日別アーカイブ: 2019年9月19日

悟り

先のブログにて、

何故・今・【藤山寛美】なのか?

ソレは、

後進たちから、

何故・いつから・先生は・そんなにタフになったのですか?

その類の質問を・多く受けるからです。

私こそ・チッポケな人間は・居りません。

小心者で臆病者ナンです。

ついでに、

寂しがり屋の甘えん坊。

手に負えませんね。

でも、

歯科の世界ってのは、

私にとっては【役者の立つ舞台】ナンです。

だからこそ、

踏ん張ってきたんです。

ある方が藤山寛美について、

【寛美さんは、断崖絶壁に立たされた、チャンピオンのようだった】

と。

私は歯科医師免許を持つ歯科医師と云うよりは、

いつも患者さんに寄り添う【歯医者】で居ようと、

それだけは、

肝に銘じてきました。

ソレは・ある種の【戦い】ナンです。

役者世界ならば、

舞台の華は鮮やかな方が良いのは・当たり前。

ですから、

輝く歯医者であることが・大事ナンです。

患者さんに捧げた人生ですもの。

でも、

本当の自分は・違うんです。

そのギャップに苦しむ。

ソレが日常ナンです。

藤山寛美の言葉をご紹介しましょう。

ぼくがグチャグチャの広告なら、

わざと風に吹かれて、

電柱にでも・ひっついて

そこで乾くのをじっと待って、

また・あくる日、

ヒラヒラと飛んでいって、

落書きの紙にでもなりたい。

浪花の芸を極めた千両役者の本音と悟りに・グッときます。

男と云う生き物

もう今の時代、

覚えておられる方は稀有な部類かも・しれませんね。

私は松竹新喜劇の千両役者であった【藤山寛美】を、

心から・尊敬しています。

【役】になりきり、

千両役者の看板とおり、

千の【顔】を見事に演じきる姿は圧巻でした。

楽屋では、

また別の顔を持っておられました。

少年期、

随分と可愛がって頂いた記憶が、

私の人造りに影響を強く受けていることは、事実です。

近くのうどん屋へタクシーに乗車。

降りる際には、

1万円札。

藤山寛美が釣り銭など・もらえへん。

ソレが彼の流儀でした。

今、

私は歯科医師と云う仕事に従事しています。

多くの、

色々な、

患者さんがお越しになられます。

その時々で、

私も【千】の顔と対応で接しています。

患者さん・第1主義だからこそ、

患者さんにとっての私は、

絶対的な安定感を発散し続けなければ、

私は歯医者では・なくなるからです。