日別アーカイブ: 2019年5月20日

歴史から学ぶ・

今年に入ってから、

評論、歴史などの、

歯科関係以外の書籍の読書が激減しました。

といっても、

私の世代の読書量は、

今の40代とは全く違いますから、

ぜんぜん読書しない・という訳ではありません。

それにしても、

こういう状況は、

生涯に何度も・あった訳ではありませんから、

私にとっては異常事態だったのです。

読みたくない、

読みたい書物がない、

気がすすまない。

そういう時期を、

悶々と過ごしていたんです。

経験的に思いますのは、

脳の中で、

整理整頓に必要な時期ナノでしょう。

なぜなら、

昨日から、

再び、

渇いた地面に

水が染み込むように、

活字が欲しくなったのです。

とりたてて私は政治には関心ありません。

ですから、

各政党の理念などにも関心ありません。

ただ、

政治学者が過去の政治を歴史資料として分析する

書籍は好んで読みます。

政治も時間と云う篩にかけられれば、

歴史、

つまり人の行動分析学の立派な資料として

医療行為に役立つからです。

で、

感じましたのは、

欧州の政治学者の書物の方が、

アメリカの政治学者のソレよりも、

深みを感じるのです。

もしかしたら、

これは、

国の歴史の長さの違いからの結果ナノでしょう。

そのような気持ちになりましたのも、

インプラント治療を考察する際に、

インプラント治療の黎明期を経験した私が、

今どきの30歳代の歯科医師の、

インプラント治療に対する考え方が、

全く理解出来ないからです。

トレンドよりも、

ある治療方法の歴史的推移から

治療の本質を見いだすことに、

気がついて・欲しいのです。

師匠からの言葉

朝、

診療所に着いて・早々に、

おう三枝っ、

おめぇ・幾つになった?

東京・麻布開業の内藤先生です。

今年75歳になられる私の師匠の

相変わらず・エネルギッシュな太い声。

はっ、56になります!

もう、そんなになったか。

三枝っ・おまえ、65歳までは、

走り続けろっ!

ナンも考えないで、

脇目振らずに、

走り続けろっ!

師匠から、

歯科治療は無論、

諸般全般を教えて頂き、

今日にあります。

デカルトを紐解くキッカケ、

絵画の見方、

歴史との向き合い方、

等々。

カトリックの洗礼名も、

師匠が、

名付け親であり、

卓上の聖書も、

師匠からの贈り物。

診療室前の絵画も、

師匠の御祖母様自筆の【聖・ヨゼフ】の肖像画。

診療室内の、

私のデスク横の、

患者さんがお座りになる

アンティーク・チェアーも、

師匠からの贈り物。

私が【自分】を貫いて来られましたのは、

師匠の影を踏まず、

ひたすら・師匠に憧れて、

内藤先生の弟子たる者が、

みっともない真似など出来ぬ!

それが原動力であり、

その一念で、

という処です。

私も、

西洋歯科医学一辺倒から、

私の歯科医学を

形にする歳になりました。

そういう時期を

師匠は、

不肖の弟子に伝えたかったのだと思います。

私は毎日、

師匠の顔を思い出し、

治療器具を手にしています。