日本人として


仙台市で被災した愚息を

ひとまず・新潟市へ疎開させ、

父ちゃんは・宮城へ戻ると告げた際に、

愚息の、

行くな・何故・と言った瞬間、

そうだよな・

父親の職業が、

ようやく・頭で・判ったノだと。

ここからの10日ほどの模様は、

語りたく・ありません。

ただ、

歯科医師という職業の・アイデンティティを自覚し、

私の・ソレからの半生を・大きく変えました。

9年しか・経っていません。

未だに

無残な傷ついた大地の痕跡を、

どうか・自分自身の眼で・確認して・下さい。

同じ・日本人として。