日別アーカイブ: 2022年3月9日

鬼の目にも・涙

もうすぐ・88歳を迎える・母に、

お菓子を・イッパイ・買ってきて・手渡すと、

どうしたんでしょう。

好物に・目のくれず、

いきなり、

鞄の中を・ゴソゴソし・探し物。

で、

小さな・ポシェットを・取り出したのです。

母が・おそらく60代の頃、

ヨーロッパあたりの・小物店で・買ったのだと。

綺麗な・刺繍が・施されて・いました。

よほど・思い出のある・品だと。

そこから、

取り出して、

何枚かの・神社のお守りを。

身体を・大事に。

あんなに・小ちゃかった子が、

こんなに・大きくなって。

顔は・シッカリしてるわ。

目力も・あるね。

男は・仕事・しなきゃ。

でも、

身体を・壊さない様に・神様に護って・欲しいから、

持ってて・ちょうだい。

私が・カトリックに改宗したことなど、

既に・記憶には・ありませんし、

説明しても・理解できないでしょう。

おう・ありがとな。

と・言いつつも、

イケマセンね。

眼鏡の下、

涙が・止まりません・でした。

歯科界では・強面の・私。

そんな・私が、

嗚咽を・堪えるのが・精一杯だったのです。