月別アーカイブ: 2019年3月

新たな一歩

東京都吉祥寺開業の小出明医師は、

私とは別の大学出身者ナンですが、

数年前、

突然に連絡を頂き、

私の診療所を見学させて頂きたいと。

こういう場合、

私は快諾する主義です。

若い頃の自分を思いだし、

多くの先人から大きなご恩を頂きましたので。

色んな若い歯科医師との新しいご縁が、

毎年毎年、

できています。

その中でも、

特に小出医師には大きな期待を持って接してきました。

良い歯科医師だと思います。

その彼に対して一つハードルを差し出していたのです。

他校出身者で多忙な開業医である彼に、

日本歯科大学・新潟生命歯学部の歯科保存学第2講座の

新海航一教授の指導の基で、

歯科保存学の専門医の認定試験に挑みなさいと。

その彼も、

直近には専門医の認定を受けるでしょう。

で、

先日、

彼から相談を持ちかけられました。

都内の歯科衛生士教育機関の教官に推薦されたんだそうな。

開業医と講義の二股は、

経営も圧迫するでしょうし、

講義の準備などで多忙になるでしょう。

私はお受けしなさいと、

即座に伝えました。

学生諸君への講義を受け持つ責任は、

日々の診療レベルを飛躍的に向上させます。

常に国家試験の模範解答を熟知していなければ、

学生諸君への講義はできません。

そういう縛りが、

歯科医師の医療倫理と判断基準に

役立つのです。

とても嬉しい気持ちになりました。

私と関わった若人たちが、

活躍する場が増えることに。

小出明医師に新たな一歩が、

大きな力になるでしょう。

夢みたいな時代

幼い頃にワクワクしながら観た

国際救助隊サンダーバード。

今の人はご存知ないかもしれません。

でも、

是非とも観てください。

今でも通用する技術で制作されてます。

私が7歳くらい時分に流行ったテレビ番組です。

秘密基地に隊員の肖像画があるんですが、

ソレが、

いきなり動画のモニターに変わって、

その隊員とのテレビ電話のツールになるんです。

当時は仰け反って、

夢みたいな話しだと。

ソレが今では・当たり前になりましたね。

先週、

日本歯科大学新潟病院で歯型を採る治療をしました。

補綴学講座の水橋准教授へ、

私のテクニックをお見せしたのです。

で、

昨日、

仮の部分入れ歯のセットとなりました。

水橋先生には、

この1年の間、

徹底的に関わってきました。

私の歯科治療に対する考え方は無論、

技術の基となる原則など、

隠した知識は全くありません。

水橋先生の技術力を私は高く評価していますし、

学生諸君への強い愛情も

随所で感じました。

学生諸君の親御さんとして安心して委せられる優れた教官だと、

私は保護者の方々に胸を張って自慢できます。

私の仮の部分入れ歯の技術は独特です。

予め水橋先生と関口技工士長を交えて、

キチンと打ち合わせを行いました。

でもね、

大切に大切に指導してきたから、

心配でならないんですよ。

しかし、

水橋先生自身の眼と手と判断で、

経験を踏んで頂くことが、

もっと大事ナンです。

患者さんも、

ソレはソレは良い方です。

治療と教育にも積極的に協力してくださいます。

で、

関口技工士長の粋な計らいにて、

テレビ電話での治療を。

高松市の私の診療所から、

新潟病院での水橋先生の手先が見えるんですよ。

打ち合わせとおり、

加えて、

随分と研究されたんでしょうね。

日本歯科大学・歯科補綴学第1講座の准教授の手当て。

見事でした。

やって見せ、

やらせてみせなば、

人は育たず。

新潟県長岡市出身の先の連合艦隊司令長官・山本五十六元帥の言葉です。

歯科治療って、

手先の技術ですから、

そういう処が大切ナンですよ。

ソレにしても、

国際救助隊サンダーバードから50年。

本当に夢みたいな時代になりましたね。

 

 

人柄

日本歯科大学の新潟キャンパスに

オモシロい教授が居られます。

まぁ、教授と名のつく人は、

大概は変わった・オモシロい人が多いんですが。

その中でも、

歯科放射線学講座の小椋教授。

頭の中はシャープでスマートですが、

所作が幼児のように素直でいて・オモシロい。

時代はデジタル化一方ですが、

私の診療所が頑なにアナログを守っていることに、

どうして?どうして?と。

だって、

アナログの方が、

暖かい画像じゃないですか。

そうお答えする私に、

ソレはソレは嬉しそうに、

暖かいですか!

私はレントゲン写真をとても大切に取り扱っています。

歯科用レントゲン写真を大切に取り扱い、

その上で、

パノラマレントゲン写真、

断層レントゲン写真へと。

CT撮影に至る際には、

医科用の装置で、

連続断層面での画像を重要視しています。

3D構築した画像を私は好みません。

そんな私の持論を、

そりゃ嬉しそうに聞いておられました。

私は、こういうタイプの学者が好きです。

学者と言っても、

医学部・歯学部の学者は、

あくまでも【人】に関わるプロフェッショナルですから。

人柄って、

とても大切だと思うんですよ。

日々を学生諸君と関わっていて、

つくづく思いますのは、

学生諸君って、

素直ナンですよ。

技術や知識の指導も大切ですが、

日本歯科大学で学ぶ学生諸君には、

ここでしか学べない事を

私らは工夫しなきゃならないんです。

この小椋教授、

歯科治療に関する諸般全般、

聞いてくる、

突いてくる、

こういう教授って、

良いと思いませんか?

進化

春はあけぼの~。

あの詩の通りだね!

部活の早朝練習へ向かう娘が

後部座席から発した台詞から、

そういえば、

高松駅始発のマリンライナーで通学する娘を

毎朝送る際には、

肌凍るような暗闇を

駅までひた走ることに精一杯でした。

春が来たンですね。

フロントガラスから真向かいの紫雲山は、

ようよう白くなりゆく。

コレも・あの詩の通り。

昔の人の言葉使いと感性に、

本当に人は進化してるんでしょうか?と。

 

私の根管治療

初診の患者さんって、

私ん処は、

圧倒的に【根管治療】が多いんですよ。

だって、

歯を抜きたくない!

じゃあないですか。

ほとんどの患者さんは、

他所でアレだけ勧められたインプラントも必要なく、

【根管治療】の手当てのあと、

修復治療で終わってゆくようです。

ただ、

根管治療する際に、

ラバーダム防湿ができないくらいに、

歯冠部分の歯質が崩壊していたら、

根管治療に先駆けて、

臨床歯冠延長手術を行って、

ラバーダム防湿可能な環境を作ります。

根管治療のテクニックって、

沢山あるんですが、

基本的には2つ・3つでしょう。

根尖部分の完全閉鎖。

根管内の徹底的な清掃と洗浄。

健康歯質の保全。

これらへの対応は、

歯によって異なります。

ソレを見極めるのが、

歯科医師の診断力。

あぁ、手先の器用さは、

絶対的ですが。

仕事

硬式テニス部に所属する娘と、

スポーツ店へとラケットのガットを選びに行く道すがら。

パパ、平成もいよいよ、あと1月ね!

そんな台詞を娘から聞くとは思わず、

振り向きざまに、

御目出度いのか、

御目出度くないのか、

パパにはサッパリ判らんが、

ソレにしても、

その後の、

10連休!

ナンじゃ・アレは!

1月の3分の1も休日にしたら、

医療機関はどうするんだ?

休める人は良いが、

ショッピングセンターやホテルの従業員は?

こういう不公平がパパは好まない。

お金儲けのために働くと思うから、

罪悪感が湧くんですよ。

仕事を通して自分を磨くと思えば、

働くことに生き甲斐が得られるってモンじゃないですか?

国土も狭い。

資源も乏しい。

人口も年々に減少。

ひたすら高齢化へ向かい、

出生数は年々減少の一途。

コレが今の日本じゃないですか。

働かないで・どうするん!

私は・そう思うんですよ。

 

コレは困った!

日本歯科大学に入学して間もない1年生への

プロフェションの講義ほど難しいモノはありません。

学生証をお持ちですから、

身分を他人から問われたら、

【日本歯科大学の学生】だと、

彼らはためらいなく答えるでしょう。

が、

歯科医の門を叩いたばかりであるのも事実。

歯科医学の一端の知識も経験もありません。

ソレでも、

世間は【歯科の専門知識を学ぶ者】として扱います。

このギャップです。

彼らはコレから気の遠くなるような6年間、

学問にドップリと浸かる身です。

挫けそうになるでしょう。

不安感に押し潰される機会も

何度も遭遇するでしょう。

そんな彼らを、

私は、

その気にさせなければなりません。

プロフェッショナルとしての自覚を促す手立て。

今年の講義の初っ端は、

どのような出だしから導入しましょうか?

ズッと頭から離れないんです。

 

戦う集団

新潟駅に直結している

丸善ジュンク堂書店が好きです。

高松市や大阪梅田の店より、

ここの店の振り付けが気に入っています。

日本歯科大学新潟病院の総合診療科の

お世話になってから、

1年が過ぎました。

仕事の度に、

この書店に行けるモンだと、

秘かに楽しみにしていたのです。

が、

実際には、

昨日の夕方、

初めて訪れることができました。

せっかく大学で仕事させて頂きますので、

戦う歯科医師であれ!

多くの若手歯科医師や学生諸君との

関わり合いを大切にしていたからです。

ソレにしても、

今年の歯科医師国家試験の合格率が

良かったことに、

安堵しつつ、

晴れて歯科医師となられた、

この間までの教え子たちが、

これから大いに活躍されることを

心から応援しつつ、

私の書店漫遊も、

今回は大いに満喫できたのです。

大学病院って、

患者さんの目につく処は派手ナンですが、

研究練の方は無味乾燥した、

味気ない処ナンですよ。

暗く長い廊下に各医局のドアが列んだだけという代物。

夜などは、

幽霊が出る噂もあながち嘘ではないのではと

学生の頃は、

阿呆な話しですが、

信用したモノでした。

ソレにしても、

母校とは良いモンナンですよ。

来月の15日は、

毎年恒例行事となった

第1学生への私の特別講義です。

12年目になりますでしょうか?

日本歯科大学新潟の学生諸君は私の特別講義からスタートをきる。

この重責って、

重いんですよ。

あと、

歯科放射線学の小椋教授と合同勉強会を始めます。

医員は、

補綴の水橋準教授、

総合診療科の菅原準教授、

全身管理科の大橋準教授、

そして、

歯科技工科の若手技工士さんたち。

あえて超小規模な勉強会でゆこうと。

私の思う【戦う集団】で、

最先端の歯科治療の勉強会もスタートをきることにしたのです。

ご興味ある方は、

ご一報ください。

 

春ですか

始発前の新幹線を他所に、

1日の始動の準備に追われる働く人々の慌ただしさ

おびただしい東京駅のホームです。

開店直後の弁当屋で、

いつも通り季節モノの駅弁を購入。

ホームに入ってきた始発の上越新幹線のグリーン車の

いつもの席へと腰を下ろして、

早速、

弁当の表紙画を眺めるのも、

コレもいつも通り。

外気は、

相変わらず冷たく、

厚めのコート無しでは居られませんが、

食材は春ナンですね。

そういえば、

車窓からの陽射しは、

確実に冬のソレとは違うことを

眠気を誘ってくれますから。

越後湯沢のトンネルを抜けると、

越後は、

未だに雪・雪・雪なのでしょうか?

恐そうに観えるンですって!

何十年と、

メスを手に、

日々を過ごしてきたモンですから、

度胸は座ってる質になったンでしょうね。

修羅場を生き抜いて来られた経営者の患者さんや、

プロのスポーツ選手、

芸能界の第一線で活躍して来られた歌手や役者さん。

やはり腹が座っておられます。

そのような方たちの、

もう一つの共通点。

健康意識の高さです。

それも、

医者任せの無責任ではありません。

素直に意見を採り入れて下さり、

努力して、

実行を継続してくださいます。

判らない処は、

即座に質問され、

キチンと消化し、

実行される。

だからこそ、

仕事もできるのでしょう。

普段からの不摂生は自己欲望のままに。

痛いのを消すのが医者の仕事だと、

当然の態度で臨む方も、

私の長い医者人生には、

少なからず居られました。

そういう方は、

治療になりませんし、

また、

御本業の方も左舞いってな結末になられたと。

結構と多かったですね。

長いお付き合いの患者さんからは、

人情派の先生だからと言われます。

それでも、

一見、

恐そうにも観えるのは、

私は私で、

修羅場を通して、

技術を身につけたからですよ。

な~にもせんで、

今在る訳ないじゃないですか?