日別アーカイブ: 2019年4月23日

歯根破折防止対策

基本的に神経を採った歯は、

クラウン修復しなければなりません。

それが基本的手技です。

その際に、

根の補強を行います。

今ではファイバー・ポストを使用する場合が多いです。

ただ、

ファイバー・ポストの手順も、

歯科保存学の原理原則に沿って行う必要性があります。

この患者さんの右上の真ん中の前歯は、

既に神経を採った治療を受けています。

基本的にセラミッククラウン修復の適応症です。

被せるために、

歯を形成します。

くれぐれも、

形成前に、

ファイバー・ポストを接着させてはなりません。

あくまでも・先行手技は形成です。

ここで初めて、

ファイバー・ポストの手順に移行します。

ファイバー・ポストは接着修復の範疇にありますから、

ラバーダム防湿は必須です。

で、

根管内の接着阻害因子は、

マイクロスコープ視野で、

完全に除去します。

次いでポスト挿入。

私は根管内のポストと歯質との接着は、

4ーMETAモノマーを好んで使用しています。

根管内の接着操作が終了して後に、

歯冠部分とポストの接着は、

BisーGMA系のモノマーを使用しています。

このような手順を支台築造操作と専門用語で言います。

支台築造の際に最も重要なのは、

この写真は、

ファイバー・ポスト挿入前の所見ですが、

形成された歯質が沢山残っています。

この残存量によって、

歯根破折の防止が随分と変わります。

ポストは、あくまでも補助でしかありません。

ただ補助と云えども、

その方法の精度によっては、

補助にもなりません。

歯科治療は精密・精確さが命です。

歯根破折を防止するため、

歯科の基礎・原点にたち返る事が肝要です。

バック・トウ・ザ・ベイシックですね!

遠隔診療

昨日の夕方、日本歯科大学新潟病院で、

歯科補綴学第1講座の水橋准教授と、

私の診療所とで遠隔診療を行いました。

藤井学部長のご厚意で実地されています。

モニター画面を通じて、

両者が同じ場所に居るような錯覚を起こす程に、

リアルタイムのドキュメントを味わえます。

総入れ歯の患者さんです。

前回の治療は、私が行いました。

三枝メソッドでの総入れ歯の治療の実際です。

今回の治療は、

前回の続き。

モニター画面を通して、

水橋准教授の手先が鮮明に見えます。

時代は変わりましたね!

で、

今朝、

水橋准教授からお電話を頂きました。

先生の喋り口調に、

見学の学生たちが盛り上がったンですよ!

ホッとしました。

学生諸君に歯科を好きになって貰いたい。

現場の若手の准教授に、

ワクワク感でもって、

学生諸君の教育にあたって欲しい。

序でに、

私の技術継承も行いたい。

テクノロジーの進化の恩恵に間違いなく預かっています。

 

普通が1番

土曜日の夜は、

復活前夜祭をお祝いするために、

神戸市中央カトリック教会へと。

今年に入ってからは、

高松市の教会でのミサへは足が遠のいています。

まぁ、なにかしらキッカケが出来るでしょう。

何事も神さまの思し召しだと思っています。

一般の方は、

キリスト教と云えばクリスマスかと・思っていらっしゃるでしょう。

でも、

この復活前夜祭がカトリック教会での最大のセレモニーなのです。

この日、

世界中のカトリック教会で、

新たな信仰を求める方たちが、

一斉に、

洗礼の儀式を受けるのです。

当日、

ここの教会では10名近くの新しい信者が生まれました。

その中でも、

30過ぎたくらいの女性が1歳ほどの幼児と共に

洗礼を受けておられました。

この方は全盲であることを、

自己紹介の際に公表されておられました。

この母子に祝福がありますようにと、

私は秘かに応援のエールを送ったのです。

で、

一般の方も是非に、

1度はミサに参加して頂いたいと願うのです。

ミサでの【神さま】を、

ご自身の信じる【仏さま】に置き換えて、

ミサの台詞を聴いてみて欲しいのです。

尊い神仏に変わりはありません。

天に感謝する気持ちのキッカケになると思います。

今、健康で過ごせることに感謝しています。