日別アーカイブ: 2020年6月3日

祈り

昭和9年生まれの・母の、

今日、

誕生日です。

健やかな・気持ちで、

過ごしている・のでしょうか?

私は・母の所在を知りません。

昨年の敬老の日に、

電話で・会話した時が、

生涯最後の、

母・息子の触れ合いでした。

母の置かれた境遇から、

母が切望した、

息子に迎えに・来て欲しいという【夢】は、

儚い夢であり、

直ぐに・迎えにゆくからな!

と、

叶う筈などない事を・識りつつ、

私は・嘘ではありませんが、

妨害が介入する事を識っていましたので、

心の中で、

母最後の声を、

鼓膜に焼き付けたのです。

東北地方に暮らす姉が・世話した施設で、

母は・暮らしています。

施設の名前も・場所も・知りません。

姉夫婦の思惑は、

私の生きる【物指し】とは・全く違います。

ですから、

姉夫婦を信じ・頼った母の、

自己責任と言えば・そういう事になります。

カルテを記載する際に、

今日が・母の誕生日だと・気づきました。

遠くを眺め、

健やかで、

穏やかな心で、

もう幾ばくもない時間が、

幸あるもので・ありますようにと、

目の前の・聖母マリア像を見つめ、

祈りを捧げた・私です。