記憶から消しては・ならない大切な事


先の東北大震災から、

もう、

9年を迎えます。

被害に遭われた方々の御冥福を

心から、

お祈り申し上げます。

未だ・ご家族の元へと、

お帰りに・なれない方々が5000名近くも。

お待ち続ける・ご家族の方々のご心情を思えば、

とても・とても、

平常心では・居られません。

被災直後、

私は当地に居りました。

その惨状は、

未だ・身体全体に刻まれて、

生涯・消えません。

アレから〇年と、

毎年・毎年のテレビでの報道は、

私の身体を小刻みに・震えさせます。

この私でさへ・です。

でも、

私は、

この状況を・大切な恒例行事だと・思っています。

被災者の多くの方々は、

未だに・大きな苦しみを・背負って居られますから。

私が・そのあと、

カトリック信仰のご縁を持ちましたのも、

心の傷跡が・落ち着き処を・失わせてたからだと・思います。

アベ・マリア

恵みに満ちた方

主は・あなたと共におられます

あなたは女のうちで祝福され

ご胎内の

御子イエスも祝福されています

神の母

聖マリア

私たち罪人のために

今も

死を迎える時も

御祈りください

カトリック信仰の中で・大きな位置を占める

アベ・マリアの祈りです。

この祈りの言葉に接した時、

私は、

ハッと・なりました。

女のうちで祝福され・って・何?

新約聖書の中の【受胎告知】です。

天使ガブリエルが、

乙女マリアの前に現れます。

で、

こう告げるのです。

おめでとう。

恵まれた方。

あなたは神から・恵みをいただいた。

あなたは身ごもって男の子を産むが、

その子をイエスと名づけなさい。

この・聞き慣れない・祈りの言葉を

何度となく・思い浮かべますと、

心が・安らぐ自分を・知りました。

私は自らの意思で・歯科医師という仕事を選びました。

歯科医師の生き方も・さまざま。

私流・歯科医師は、

原理原則を・頑ななほどに守る事が基本です。

また、

男として生まれて来た以上、

男たる者を・大切に・してきました。

男として、

歯科医師としての、

私なりの戦いを、

先の東北大震災の大地に立った私を

あざ笑った・ような思いに・なりました。

私が【物指し】という言葉を

よく使うようになったのも、

これからも・生きてゆかねば・ならない自分の

羅針盤を求めたからだと・思います。

日露戦争の折の、

日本海海戦での、

連合艦隊司令長官であった東郷平八郎元帥の語り継がれる姿が、

私の理想像でも・あります。

揺れ動く心の、

よりどころが、

アベ・マリアの祈りに・在ったのです。

大海へ流され、

故郷に未だに帰れない方々も、

魂は、

故郷に・必ず・居りましょう。

コロナ・コロナと騒ぐのは、

しばらくは、

震災の被害者の魂の、

御冥福を祈ることに、

方向を変えましょう。

そして、

ご自身しか・できない、

自分自身を・見つめ直しましょう。

私は・そう・します。