宝物


孫のような・中学の娘が、

暗記で・苦しんでいたのを観て、

知識の玉手箱である・吾輩が、

得意の・暗記術を・伝授致しましょう!

で、

ちょっくら・ほうき・を、持って来なさい。

すると、

パパ・掃除のほうき・と、暗記が・関係あるの?

え~い・ツベコベ言わずに・持って来なさい。

で、

大きめのほうき・であったのは・好都合。

ほうき・を、

私の左側に立てて・脇に抱えて、

右手で、

ほうき・を、琵琶に・仕立てて、

弦を弾く・真似をしつつ、

ゴホン・と、

喉を整へ、

祇ぃ~園・精~舎のぉ~・鐘のぉ・音~、

諸行無常ぉ~ぉのぉ~・響きぃ~・あ~り~。

はい・お前も・ご一緒に!

ひと唸り・終わってから、

内容を・伝授。

で、

もう1度・ご一緒に!

このような・無駄で・無意味な所作が、

記憶と・興味の火を灯すと・私は信じています。

未だに、

算盤を使うンですが、

先ずは、

算盤を前に、

願いましては!

と、大きな掛け声を・発するのも、

幼い頃からの・習慣なのです。

身に付いた・習慣。

これは。何物にも・代えがたい・宝物だと・思います。