月別アーカイブ: 2018年9月

生きる意味

歯で困った患者さんが、

絶えないで、

次々とお越しになられます。

その原因を、

丁寧に探して、

解決するのが私の仕事です。

インプラント修復歯の間際まで、

頬の粘膜が迫っています。

これでは、

インプラント修復周囲の歯肉は安定しません。

で、

インプラント修復周囲に、

歯肉を移植して、

絶対的に安定した確固たる歯肉環境設備に努めます。

歯科治療は、

私と患者さんとの間の、

信頼関係から、

健康を一緒に築き上げて、

成り立っています。

そのための努力を

私は自分の生きる意味だと思っています。

 

学生との関わりから

母校の学生さんから電話を受けました。

高学年の学生です。

病院実習の際に、

私が来る度に、

自分の削った歯を手にし、

評価する私の顔を、

恐る恐る観ていた表情を

可笑しく、

思い出します。

この学生は、

とても、

否、

ほとんどの病院の医師以上に、

上手に、

歯を削れるようになりました。

私の推奨する書物は、

ほぼ読破したことも、

私もプロですから、

見抜いています。

で、

先生、最近はブログの更新の頻度が悪い!

頑張れないじゃないですか!

教育効果って直ぐにはでませんから。

三枝さん、ジックリと、焦らず、

学生や医員を観てやって下さい。

学部長から、

しばしば言われる台詞です。

確かに、

そうかもしれません。

学生に正直に伝えました。

右の肩を傷めてね。

大学病院での診療って、

私の身体には負荷が架かるんだよ。

設備が全く違うからね。

いつもは、

私は計算し尽くした環境設備配置で、

診療しているんだよ。

でも、

大学病院では、

そうはイカンからね。

それでも、

三枝デンタルオフィスでの治療結果を、

君らに披露せねばならないだろ?

私の診療チェア1台で、

大学病院のチェアは4台は買えるからね。

座って診える世界が、

三枝デンタルオフィスと大学病院では、

全く違うんだよ。

でも、

君らに、

最高品質の結果を見せようと、

君らが私をオダテルからね。

毎日の診療で手を完璧に動かさねばならんだろ。

あの、

キーボードを叩くって、

結構と肩にズシンとくるんだよね。

昨日の手術も珍しい手術だったし、

一昨日の手術も、

さるスーパースターの手術だったから。

本当はブログに載せたかったんだ。

が、

疲れて、

疲れ果てて、

ごめん、ごめん。

で、

今、勉強の方はどうなんだ?

自分の仕事の再評価

私はクラウンを被せる治療の際に

仮歯を大切に活用しています。

患者さんの口腔の中で、

仮歯が、

どのような挙動を示すのかを、

ジッと探るのです。

ある期間、

仮歯を観察すると、

いろいろな将来のトラブルの種が見つかるのです。

2回から3回くらい、

仮歯を造り変えて、

本歯の形に生かします。

歯型採りの際には、

歯と歯茎の隙間に、

極細の糸を挿入します。

シリコン系の歯型材が、

削った隙間に鮮明に入り込む為です。

仮歯でも、

このように、

噛み合わせを記録するさまざまな

伝統的手法を使います。

これによって、

偏った診断をしないで済むからです。

どんなに慎重に治療している積もりでも、

いつミスが生じるのか判りません。

ですから、

私の治療は再評価の連続です。

習慣化と祈り

先夏前頃より、

日曜日の朝は

教会へミサを受けるために

通うことが習慣になりました。

ミサの都度に、

栄光の賛歌という賛美歌を歌うのですが、

知らず知らずのうちに、

胸がイッパイになり、

涙が込み上げそうになるのを

我慢するのも習慣となったようです。

仕事においても、

そうですが、

何事を為すには、

習慣化することが

1番の秘訣だと思うのです。

私の毎日は、

傍目からすれば、

変化のない、

ただただ正確な行いに見えるかもしれません。

決まった時刻に起床し、

決まった時刻に、

決まった道順で通勤し、

ひたすら、

原理原則を厳守した歯科治療を行い、

で、

決まった道順で帰宅。

決まった時刻に就寝。

何がオモシロくて生きてるの?

そんな言葉を浴びせられた記憶もありました。

私は歯科医師です。

良い歯科治療が出来る状況を創るために、

歯科治療以外の時間を

その準備に当てています。

歯科治療に役にたつことは

どんどん取り入れ、

歯科治療の妨げになるストレスは、

早々に手放すことに

躊躇はありません。

しかし、

人として生きる上での、

責任なり、

しがらみに対しては、

そうは簡単にはゆきません。

歯科医学しか知らない私ですが、

悩むからこそ、

神さまに祈るのです。

疲労困憊

昨日は疲労困憊しました。

朝の10時半から午後の5時過ぎまで、

お一人に、

係りきりでした。

ファイバーポスト10本。

で、

歯を丁寧に形成し、

仮歯の再調整。

そして、

顎関節の誘導。

で、

歯と歯周組織を治しながら、

同時進行で、

噛み合わせも修正する。

これが私の治療の

大まかな流れです。

流石に、

夜は自宅で、

赤ワインを片手に、

傍で寝そべるマリリンの頭や身体を

爪先で撫でながら、

洋画を観てリラックス。

今日も戦争です。

インプラントの手術あり。

マイクロスコープを使った根管治療あり。

MTAセメントを使った虫歯治療あり。

セラミッククラウンの装着あり。

で、

新患との出会い。

夜の7時までアポイントメントが入っていますから、

終わるのは、

午後の9時を過ぎるでしょう。

50代は男の仕事盛り。

頑張ります。

全て患者さんのために。

蘇り

ヘンテコな審美歯科治療の成れの果て。

どうしたモノかと

治療方法に思案に暮れた

あの患者さん。

写真は1部ですが、

顎の関節も大きく位置異常を起こしています。

で、

三枝メソッド。

ヘンテコクラウンを全て撤去し、

一気呵成にサージェリー。

で、

ラバーダム防湿環境下にて、

根管治療のやり直しを

必死の思いで、

汗水垂らして、

あぁ、いったい何本在るのやら!

今日は、

ファイバーポストを使っての土台造りです。

この段階で、

クラウンの形成の8割が決まります。

手当てしていない側切歯は

手術の際の確認時に

残念ながら抜歯と診断したので仮歯のままです。

でも、

他の歯は蘇ったでしょう?

次回は、

2回目の仮歯を造るための歯型採りです。

こうして、

歯、歯茎、骨、噛み合わせ、

そして、

笑顔が蘇るんです。

MTAセメントを使っての直接髄覆

手際よく、

インプラントの手術を終えて、

次はMTMセメントを使っての

歯髄の直接覆髄の予定です。

直接覆髄という処置は、

虫歯が神経に達するまで進行した際に、

ごく初期であれば、

薬剤の作用で、

神経と薬剤の間に、

新たな象牙質を新生させる事ができ、

神経を取らずに済むのです。

という具合でのこの処置を

MTAセメントを使って行ったとの他医院での既往ですが、

どうやら、

上手く経過していない模様です。

ご紹介でお出でになられました。

さて、

どれどれ、

マイクロスコープを使って、

ジックリと拝見すると致しましょう。

三枝デンタルオフィス

激しい雨が降っています。

その度に、

空気が冷たくなってきているように思います。

私の診療所は、

健康保険をいっさい取り扱わない

完全自費治療専門の歯科医院です。

さぞかし高額な治療だと、

勘違いされたのは、

過去の誤解となったようです。

大勢に新しい患者さんが後を絶えません。

当の私も何でだろう?

そんな思案した時期もありました。

でも、

理由が、

患者さんを診察する度に判りました。

健康保険取り扱いの歯科医院で、

自費治療を患者さんに勧めない所が無くなったんです。

健康保険取り扱い医院と、

完全自費治療の診療所は全く違います。

これを健康保険取り扱い医院の医師は気づいていないのです。

治療は両立しません。

ですから、

結果が出ない。

それで、

最後は私の診療所へと。

それが私の診療所が盛業な理由です。

私は商売で歯科治療をしていません。

歯が好きで、好きで、

歯を助けたくて、

毎日を過ごしています。

患者さんはよく知っているのです。 Continue reading

生きる意味って?

つい最近の出来事です。

ある方から、

何のために生きているの?

そんな問いを頂きました。

40を少しばかり過ぎた方でした。

人は何のために生きるのか?

私の世代は、

少年期から青年期に至る期間には

必ず、

この問いと向き合い、

考え、

悩み、

書に答えを求めて、

友人たちと激論を交えていたものです。

その問いへの答えを容易に見いだすことは

恐らく生涯続くのではないでしょうか。

その日、その日を、

誠実に仕事に精を出し、

日ごとの糧を与えられて感謝し、

また翌朝も、

同じことを繰り返して年を重ねてゆく。

地味で変哲ない無意味な時間に感じていても、

それは経験という大きな自信と根拠の基になっていることに、

この歳近くになって気づきました。

私は歯科医師です。

私の人生は歯科医師として生きる。

それ以外のことを考えないようになりました。

歯で本当にお困りの方々のために

私の時間、エネルギー、思考の全てを

私は捧げる気持ちでカトリック洗礼を受けました。

その私自身で選んだ歯科医学を学ぶ道でさえも、

未だに修業の身で在り、

歯科の真意を見抜いてはいません。

私にとって生きることは、

歯科医学に身を委ねるという答えを

見つけたのは幸運かもしれません。

私が話しを終えて、

返ってきた言葉は、

生きる屍ですね!

そのようにお感じになられたのならば、

それは人それぞれの価値観ですから。

私には意見はありません。

楽しく生きたい。

笑顔で生きたい。

その方は、

そのように仰いました。

そのような希望に賛同出来ますが、

私は多少の違和感を感じています。

私の選んだ道は、

自分との戦いの連続です。

それでも、

その過程や結果から、

ささやかですが、

喜びや達成感から笑顔が漏れて、

戦いの過程においても、

工夫する楽しみを感じています。

 

歯科治療のチームアプローチ

日本歯科大学での私の診療は、

私一人では出来ません。

複雑な症例が多いですから、

私の診療日までの間に、

多くの歯科医師の助けを借ります。

クラウンを除去し仮歯を装着したり、

根管治療の専門家にお願いしたり、

ブラッシングのトレーニングから、

歯石を取ったり、

いろいろな治療を

多くの専門家にお願いしています。

もしかしたら、

美味しい処を、

私が独り占めしているかもしれません。

でも、

それぞれの専門家と詳細なる打ち合わせのなか、

先生方は、

私の出番のために

ご自身の専門性を発揮して下さいます。

その中で、

私三枝のテクニックを

包み欠かさず、

私は披露して、

母校での歯科治療を楽しんでいます。

ホームグランドたる高松市の私の診療所では、

何から何まで、

私自身の手で治療は進みます。

私は自分を何でも屋とは思っていません。

私は総合診療医だという自負があります。

今、

母校の病院にて、

それぞれの各専門家に対して、

関連分野から、

垣根を越えた相互理解を深めていただきたいと考えています。

全ては患者さんのために。