考える歯科治療


近代歯科医学100年の歴史。

ソレは、

先人たちの・汗と血の結晶から、

進歩したのです。

この進歩という言葉。

単に、

新しい最新の技術・素材を表しているのでは・ありません。

確かな基準値を持った・優れた臨床家が、

ふるい・に、かけて、

評価に値しなかったモノを、

排除し、

有効なモノを選別、

その上で、

また・改良を加えるという繰り返しから、進歩してきたのです。

情報過多の時代ですから、

診療に携わる歯科医師の側も、

相当に気をつけて、

患者さんの挙動を観察し・続けるべきでしょう。

 

この症例は、

既にメタルセラミック・クラウンを装着してから、

16年・経過しています。

奥歯部分のセラミック素材に、

磨耗が・認められます。

が、

患者さんは、良好な咀嚼機能を営んでおられます。

私は、この患者さんの経過から、

随分と多くの事柄を学びました。

で、

改良を加へ、

工夫し、

現状の私の臨床は、

当時とは・様変わり・しています。

このような行為を、

私は【進歩】だと・考えています。

常に【考える歯科治療】の実践こそ、

私の職責だと、

自身を戒めています。