日別アーカイブ: 2020年1月29日

鬼手佛心

さてさて、

今は、

手術を控えての、

精神集中の最中です。

【鬼手佛心】という言葉が・あります。

外科系の人間ならば、

1度は、

耳にした機会があると・お思います。

鬼の手を得るためには、

心を研ぎ澄まさなくては・なりません。

また、

外科治療には、

不慮の出来事が生じる危険性をはらんでいます。

メスは万能では・ありませんから。

常に平常心であること。

これが、

鬼の手を得る・最低条件だと言って良いでしょう。

鬼の手を持っていても、

佛の心を持ち合わせていなければ、

メスを持つ資格は・ありません。

では、

佛の心とは。

私は宗教家では・ありません。

また、

カトリックの信徒ですから、

私に佛の心を云々・語る資格は・ありません。

が、

信仰を持つ人間として、

長年・歯科医学に身を埋没させてきた人間として、

思いますのは、

寛容な心。

慈しむ心。

そして、

捨て身の・精神。

医療は・元来、

奉仕の精神から・生まれてきたものですから。

 

 

歯科治療

囲碁・将棋のテキスト本は・数多あります。

几帳面な方は、

丁寧に、

過去の大家の戦局を再現したテキスト本を見、

さまざまな1局を、

手習いして・いるようです。

私は将棋を嗜みます。

が、

テキスト本に目を通すのは、

数年に1度あるか・ないかです。

結論から言えば、

将棋に真剣に打ち込んでいない・のだと思います。

私が対局するのは、

素人ばかり。

時間潰しと、

人間関係構築のための将棋ナンです。

へぼ将棋って・いう処です。

相手が相手ですが、

それでも、

将棋が趣味で、

余暇は将棋に没頭という対戦相手も・いらっしゃいます。

私は負け知らずです。

指し方は・人を顕します。

性格と・言って良いかも・しれません。

このタイプの人は、

こういう対応する・という事が、

判るンです。

だから先回り。

テキスト本のお復習いも・大切な勉強ですが、

もっと肝要なこと、

人の行動を観察し、

思考をつかむ事だと思います。

コレは、

治療においても・同様です。

論文は、

統計処理のために、

条件設定を行います。

ところが、

臨床において、

条件設定など・できません。

ですから、

考える歯科治療が・大切ナンです。

よ~く、

口腔を観察し、

患者さんの個性の把握が、

良い歯科治療を創るンです。