な臨床教授としての仕事が

身についた模様。

藤井学部長と黒川院長の大きなサポートにより、

この厚意に応えることが、

私の力を源泉になっていると、

強く実感するのです。

この歳になって、

これほど頭を使う羽目になるとは

思いもよらず、

これも天の恵みか、

若い頃の遊び過ぎた罰が当たったのかと。

時々、

深夜眼が覚めて、

此処は何処だ?

と考えるほどに、

慌ただしい毎日があるからこそ、

元気でいられるのかもしれませんし、

若い世代との関わりから、

こちらの方が、

エネルギーを頂いているのかもしれません。

私の技術は確実に上昇しています。

それは日々の治療で実感します。

まだまだ行けるぞ!

経験に裏打ちされた絶対的に安定した診断のもとに、

訓練を怠らない手先に助けられて、

三枝デンタルオフィスは、

これからも、

歯で本当に困った人のための

最後の砦であり続けますように、

私は歯に囲まれた、

とてつもない幸せな男だと。

それで良いんじゃないかと。

東京行きの上越新幹線の車窓から

片ひじついてボンヤリと、

群馬県高崎市を過ぎた頃でしょうか?

濃い茶色い土の色の光景が視界に入り、

その瞬間的に、

西日本との風土の違いを肌感覚で察知し、

常日頃、

脳裏になんとなく引っ掛かっていた

ある事に、

点灯したように気づいたのです。

私の仕事は歯科医学。

私の趣味も歯科医学。

私の夢も歯科医学。

私を支えるのも歯科医学。

そして、

私のプライドも歯科医学。

それで良いじゃないかと。

18歳の年から、

それだけで生きてきたのです。

過ごしてきたと、

生きてきたとの

違いを判って頂けない方には、

私は唯の異常人かもしれません。

言葉も文章も、

そうなんですが。

本人の意思とは真逆に受け取られる事が、

今時では普通であることに、

驚かなくなりました。

だって、本が売れない時代ですから。