葉っぱのフレディ


偶然、

【葉っぱのフレディ】という・童話を・手にしました。

この童話を・存在こそ・知っていましたが、

大人の私が・頁を開く機会は・ありませんでした。

1998年に他界した・アメリカの哲学者が、

生涯に・たった一つ・書いた・物語です。

葉っぱとして・生まれたフレディは、

春から夏を・充実して楽しく・過ごします。

仲間の・葉っぱと共に、

太陽の熱や・月の光、

星の煌めきの・恩恵を受けて、

雨に濡れ・風に吹かれて楽しそうに・踊り・遊び、

人々のために、

緑陰となって・働くのです。

が、

やがて・秋を迎へ、

冬に入り、

枯れた葉っぱの・仲間たちは、

一枚・また・一枚と、

木から離れて・ゆくのです。

その光景の変化を、

フレディは・受け入れることが・できません。

死・というモノを・恐れるのです。

ついに、

フレディに・その時が・訪れたのです。

静かに・木から離れて・雪の上に・着地するまでの間、

生まれて初めて・葉っぱのフレディは、

【木】の・全体像を・見たのです。

それは・がっしりとした・たくましい大木で、

しっかりと・大地に根を・張っていました。

落ちた葉も・やがては・土に返り、

新しい生命を・木が育むための・養分になるのです。

で、

フレディは・悟ったのでしょう。

この木は・ずっと生き続けるだろう。

【命】は・永遠であることを、

自己の・命を失ったことで、

フレディは・身と引き換えに、

安らかな・消滅に・到ったのです。

何事にも・意味があり、

何事にも・感謝すること。

この・幼児への物語から、

情けない・ですね!

私は、

胸に・手を当てて、

今までの・生き方を・大いに・恥じたのです。