月別アーカイブ: 2018年11月

豊かな心

私ら医療職の人間が、

専門書を手放さない暮らしを送るのは、

当たり前だと。

私の云う医療職とは、

医師、歯科医師、獣医師、薬剤師は無論のこと、

看護師、歯科衛生士、歯科技工士などの

患者さんの治療に関わる人すべてを含みます。

医療職に与る人間で、

読書しない人を私は信用しません。

その際の読書とは、

専門書ではありません。

文学、哲学、評論、宗教、歴史、

所謂、

仕事には関連のない書籍です。

何故(?_?)

了見と教養のない人に

豊かな心は育たないからです。

医療は自らの身を捨てて、

奉仕の心がスタートラインです。

つくづく、

私はそう思うようになりました。

ハナ垂れ小僧

患者さんとの距離感が

近いことが、

私の診療所の独特のスタイルです。

ですから、

プライベートタイムでも、

しょっちゅう、

誰か彼かから、

連絡を頂戴します。

ソレって、

とても嬉しいことナンです。

今から飛行機に搭乗する処です。

今、新幹線の中で。

まだ講義中で。

そんなこんな度々。

移動時間が多いですから、

読書も増えました。

で、

今は、

この書籍を。

2.26事件にて凶弾に倒れた

高橋是清公を私は尊敬しています。

伝記モノは多く読みましたが、

ご本人の随想録は初めて。

活字に吸い込まれて行きそうなほどに

オモシロい!

私なんぞ、

ハナ垂れ小僧だと、

まだまだ未熟さを

実感させられたのです。

本当ですかね?

人手不足が緊急課題だとか。

会社経営者の多い私の患者さんからも、

従業員確保に頭が痛いと、

頻繁に耳にします。

ソレって、

景気が良いってことですか?

私の診療所は、

歯科医師が私ひとり。

診療チェアも1台のみ。

1日に診察できる患者さんの数が決まっていますから、

景気の良し悪しに関係ないんです。

ただ、

出張が多いですから、

新潟市なんかも、

そうですが、

ドンドン、

景気が悪化しているように感じるんですが。

大阪市も同じです。

神戸市も、

岡山市も、

無論、

高松市も。

商店や地元経営者の悲鳴、

あるいは、

諦めムードを

感じるんですが。

あと、

あの休日の多さ。

大丈夫なんでしょうか?

国土も狭い。

資源も乏しい。

人口も減少し高齢者が増加する。

今こそ、

日本人は、

ガムシャラに働かねばならない時なのでは。

私が古いんですかね?

 

師の姿が弟子たちに与える影響の重さ

毎月の楽しみの1つに、

母校から送られてくる

校友会の会報と新聞。

ペーパーレスの時代のなか、

あくまでも紙面にこだわるのは、

中原泉学長の主義なのだと、

学部長が微笑みながら

仰られておりましたのを、

耳にしました時には、

とても心が温かい心地になりました。

会報の中でも、

私を首を長く待たせてくれるのは、

中原泉1枚の写真と云うタイトルの、

言わば、

学長先生のエッセイ・プラス・回顧録・プラス・メッセージ。

先生の言葉の使い方に、

私は降参するのです。

それと、

必ず、

ピシッと決める

辛口の利いた先生の意見。

今回の決め台詞は良かった!

【自分の専門とする学問の歴史に無関心な人は軽蔑する】

毎月、

私は学内キャンパスに設立されている

わが国唯一の【医の博物館】へと

脚を運ぶのです。

その展示物の歴史上の偉人たちの姿や著作の放つ

静寂さと圧倒的なエネルギーに

日々の暮らしからの惰性を

修正することが出来ることを

感じたからです。

これも、

師からのかけがえのない贈り物なのだと。

私にとって、

学長先生とは、

雲の上の方。

学内でお姿を見かけた際には、

目立たぬように、

直立不動で最敬礼で。

恐れ多くて、

正視できるような方ではありません。

が、

私は確かに、

この学長先生のお考えの基での

歯科教育を受けました。

それは、

今になって、

私の大きな誇りとなっています。

いつも、

顔も知らぬ学生たちの目に、

私ら教官は曝されています。

で、

自分流スタイルが、

いつ、

学生たちの生き方に

開花のキッカケになるかもしれません。

そう感じたさせてくれる機会を

与えて下さったのが、

学長先生からの紙面なのです。

 

自分流スタイル

グッと、

寒さが迫って来ているのを

日ごとに

身体全体で、

感じる今日この頃です。

通勤の際の

私の格好は、

真夏でも、

ベストにスーツの

スリーピース姿で通しています。

冬は、

その上から、

カシミアのロングコート。

他人目からしたら、

毎日を同じ服でと。

否、

そうではありません。

同じスーツを何着も持っており、

キチンと、

毎日、

取り替えていますよ。

ただただ、

自分の見せ方を

変えたくないのです。

変化をつけるのは、

ワイシャツとネクタイでと。

お洒落感も、

人さまざまですが、

これが私の流儀なんです。

この頃、

つとに思いますのは、

人の身体を与る医療職に就く者は、

後進たちや、

学生諸君、

そして、

私に任せて下さる患者さんたちの前に、

真摯な姿で、

居ることだと。

決して、

派手でもなく、

埋没するような自己主張の無い姿ではなく、

控えめではあるけれども、

圧倒的なオーラを放つこと。

それが特に、

私らの年代の男には

必要だと。

これは女性とは、

大きく男が違う

所以だと思うのです。

日曜日ごとに

執り行われるカトリックミサでの

司祭の姿は、

誠に美しいモノです。

所作、表情、言葉、

何処をとっても、

誠に美しい。

これは、

恐らく、

司祭の日々の過ごしようと、

決意の継続の結果の賜物だと思うのです。

 

 

 

勘違い

最近、

つとに右肩の痛みに

悩まされています。

毎週、

ストレッチの個人レッスンを

午後の9時から1時間ほど

始めたり、

運動オンチの私にとっては、

これは大変な覚悟が必要でした。

また、

肩サポーターを装着したり。

で、

患者さんとの会話から、

〇〇さん、

ほらっ、

〇〇さんの手をとって、

私の背中から肩辺りを

白衣じょ上から、

触らせたら、

???

先生、

とうとう、

そんな趣味に!

はぁ~?

で、

二人して、

爆笑したのです。

私の肩サポーターを

ブラジャーだと。

ついでに、

枕も交換しようかと。

すると、

先生、

テレビショッピングでしょ?

それも、

時代劇専門チャンネルで!

図星です。

スタッフと〇〇さんから、

直ぐに騙される!

オレオレ詐欺に気をつけて下さいよ。

なんだか、

奇妙な気持ちになったのです。

しかし、

痛みは辛いモノ。

来月早々の日曜日に、

伝手をたどって、

阪神タイガースの選手御用達の

鍼灸師の先生の手当てを受けるために、

大阪市まで。

私の意思通りに、

細かく動いてくれる手ですが、

長年の酷使に、

悲鳴をあげているのです。

大切な私の肩と右腕です。

フルスイングでいられるように、

私自身の自分への手当てを

これも、

歯科の治療に活用積もりです。

幸福

新患の方がとても増えています。

本当に困った時の歯科医院が、

徐々に、

浸透していることを

実感します。

出張も激増したために、

平日の診療が休診になる事も多く、

日曜日、祝祭日は、

診療所で診療していますので、

今の処、

患者さんにご迷惑は

おかけしていないと思います。

全く休みが無いじゃない!

そんな好意的忠告もお受けすることたびたび。

でも、

ご心配にはおよびません。

私にとって、

歯との関わりが、

一番に幸福ですから。

浪花の華

55年ぶりに、

大阪にて、

万博が開催されることになったとの報道。

この半世紀で、

地球規模で大きな変化がありました。

テクノロジーの進化がもたらしたモノは

功だけではありませんでした。

情報をいち早く、

確実に、

簡単に、

誰もに共有出来るようになりました。

が、

知的活動が向上したとは思えません。

物質の所有も増えて、

一見、

豊かになったかのように観えます。

が、

心豊かな社会に進歩したとは思えません。

大阪での万博。

浪花人の、

浪花人たる、

見せどころとなって欲しいモノです。

温まる

70歳の女医さんにインプラントの手術。

付き添いでお越しになった

お嬢さんも内科医であったので、

麻酔医としてお手伝いをお願いしたのです。

患者さんご本人は、

大変に御緊張の様子。

で、

患者さんは

まだグッスリと、

眠っておられます。

母娘の姿に

心温まるのです。

勤労感謝の日

今日は勤労感謝の日で祝日ということですが、

私は、

勤労に感謝し、

診療しています。

特別に時間のかかりそうな

難症例の根管治療や、

手術、

治療に着手する前の検査など、

今日も診療所を後にするのは

夜も深まった頃になるでしょう。

私は歯科医師になりたくて、

歯科医師になりました。

仕事に就いてからも、

歯科への興味は益々、

深まるばかり。

幸せな人生です。

勤労に感謝し、

歯の番人であり続けたいと思います。